2020/03/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (冒険者ギルドには、様々な冒険者がやって来る、厳密に決められたランクを選んで依頼を受けて、それをこなして帰って来るというサイクルの拠点である。
男も、このギルド所属の冒険者として依頼をこなして戻って来た、今回の依頼は珍しく戦闘系の依頼であり、ゾス村周辺に出てきたモンスターの退治。
ゴブリンとか、ウルフとかの依頼として受けて出向いてみれば、オーガが出てきたのだ。マジかよふざけんなよ死ぬじゃないかこの野郎と男はうだうだグダグダ言いながらも、依頼は完遂、オーガを斃して戻って来た。
オーガを斃した証拠の部位を提出し、依頼人であるゾス村村長の依頼終了の認定を認めた手紙を一緒に受付に出すのだった。)

―――すみませんが、ほんと、事前調査は、ミスなく、頼んます。

(別にギルドが悪いわけでは無いし、彼らが隠していたわけでは無かろう、しかし、だ。男はソロであり、情報のミスは死に直結するケースもままあるのだ。
なので、本当に、本当に、お願いします、と男は受付に依頼する。死にかけたからというのもあるのだ。
受付の人に、頼みますよ、ともう一度お願いして、受け取る報酬はゴブリン退治程度の物。
その辺りはギルドの一存で増やしたりはできないし、冒険者としては、それでくっていくためのルールでしかないので仕方がない。)

はぁ……。

(男は、軽い革袋を、その中の金貨を受け取りながら、すこし疲れた様子でため息を零して受付から離れる。
その冒険者の服装は、他の冒険者と同じ全身を包む、コンポジットアーマー、背中にはバックパック、その下には珍しいが円筒形のアイテムが横になり、バックパックを支えている。
左腰には剣を佩いていて、左の手には、大きな盾。
彼の一番の目立つところは、死んだ魚のような、光の無い瞳である。見えて無いわけでは無い、ただ、何時も絶望を胸にしてます、と言った様子の目なのだ。
離してみれば、別に自棄になってるわけでは無いし絶望に打ちひしがれているわけでは無いが。

ただ、今に関しては、その目と雰囲気は一致してると言って良いかもしれぬ。)

さて、酒に、する、かな。

(とぼとぼ、と受付から離れて、酒と言いつつも依頼の掲示板に近づいて、それを眺めてみるのは、職業病と言う奴か。)

イディオ > 依頼は……薬草採取に、……ん?珍しいな。人足の依頼か、荷物を運ぶ依頼、護衛と言う訳ではないのか。

(掲示板に張られている様々な依頼は、町の人などの声でもある、依頼したいことをギルドに持ち込みギルドが認定すれば依頼として張り出されるシステム、拘束時間や料金などがしっかりと書きこまれていて、行いたい依頼があれば、その依頼を受けるという流れである。
無論、戦闘、非戦闘に関わらず、それが非合法なものかどうかはギルドが事前調査をしてくれるので安全性は高い―――、偶に先程の様なミスもあるが信用していいレベルの物である。
そして、今、男が注目している依頼は、単純に荷物を運んで欲しいという依頼であった。
場所は富裕地区のとある貴族の家、目的地は、王城という物だった。王城へ持って行く荷物を代わりに運んで欲しいと言う物であるが。)

基本、貴族は自分の使用人とかにお願いするようなもの、だよな。

(珍しいとは思いながら、男はさらに読み進めることにした。人数制限などはなさそうで、料金はそれなりに高いが、何を運ぶのかは書かれていない、力自慢を募集している様子だ。
うーむ、と男は腕を組んで考える、壊れやすいものなのだろうか、それとも、単純に量が多いのだろうか。
ちょっと聞いてみた方が良いだろう、と考えて、視線を外したところで、不思議な集団を見た。
不思議な集団というよりも、冒険者のパーティだ、見知っている彼等だが、今日の彼らは普段とは違う―――。)

――ああ。

(一人、足りない、見知っているパーティだが、恐らくは一人亡くなったのだろう。そういうことも有るものだ。少しだけ瞑目し、居なくなった人に対して黙祷するが、その位。
自分でなかったことに安堵して、そのパーティから視線を外して、受付へと、歩き始めた。)

イディオ > すみません、ちょいと聞きたいことがあるんですが。

(悲しみに暮れるパーティを背に男は受付に声をかける。とは言え、冒険者の中ではこういう事は日常茶飯事なのだ、他の冒険者も、男と同じようにしている、彼等ももう少ししたら立ち直るのであろう、悲しんでいるだけでは生きてはいけないのだから。
それに、恐らくだが、次のパーティメンバーを探さないといけない、彼ら自身の為にも。
なので、男は先程掲示板で見た、今も張られているその依頼を、貴族の依頼で、荷物の移動に関する依頼に関して聞くことにした。
依頼を受けられるなら、安全な方が良い、一応、男はこう見えて、荷物を運んだりするための筋力には自信があるし、本来の―――。)

―――?

(思考が一瞬靄がかかった気がする、何かを思い出しそうになったが思い出せず、不思議を感じて首を傾げたが、思い出せないのだ。そして、説明してくれているギルドの受付のお姉さんがどうしました、と確認するように問いかけてくれた。
何でもない、と軽く手を振って、意思表示してから改めて確認をすると、大量の本や書類らしく、純粋に力持ちと人数が欲しいだけらしい。
家から馬車を使い、王城へ。途中の護衛も兼ねているので冒険者の方が良いという事らしい。
成程、と男は軽く頷いて、なら良いか、と思うのだ。)

他に、依頼を受ける人は?

(今のところはいない模様、とは言え複数人必要らしく、締め切りがあるとの事、そうか、と男はその依頼を受ける旨を伝えた。
必要事項を記入し、割符を貰った。)

イディオ > 依頼を受けたしな。 後は、憂いなく、酒、だ!

(依頼が遂行されるまでは、数日の時間がある、だからその間に準備を行う必要もあるが、それよりも―――休日とする方が良いだろう。体が鈍らない程度に、簡単な依頼は受けたとしてものんびりと休息して、英気を養う方が良い。
と、男はハイライトの消えた目のままに歩き、適当なテーブル席に腰を掛ける、早い時間だったから空いている場所が多くて座りやすくていいものだと、メニューを手にして、エールと肉料理を注文する。
暫くは、食事に専心するつもりだが、さてと呟き、男は周囲を眺める。
先程のパーティは兎も角他のパーティはどのような感じなのだろうかな、という興味、むしろ、一人でいる冒険者とかいないだろうか、とか。)

―――。

(いるわけない、現実は非常なのである、後から来るか、今更上から降りてくるか。
偶には何某か嬉しいハプニングでもあればいいのになぁ、と思いつつ、男は出されるエールを一口呷り、ぷはぁ、と息を吐く。)

イディオ > (酒は、いつ飲んでもおいしいものだ、男はにか、と、口元を引いて笑う顔を作り上げて、エールのジョッキを呷る。二口、三口、ごくり、ごくり、喉が動いて酒を嚥下し、喉を滑るのど越し、体の奥から熱くなる酒精の熱を堪能して息を吐き出した。
長く大きい吐息は、飲んだ酒の酒精がしっかりと混じっている事だろう、然し、足りないものだ。故に男はジョッキを上げて、お代わりを求める。
ジョッキが下げられて、ウエイトレスが居なくなるので、その間に男はまずは、と肉料理を齧り始める。
少し強めに焼き上げられた肉に、甘辛いたれが舌に心地よく、酒をもっと欲しくさせる。早く酒が欲しいと思いながらも、肉をがじりがじり。
噛んでいた所に、届く酒。)

待ってました!

(破顔しながら酒を受け取り、酒を一口、酒の苦みとのど越しが肉の油を流してくれて、それがとても旨く感じる。ああ、良いな、と男は酒を呷り、肉を齧り、酒を呷る。
物足りなさは、これを共有する友人が隣に居ない事だろう。
他の冒険者は思い思いの仲間内で飲んでいるから、それは自分が悪いだけで。
それはもう、考えないことにしつつ、男は酒を飲んでいた――――)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。