2020/01/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者の宿」にイディオさんが現れました。
イディオ > (冒険者の酒場は、活気にあふれていた。冒険者たちが様々な依頼をこなし、生き残った者が戻って来る。そして、酒場に入り、酒を飲み、上手い飯を食い、次回への活力へとする。
報酬の量如何に依っては暫く休む者もいるだろう、荒くれ者の多い彼らは思い思いに酒を呷り、話し合って憩う場所なのである。
その扉を開き、一人の男が新たに入って来る。)

 おっしゃ、帰って来たぞ!

(新たに入ってきた男は、冒険者イディオという冒険者で、青髪短髪で青目、白い肌。どこにでも居そうな冒険者、という雰囲気の男であるし、その認識は間違ってはいないだろう。
そんな男は、顔なじみの冒険者仲間に笑顔で挨拶をしつつ、実入りはどうよ、と言われて、袋に入った金貨を持ち上げて見せる。
平均的な金額ではある、他の冒険者も、大体同じぐらいの依頼料で仕事をしているので、財布袋の大きさは、大体同じであるから、持ち上げただけで、馴染みの冒険者もああ、と理解を示すのだ。
だから、言われる、一杯おごれ、と。)

 ふざけんなよ、手前ぇで稼げよ!

(カラカラ笑って男は馴染みに言うのだ、こういうやり取りはいつもの事、大もうけしたしないに関わらず、皆、言うもので、男は対して気にすることなく返答して、奥に進む。
入口付近のテーブルは、この時期寒いから、暖炉のある奥が良いのだが、然してほかの冒険者も同じ模様、空きがない。
基本的にはパーティを組む冒険者が先に場所を取るから、こういう時ソロ冒険者は寂しく空いてる席を探すしかないのだ。
さて、何処にあるかな、と男は酒場の席、空いているところを探して視線を動かす。)

イディオ > (冒険者は暫く店の中を探していたが、丁度良く空いている場所は無かった。仕方のない事だろう、全員とは言わないが冒険者は冒険を終わったら自分の拠点である冒険者の宿で寝泊まりするのだ。
そして、寝泊まりする場所の下に酒場が有ればそこを使う、基本的にこういう店は冒険者の為の場所なので、値段は安く量が多いのだ。
特段気に入っている食堂とかなければ、ここにきて酒を飲み、寝るのである。一部の羨ましい人はどこかの貴族のお抱えだったり、自宅をもって其処に居るのだろうけれど。)

 ……あれ?マイクはどうした?

(適当に空いている席を探し、見つからなかったから冒険者は先に飲んでいる冒険者のテーブルに着く。相席などは日常的な事なのだ。看板娘に酒と飯を注文してから、先に飲んでいるグループの顔なじみが居ない事に気が付く。
問いかけて、後悔した、彼らの様子から死んだとかそう言う訳ではないことに、そうなると、十中八九で出てくるのが、娼館である。
街に住んでいないから、町の娘たちに相手にされないことが多い冒険者、故に溜まると、そういう所に行くのも判る話である。
男も利用したことが有るし。
そっちに行ったのかー、と男は軽く息を吐いて、やれやれお盛んだ、と。今言った男は報酬が入る度にお気に入りの娘に貢いでいるらしい。)

 んで、そっちの方は、何かあったか?

(大したことではないと判ったら、今度は情報交換をすることにした、冒険者もギルド等で管理されている故に同僚であり、ライバルである。
依頼の内容とかの守秘義務は兎も角討伐依頼とかあれば召集されることも有るだろう、何処の村で、ゴブリンが増えている、とか。そういう情報交換は大事である。
依頼を受けるのに対してもギルドは情報収集するだろうが、自分たちで行っておくのも、大事な事だから。)

イディオ > (冒険者たちの話は、やはり代わり映えしないと言えばしないと、酒を飲みながら冒険者は聞いて思うのだ。ハテグでは、何時ものように小競り合いはあるとか。
タナールは奪ったり奪われたりしている、とか。噂では、王城の中も何やら色々と危険な状態らしい。貴族の反乱とかは眉唾な話ではあるが。
とは言え、それが仕事につながるというのだから因果なものである、仕事はまだなくならない模様。
酒を飲んで男は、軽くため息を零してしまうしかないのであった。)

ああ、綺麗なお姉ちゃんが酌してくれないかなぁ。

(冒険者たちが此方を向く、そんなの、俺だって思って居ると皆の目が語っていたので、男は静かに酒を飲むことにする。こういうのは愚痴っても仕方がない。
偶に、冒険者仲間で恋に落ちてというのも聞くけれど、その後はあまり聞かない、聞いても仕方がない気もする。他人の惚気は、聞いていてつらい物であろうから。
出てきたたっぷりのシチューとパンに男は手を伸ばしてがぶりと齧る。
この店は量も味もそれなりに良いのだ、だから他の冒険者の宿に行く気は起きなかったりする。
問題が起きたらその時考えればいいや、と。)

…………。

(酒を飲み愉しそうな男たち、話題が変わったのか、色々話している。腹が減ったので食べるのに集中している男は、それを静かに聞くだけにする。
何か面白い話題になったら、突っ込んで聞いてみるか、という感じで。
他にも、何か面白い話題をしているチームとかいない物か、男は首を回して、他のテーブルを見てみる。)

イディオ > (特に面白そうな話をしているようなテーブルもなく、男は食事がどんどん進んでいくのである。そして、暫くすれば食事は終わってしまうもので。
終わってしまえば、酒を片手に男は、周りの冒険者たちの話に入るわけである。何処の誰が可愛かった、とか、俺の武勇は、等、等。
誰が聞いても、判るぐらいに他愛のない話は、一時の清涼剤としては十分なものなのであろう。
馬鹿な話をして、げらげら笑って。
冒険者たちの酒宴は、始まったばかりなのである、暫く愉しみ、終わってしまえば後は。
酒場の主―――冒険者の宿の主に話をして、宿を借りて、階段をのぼり、休むのである。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者の宿」からイディオさんが去りました。