2020/01/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にトワさんが現れました。
トワ > のんびりとした午後の街並み
治安も比較的良い平民地区。それは大通りからひとつ外れたとしても変わらない。
むしろ表通りの喧騒から解放された落ち着いた雰囲気が好みだったりする。

とは言え、人通りが少ないということは、それだけ集客には期待できないということで。
それだけにお目当ての探し物が見つかる期待はあまりせずに、
のんびりとした歩調で通りを歩く少女としては、むしろ散歩気分だった。

だからそこ、その店先に貼られた張り紙に目を見開いた。
窓越しに覗いてみると、どうやら雑貨店らしい。
何を取り扱っているのかよく分からないほどに、ごちゃごちゃと色々見える。
ただ、どんな本を取り扱っているのかまでは、外から出はよく分からず。

「―――ごめんください。」

このままでは埒が明かないと、扉を開いて中へと足を踏み入れる。
途中の品には目もくれず、奥の書架へと一直線に。
まずは品揃えを確かめるように、並ぶ書籍のタイトルを眺めていき。

ピング > そんなこんなで暇で陽気な――商いを行っている者としてはどうかと思うが――午後のひと時を過ごしていると、店を訪れて来たのは一人の少女。
本が目当てなのか一目散に目指す様相に、悪戯に目を細め。

「はいはい、いらっさい。好きに見てくれてえぇよぉ。」

商売熱心とは程遠い、実に緩い応対。
本好きにしてみればその態度は実にありがたいものだろうが、その実、揃えられた品はトラップだらけなのだから性質が悪いとも言える。
頬杖を突き、時折書架に佇む相手の様子を伺いながらその反応を観察していた。

尚、タイトルだけ見れば掘り出し物も結構あるかもしれない。
何しろ、中身は別物だったりもするのだからそれも当然と言えるのだが。
果たして相手の気を引く様な代物があるかどうかは謎だけれども。
そして探せば当たりがあるかもしれない、と思う程度には。
タイトルと内容が一致していたりするのだ。

さて。相手が手に取る本の内容や、如何に。

トワ > 大きな身体をした店主の方は、入ってきたこちらに声を掛けるだけ。
それものんびりとした口調での対応だけに、正直ありがたい。
もしかすると見るだけで終わるかもという状況で、いろいろお勧めされても困ってしまうから。

ともあれ、自分のペースで品定めできるのは嬉しいわけで。
改めて本棚を上から順にみていくと、店内同様に雑多なラインナップだった。
専門書の隣に小説が、その隣には実用本。かと思えば魔法の手引き書だったり、実に様々。
さすがに魔導書の類は置いてはいないようだけれど、それは当然と言えば当然の話。
おもむろに歴史関連の専門書を手に取ってみる。
ずっしりとした重みのある本は、装丁からして期待が出来る。

「…………???」

頁を開いて、瞳を瞬かせる。
そして表紙をもう一度確認。次に目次を見て、中程の頁を開き直してみる。
けれども、やっぱりおかしい。首を傾げてから、文章に目を落とすと、どうやら中身は小説らしかった。
それも、頭に官能と付くような。

困惑した表情で、とりあえずその本を元の場所に戻して、今度は魔法の手引書を手に取る。
タイトルを見れば初級魔法を解説したものらしい。
ぱらりと頁を開いた途端に、慌てて閉じてしまう。
きょろきょろと周囲を見遣って、誰も近くにいないことを確認してからもう一度、同じ頁をそっと小さく開く。
そこに描かれていたのは、異形の魔物に襲われている女性の絵姿。
その次の頁にも似たようなシーンが描かれており、ついつい頁を捲ってしまう。
それは触手だったり、獣だったり、はたまた人型だったりと、さまざまではあったけれど、どの絵も丁寧に描き込まれており。

ピング > 整理するつもりなど微塵も無さそうな本の羅列っぷり。
であるが故に、掘り出し物もありそうだという期待が持てる――かもしれない。
ともあれ、そんな状況下で相手が手に取り、その中身を見ながら首を傾げている様子を見て、悪戯の成功を楽しむ様に頬を弛め。

小難しそうな本であればある程に、そういった官能系の中身にすり替わっている事が多いのはご愛敬。
周囲を気にする素振りを見せ始めた相手を遠目に見やり、さも、此方は何も気づいていないような素振りを見せて。
確りとその中身を確認し始めたその姿は、此方の期待通りの反応だ。
清楚な見た目をしている割に、ぞんがいむっつりの気もありそうだとは、実に実に。

少しばかり間を置いて、相手が本に集中したころを見計らい――視線に力を込めて相手を見た。
不可視の力が空間を伝い、施すのは断じて攻撃とは呼べぬセクハラ行為。

――さわさわ♡

フェザータッチでするりと胸元や尻、そして股を撫ぜる淡い刺激は、意図したものではないが丁度相手が見ている本に登場する触手の刺激を想起させるものだった。

ピング > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からトワさんが去りました。