2020/02/02 のログ
■ピング > こうして今日も、相変わらずな雑貨店の一日が過ぎていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
■ピング > 相も変わらず閑古鳥の無く雑貨店。
本日は、”本が特価”という貼り紙が入り口にあった。
店内では相変わらず雑多な様子ではあるものの、奥まった部分にある棚に”お勧め”と言う看板が飾られており。
急ぎ本だけを固めたのだろうその棚は、内容は専門書から娯楽物まで順不同で並べられており。
けれども開いてみれば判るが、その本の3冊に1冊は官能本だった。
性質の悪いことに表紙と内容を入れ替えている物もあり、さながら本を探す客を陥れるトラップ。
今日は何度か、恥ずかしそうに本を閉じる客や、逆に周囲を気にしながらも読み耽る客を見て楽しんでいたものだ。
「また来ておくれなぁー。」
今も、恥ずかしそうに去って行く客を愛想よく笑いながらお見送り。
いやぁ良いものを見た、とばかりに満足そうに頷くと、誰も居なくなった店内を見渡し、頬杖をついて暇な店番に戻るのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にリィナさんが現れました。
■リィナ > 昨日の僅かばかりの稼ぎを手にやってきたのは平民地区の商店通り
多種多様な品物を取り扱う店が連なるそんな場所
そんな中でも少女が探しているのは一風変わった素材だった。
そのためかどの店でも取り扱いはないか、あっても値段が折り合わず。
ひと通りの店を見終わったところで、店の前に出された看板に気づき。
「本かぁ……教本とかあったら、買っても良いんだけど…」
素材探しの方は、有ったらいいなという程度のもの。
これだけ探してないのならとりあえずは置いておくことにして。
店の扉をそっと押し開いて中を覗いてみる。
どうやら他にお客さんはいないらしく、店内は静かなもの。
色んな品物があまり整理されずにおいてある印象を受けるものの、
富裕層相手でもなければ、どのお店でもこんなものだろう。
「こんにちは。おじゃまします。
表に本が特価って書いてあったんですけど……?」
カウンターに店主の姿を認めれば、ぺこりと頭を下げて。
■ピング > 珍しい事に、大した間を置かずに次の客がやってきた。
年若い少女であれば、目元が緩んでしまうのはスケベな店主としては仕方のない所。
「あいあい、いらっさい。
あぁ、お安くしとるよぉ。あんまり詳しくはねぇもんだから、もしかしたら掘り出しもんもあるかもしれんぞ。」
かっか、と笑いながら手をひらひらと揺らし。
促す様に指し示すのは店の奥の方。
適当に見てっておくれと告げるのだが――店の奥へ行けば行くほど、卑猥な品々も増えて行くのはご愛敬。
淫具の数々の隣の棚に、真面目くさった表題の本が並んでいるのだからどうしようもない。
更にはその本の中身も、艶めかしい表現の文字と挿絵の散らばる物が混じっているのだから余計にだ。
■リィナ > でっぷりとした体形の店主は、けれど愛想は良いらしく。
どう見てもお金を持っていないだろうと見えるこちらに対しても笑顔で対応してくれる。
こちらはと言えば、年中お仕着せの学生服だから、身分は見てすぐに分かるだろう。
「掘り出し物かぁ……」
詳しくないと店主自らが宣うのなら、商品について訊くのは無駄だろう。
指し示された店の奥のほうへと、ぺこりと頭を下げて進んでいく。
途中には妖しい棒状のものや、露出の多い多種多様な衣装、首輪や鞭なんて言うものが並べられており。
それらの具体的な使用方法まではよく分からないまでも、どんなことに使うのかは想像できてしまう。
もしかして、そういう類のお店だったのかもと、内心少し焦りながら、そそくさとそのコーナーを通り過ぎ。
「あ……本はまともなんだ……って、やっぱり違った……」
本の収められた書架を見上げて、その真面目なタイトルを認めると安心したのも束の間。
そのすぐ隣には、上流階級の奥様が好きそうな背徳感の溢れる表題が並んでいた。
慌てて視線をひとつ上の段にずらすと、こちらは専門書の隣に純文学が並んでいるといった混沌具合。
仕方なしにそのジャンル無用の本棚を順に見ていくことにして。
■ピング > 元より、商売の利益等は二の次の趣味でしているような店だ。
お金を落とす男の客よりも、可愛い女の客の方が大歓迎に決まっている。
相手を見送った後も視線はその姿を追っており、そそくさと件のコーナーを通り過ぎる様を見てからからと笑い。
「遠慮せんとその辺もじっくり見てくれてえぇよぉ」等とからかい交じりに声を飛ばしたりもするのだ。
そして本棚であるが、タイトルの並びもバラバラだが、それよりも問題なのは。
表紙と中身も入れ替わっている事だ。
気になった物を捲ってみれば、その中身は卑猥な表現が盛りだくさん、なんて事も多々ある形。
くぁ、とあくびを漏らし、気のない素振りを演出し。
時折相手の様子を伺って、さてどんな反応を取っているかと見て愉しんでいる次第。
■リィナ > 背中から掛けられた声に、もれなく心の中で、愛想は良いものの「セクハラ店主」認定がされる。
もしかしなくても、詳しくないと言っていたけれど、特定ジャンルの本には詳しいんじゃないだろうか。
そんな疑念を抱きつつ、まともな本もあるわけだからここは真面目に……
「あれ? 教本のはずなのに、中身が……?」
まず手に取ったのは魔術の教本。
初級のそれは学院でも習う内容だけれど、本によって分かりやすさが違うために見比べてみようと。
……そうしたのだけれど、どうも中身は小説らしい。
自然と文字を目で追っていくけれど、何やら怪しい雰囲気になっていく。
女主人と庭師のただならぬ関係―――までは、まだ良しとしても、その逢瀬までが赤裸々に描写されているとなれば、慌てて本を閉じて元の場所へと。
深呼吸をひとつして、気を取り直して今度は魔法薬のレシピを手に取ってみる。
恐る恐る開いてみたところ、どうやらこちらはちゃんとしたレシピ本らしい。
手にはいるかどうかはともかく、素材の分量まできちんと表示され、調合手順も丁寧に解説されている。
ぺらりと次の頁を捲ると、使用方法が書かれていたのだけれど…
こちらもパタンと閉じてしまう。
どんな堅物もこれで虜に。なんて文字が見えたから。
赤くなった顔を手で冷やしながら、深呼吸を二度、三度。
まともな本はないかと危ぶみながら、かといって店主に聞いたところで無駄だろう。
教本でなくても良いので、まともな本がないかとため息交じりに本棚を見上げ。
■ピング > 時折相手の様子を見てみれば、顔を赤くしながら本を慌てて閉じる姿が目に留まる。
初々しいその反応におかし気に笑い、存分に堪能した後によっこらせとカウンターから腰を持ち上げ。
「いや、すまんなお客さん。
適当に買いあさったもんで、中身が結構バラバラだろう。
そんで、何かお探しのもんでもあるんかい?」
本を吟味する相手の元へと近づくと、ひょいと肩越しに相手の手元にあるかもしれない本を覗き込み。
さて相手が今持っている本の内容はどんなものなのだろうと。
そして一応は店主らしく、お困りのお客さんの手助けになる様な台詞を口にするのである。
尤も、それが真摯な職務態度かと言われると非常に微妙な所なのだけれども。
■リィナ > もうこうなったら、教本でなくとも構わない。
とりあえず気になるタイトルの本があれば手に取ってみる。
そんな感じで手にしたのは、魔導具の素材を扱った図鑑のようなもの。
冒険者にも採取依頼として出される事も多いから、イラスト付きで分かりやすく解説されているのだろう。
ただそのイラストが問題だった。
何故だか、女性冒険者が襲われている様子ばかりが描写されている。
そういう危険性のある植物やモンスターなのだということは理解できるけれど、
そんな詳しい生態まで書かなくてもいいのにと思ってしまう。
それとも冒険者だったら知っておかないとダメなのだろうか。
そんな風に首を傾げていると。
「え、あ……その、魔術の教本があったら……と、か…?」
不意に声を掛けられたので、そう答えたけれど。
身長差もあって手元の本はばっちりとその中身を覗き見られていた。
慌てて隠そうとするけれど、時すでに遅し。
「こ、これは、違……た、たまたま……その、中身が……!」
大急ぎで閉じると、あった場所に戻そうとして。
けれど本棚に入らずに、床にばさりと落ちて艶めかしいイラストの頁が開いてしまう。
■ピング > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からリィナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (ワイワイガヤガヤと、沢山のスタンスの冒険者が居る、冒険者ギルドというのは何時でもこんな感じである、冒険者が集まり、依頼を探したり、仲間を募ったり、情報を交換したりする場所なのだ。
その中に冒険者が一人、ギルドが依頼を張り出す掲示板の前で、ハイライトの消えた目で張り紙を眺めていた。
その冒険者は、左手に大きな盾を持ち、右腰には鞘に収まったロングソード、腰には大筒を横に付けていて、その上にバックパックを身に纏う。
鎧は、コンポジットアーマーと呼ばれる複合鎧を身に纏って居る、何処にでもいる中堅冒険者の格好であった。
特殊な点を言うならば、背中腰部分にある大筒であろう。
そんな男は、依頼の紙が張り出されている掲示板を、右から左へと眺めて、うーん、と唸るのである。)
どうするか……。一人でできる依頼を受けるべきか、それとも、パーティを組んでの依頼にするべきか。
(冒険者と言っても、個人でできることはたかが知れてもいる、その為にパーティを組むのではあるが、視線を巡らせても今現状パーティを組もうとしている様子の冒険者は見当たらない。
一人で出る事も可能だが負担は大きいし失敗も多くなるのだ、其れなら、採取系の依頼を一人で受けるのも糊口をしのぐ為ならアリである。
それに、実入りの良い依頼というのは、直ぐにとられてしまうのだ。)
あ。
(男が悩みあぐねている間に、また一つ、依頼が他の冒険者にとられたのだ。依頼を受けずにいるというのも手だろうが、それをするには所持金は、心もとない。
ぐぬぬぬ、と、男は悩むのである。)
■イディオ > (暫しの間、男は取られていく依頼書を眺めてはいたものの……仕方がない、吐息を吐き出して掲示板から離れることにする。無理をしても上手く行くはずが無く、無理をした分自分に付けが回るものである。
冒険者というのは冒険をするものであり、無謀を楽しむものでは無いという持論、仲間が募れないのならば、そういった依頼は弾く方が良いだろう。
そう考えれば、一人で行える依頼に的を絞ることにしたのだ。そういうのはたいてい採取等、簡単な依頼が多く、日常的に張り出されている物が多いのだ。
慌てなくても、皆がとって終わった後に、薬草採取の依頼でも手にして、それを受けて行けばいいと考えるのだ)
―――………。羨ましくないんだからな………。
(羨ましいので、ポツリと本音を零す男が一人、哀愁漂っているように見えるならそれは違う、唯煤けて居るだけなのである。とは言え、決めたのなら後はその決めた通りに動くだけの事だ。
男は暫く待って、人が減ってきたところを見計らい、依頼の紙を取ることにする、薬草採取の依頼にすることにした。
こういうのは、品質のいい薬草とか、大量の薬草を持って行けば、色が付くからである。
遺跡に探索に行くという事も考えたが……辞めておくことにした。
遺跡は こわい。)
■イディオ > (依頼の紙を手にして、男は暫く待つ。直ぐにいかないのは簡単な理由であった、受付が混んでいて、順番に対応しているから、今言っても受け付けてもらえない、ただそれだけである。
依頼の紙をもって、受付に行き、依頼を受けたことを受理してもらう、そして初めて依頼人の情報がもらえるのである。
依頼人の情報をもらい、依頼されている物を聞いて、其れから出発しなければならないが、依頼の性質的に然程難しい場所では無いだろう。)
しかし、混んでるなぁ。
(受付に並ぶ長蛇の列、パーティ全員で並ぶところもいれば、リーダーだけで並んでいるところもある。自分の様にソロで依頼を受けている様子の者もいるのだ。
様々な、パーティを眺めつつ、男は、依頼受注の列が減るのを待つことにする。
待っている間、何か食事でもしてしまおうかなぁ、と視線を一度食堂の方に向けることにした、お腹が少し減ってきたのも有ったのだ)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にリムリアさんが現れました。
■リムリア > 今日も冒険者ギルドは盛況で。
それ自体は喜ばしいものなのだけれど、受付業務はてんてこ舞いだった。
依頼受理の受付だけならまだ問題はないのだけれど、
新規の依頼登録に達成報告の確認、買い取りから街道の治安情報まで。
受付嬢の仕事というのは、意外と幅広いもの。
トラブルが特になくてもそんな感じなのだから、トラブルが起きようものならまさしく戦場となってしまう。
それに比べれば、今日はまだ忙しいだけの平常業務。
駆け出しパーティーの依頼受理の申し出を受理し終え、早速街の外へと向かう彼らを見送った。
「いってらっしゃい、お気をつけて。
―――お待たせしました、次の方どうぞ!」
挨拶は元気よく。
ギルドマスターが口酸っぱく繰り返している社訓(?)どおりに、次に並んでいた大きな盾を持った冒険者に声を掛け。