2020/02/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 賑わう酒場の中央のテーブルに出来た人集り
冒険者に商人、貴族にその他諸々がやんや、やんやと騒ぎ立てている
大きなテーブルであったが椅子に腰掛けているのは2人、両者が手に持ったグラスには
無色透明、火を近づければ燃え上がる、そんな度数の強い酒であった
言ってみれば飲み比べ、一杯飲むごとにその酒の代金を積み上げていき、最後まで潰れなかった方が総取り
潰れたほうが両者の酒代を払うというまあ、単純なルールであった

「ん…これじゃ、潰れる前に膀胱がどうにかなっちまうよ…」

空になったグラスをひっくり返し、もう飲み干した、と相手に知らせる
夕方から今まで果たしてどれほどのグラスを空けて来ただろう?目の前にうず高く積み上がった金貨を横目に、
更にもう一杯、ぐびり、と一息に酒を飲み干しグラスをひっくり返すと、
正面に座った大男も椅子ごとひっくり返り歓声が起こる

「…まだ誰か挑んで来ようってのはいる?」

んあ、と舌を出してグラスに残った数滴の酒を勿体ない、と飲み干すと歓声が一点、周囲が静まり返った
ヒソヒソ声でインチキだとか、魔術じゃないか?とか言われているようであったが、気にせず煙草に火を付けた
言っておくが、自分だってなりたくてこんな身体になったわけではない…とは言わないけれども
酒に酔えない、というのも面白みはないものである

カーレル > 「誰もいないんならそろそろ…」

声は上がらずゆっくりと立ち上がる。立ち上がった所でくらり、と酔った振りの1つもしておこう
勝った金貨をかき集めれば、そんじゃあどうも、とひと声かけて集まった観客を掻き分けて店を後にするのだった

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカーレルさんが去りました。