2020/01/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にボブさんが現れました。
ボブ > (職人街の裏路地……目立たない所に居を構えている鍛冶職人の所へと愛用の槍と剣の砥ぎ直しを頼んできた男。
来る時は武器を所持していたが、今はまったくの手ぶらの身軽な状態で)

「まぁ、自分でもある程度は砥いではいるけど年に一回くらいはきちんとした職人に砥いでもらわないと安心できないんだよなぁ~」

(コートのポケットに両手を突っ込みながら軽く独り言を洩らしつつ、用事は済み、
この後はちょいと飯と酒でも楽しもうと繁華街の方へと歩みを進めていて)

ボブ > (ポケットに手を突っ込みながら細い路地から広い道へと出てきて、そこで軽く一息吐き)

「ふぅ~~、さて……どっこ行きましょうかねぇ~?
冬場だとやっぱり狙うべきは魚かなぁ? 冷たい海の水に対抗する為に脂を備えているだろうし…。
でも魚を狙うんだったらダイラスの方が確実なんだよな…ならば肉かなぁ~?」

(がっつりと飯を食うために作戦を考えながら広い道を歩き、その考えを頭の中では抑えきれず、
口から言葉として零れ落とさせている男)

ボブ > 「とりあえず……今、腹が求めている物を食うって事が一番だよな……。
店に入る以前で一番腹の欲求に響くのは鼻……匂いだよな。
腹に一番の衝撃を与える匂いを探して街中をうろつきますかね」

(食材に拘るのではなく、ただただ腹からの欲求に己が従う…という方針を決めた男は
自らの鼻を信じて街中をうろついていく……そして目的の代物へと行き着くだろうが、
そのメニューは一体は何だったのかは、男の腹のみが知りうる事だろうか)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルドミラさんが現れました。
ルドミラ > 富裕地区と平民地区の狭間にある、歓楽街の一画。
カジノや娼館が軒を連ねる通りに、普段の賑わいを払う荒い足音が響いていた。

通行人が何事かと振り返ると、殺気を背負って駆けてくるのは
どう見ても暴力のプロと思しき男たち──しかも、ゴロツキの類ではなく。

リーダーと見える先頭の男以下、奇妙に統制がとれていることから、
恐らく軍人か傭兵だ。道が別れる地点でいったん立ち止まってあたりを見回し、何事か仲間内で囁き交わした後。

二手に別れて一方が直進、もう一方が横道に入って猛然と何者かの追跡を再開し、嵐のごとく去って行く。

──その傍らで。柳の陰に隠れるようにひっそりと、黒塗りの馬車が一台、停まっていた。
扉の真鍮の金具に小さく刻まれているのは、女性の両腕を意匠化した紋章。

窓に引かれたレースのカーテンの向こうでは、王都で娼館を経営する女主人が肘をつき、
脚を組んだ姿勢で、薄暗い座席に腰かけており。
魔術的に快適な温度に整えられた車内の空気を、女本来の肌の香と、控えめにつけた香水の入り混じったにおいに染めている。
男たちの足音が聞こえなくなると、黒目がちの瞳を対面の座席へ──正確には座席の足元へと流して。
肉厚の唇から流れ出したのは、落ち着いたアルトの声。

「……どうやら行ったようよ。あなたが隠れたかった相手はあの殿方たち、ということで良いのかしら」

そこにうずくまるのは、まだ性別も判別できぬ黒い影。
知らぬ仲ではない相手なのか、それとも初対面なのか。
わかっているのはただ、女主人が何らかの理由で急場を助けた「誰か」ということだけ。

あんな剣呑な連中に追われていた理由はまだ聞いていないわけであるが、さて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「いや、助かりましたご主人様」

うずくまっていた男が馬車の外を窺い、胸をなでおろす。
いつものように歓楽街で酒精を浴びていたところに、以前少しもめたことのある傭兵団の連中と出くわした。
多勢に無勢、巧みに逃げ回っていたところ、幸いにして出くわした主の馬車の中へと逃げ込んだのである――ということを手短に告げ。

「褒賞金の金額でちょいと……いやぁ、こっちとしては正当な配分だと散々言い聞かせたんですがねぇ……――」

間の悪いことに、現在は近隣で大きな戦の話も聞かず、しばらくこのあたりに逗留するつもりであることは明白。
……となると、身を隠す必要があるが――ちらりと主の方を見ると、何ごとか思いついたようで。

「……ご主人様、話は変わりますが――いかがでしょう、このところいよいよ冷え込みがきつくなって参りました――ここはしばらく、遠い南国でゆるりと過ごすというのは」

つまり――主の避寒にかこつけて、しばらく街を離れようという算段で。

ルドミラ > 街の娼館主の会合へ出た帰り道。男にとってはたまの非番の日に、とんだ災難に遭っていた模様。
己の愛し子たる彼を放っておくはずもなく、むしろ街中で騒ぎを起こさぬ分別を見せたことを内心ほめそやす程度には「親馬鹿」だ。
こころもち首を傾げ、下目遣いに見下ろす目つきには隠しきれぬ慈しみの色。

「運がいいのか悪いのか、ね。さあ、こちらへ座って。怪我はない……?」

手を差し出し、座席へ導きながら。ふと持ちかけられた提案に、口元をほころばせる。

「あら。それはあなたの『あの』島よりももっと遠く? 詳しく教えて──」

冬の夜気に冷えた頰や耳朶に掌を宛がい、体温を分け与えながら。女主人の合図で走り出した馬車の中、
主従の相談は続く──。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルドミラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエズラさんが去りました。