2020/01/05 のログ
ラファル > 「同じギルドに居るんだもん、仲間だし、ライバルだよ。
 彼らが困ったときにはボクが助けて、ボクが困ったら、彼らに助けてもらうんだ。
 お酒は、人が酔うための飲み物だし。」

 幼女は、能力が高くても所詮『幼女』なのである。依頼人から見れば、不安の種にしかなるまい、そういう時に、大人の彼らに手伝ってもらうのだ。
 大人の彼らが、メンバーとしていてくれれば、幼女もその一員という事で侮られなくなるのだし。
 実際に、幼女では受けられなくても、他の人と一緒に受けるというのは良くあるのだ。

「―――ん、だっけね。ま、いっか。

 これは……、盃。
 透明のお酒……米から作られているお酒、かな?」

 じい、とお酒を観察する少女、初めて見るものゆえに興味は強く。
 味も興味はあるが、これは何の酒なのだろうか、米か、麦の焼酎か、芋の焼酎なのか。
 好奇心の侭に、盃を持ち上げ、一口。
 そっと口に含み、その香りを先ずは楽しもう、と。

アルファ > 「そうは分かっていても上手くやれない人がいる。
 年離れた人とも平気で仲良くなれるのは羨ましいことだ。
 ……人が酔うための飲み物?つまり君は飲んでも平気ということ?」

相手が何を思うかわからねど、今は共に酒を飲む時を楽しむ。
嚥下しゆく様に周囲を見渡せば微笑ましく見守る者もいる気がする。
それを捉えた青年は瞼を閉ざして飲み干した。

「そ。詳しく語るにゃここは人が多すぎるから。
 勝手に感謝してる人がいて儲けだと思えば良い。

 酒、詳しいのか。あのガブ飲みから飲めれば良いタチだと思ったんだが」

自分が飲み干した後もまだ見続けてる姿に肩肘をついてこちらも横顔を見守る。

「麦だ。香りがいい。俺はフルーティだとも感じた。
 君なら強い芋が良かったかな?」

やがて一口、一口飲むのなら、甘ったるい味わいに豊かな香りが鼻腔に広がり。
酒の味としては薄いものの優しい飲みごたえで体を温めてくれるだろう。

ラファル > 「それは、その人の考え方だと思うし、やり方だと思うよ?
 ボクは、このやり方でいいと思ったし、其れに同意してくれる人が、手伝ってくれる
 それぞれ違うんだから、上手くやれないなら、別の方法をすればいいと思うな。

 そだよ?ボク、竜―Dragon―だもの。」

 もし、彼が自分と同じようにできないなら、彼の出来るやり方でやればいい、人は存在はそれぞれ違うもので、個性と言うものはそういう物である。
 できないから下、出来るから上と言う考え方を幼女はあっさりと蹴り飛ばす。
 樽酒をぐいぐいと飲む幼女は、彼への質問に端的に返答する、竜には、人の酒は弱すぎる、と。

「商人だよ?色々なお酒を飲む必要も出てくるし、良いお酒なら、それを仕入れて売るんだよ。
 それに、美味しい物は、嬉しくなるし。
 飲めればいいのは確かだけど、弁えて飲めばもっといいって、お師匠様いってたしね。」

 主に仕入れて売るのは両親と姉であるが、幼女は、食物やお酒などの食べ物に関して、何処の何が良いという情報を手に入れて家に帰る。
 それを伝えて仕入れるという流れが出来ていて、故に、お酒などには詳しくなっているのであった。
 その時その場に合わせた飲み方で、美味しい物はもっとおいしくなると学んでいるから。
 それに、その酒の作り方など、味など、色々な情報は、有ればお酒なども楽しみ方が変わるしね、と幼女はウインク。

「ん?甘いの大好きだよ。
 この場なら、確かに強い芋も、いいかもね。」

 拘りのない事を言いながら、幼女は、香りを楽しむように。
 一口、一口、酒を呷る。

アルファ > 「まぁ、そうだわな。人それぞれだから面白い。
 といっても、君も俺も、人ではないが。
 龍だとは前回聞いた。しかし巨大なイメージの龍がどうしてこう小さいのか」

屠蘇を飲み終えてまた樽を飲み始めた少女の小さな背丈に不可思議そうに首をかしげていく。
身の上話にも肘ついた姿勢は崩さず、二杯目の杯を傾けながら静かに聞き入って。

「郵便配達員じゃなかったんだな。
 よく背丈の低い商人を見てきたが彼らはドワーフだった。
 龍の商人は君が初めてかな……お師匠もドラゴン?」

他愛もない会話も賑わい続ける酒場には溶けてゆく。杯を、2,3。重ねる内に体の奥から温まってきた。
向けられるウィンクにも目元に朱射した顔で、照れくさそうに片目を閉じて。

「気に入ってくれてよかった。これで借りを返せた……もっともラファルは借りだともなんとも思ってないが」

手を伸ばす。ゆっくりと。相手が避けなければ頭をそっと撫でようとして。

「でも、また欲しくなってしまったな。君は快活で可愛いから。
 良かったら宿の二階に移らないか?」

ラファル > 「だって、赤ん坊だもの、ドラゴンパピーだよ?大きいわけないじゃない。
 君も言ってるじゃない?『イメージ』って、其れは、思い込みに過ぎないんじゃないかな。
 ほら、ドラゴンにもいろいろ種類があるし、小さなドラゴンもいるんだよ、此処に。」

 幼女は、じぃ、とお酒を飲む手を止めて、彼を眺める。大きな竜は一般的に、物語の中、悪の存在として書かれることが多く、悪の存在は強大である、其れ故に、大きなイメージが出来上がるのだろう。
 竜だって千差万別なのだ、大きな竜が居れば、小さな竜もいる、幼女は、人竜(Dragonhalf)なのだから。

「そだよ?トゥルネソル商会、商人だよ。
 ドラゴン急便っていう、おねえちゃんが始めた竜を使った宅配サービス。どこにでもお届けします。だよ。

 お師匠様?人間だけど?」

 技術或る者に、人も竜も関係ないよね?と幼女は首を傾いで見せた。
 くぴ、くぴ、とお酒をちびちび飲みつつ、幼女はに、と、笑って見せる。

「ん?あー。」

 頭を撫でられて、彼の言葉に、ピンと来た模様で。

「いいよ?この後の予定もないし。」

アルファ > 「自分を赤ん坊というドラゴン始めてみた。語りとか子供っぽくないんだよなぁ。」

小さな頭を二度三度撫でてから手を引いて。

「それもドラゴンの赤ん坊だからか?俺もそこそこ長く生きているが見識はまだまだ足りない。
 よく覚えておくよ。小さなドラゴンラファルさん!
 それじゃお近づきの印に何かあれば配送を頼もうか。君の出世の寄与、ということで」

にこやかに。子供のように動かぬ視線に薄く開いた唇から笑みを零す。
そして誘いに迷っているとも理解がいかぬとも分からぬ声に今度はこちらがじぃ、と眺め。

「ん。そりゃありがたい。断られるんじゃないかとドキドキしたぞ。
 それじゃ前回のこともあるからサービスしないと、な」

小さなドラゴンが酒を飲み干すのを見守りながら、やがて二人分の会計を払った青年が、その背で相手を二階に導いていくのだった。

ラファル > 「―――そ?」

 竜の寿命から言えば、10歳など赤ん坊も良い所である、それに、語りがと言われても、もともと知能の高い種族であるし、学習して居ればこのぐらいはできると思うのである。
 人間の子供に比べれば成長は速いと思うのだけれど、其れは彼の感覚ではなく、自分の感覚なのだと思うのだった。

「んー……別に出世とかは気にしてないよ?だって、唯のお手伝い、だし、走るのが好きだからやってるだけ、だし。」

 商会の中での地位などには興味がなく、走れるから、と言う趣味的な理由なので、別に出世への寄与は、気にはならないのだ。
 まあ、注文してくれるなら、走れるからどんどんやって、と言うぐらいか。

「にひ。」

 彼の言葉には、どんな意味が有るのか、少女は軽く笑って見せて。
 男の背中にとことこついていく幼女が居たのだった――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からラファルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からアルファさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にラファルさんが現れました。
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ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にラファルさんが現れました。
ラファル > 【待機します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルファさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からラファルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアルファさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にインクさんが現れました。
インク > 新年の祝いで人通りの多い街並みに、黒髪の貴族の少年の姿。
退屈な新年の行事を抜け出して、平民街に繰り出してみたのだ。

(……年末年始は色々やりにくくて退屈だよねー……。)
家に仕えるメイドさん達に悪戯しようにも、家族の目があっていつもの様にはなかなか行かない。

さて、街には何か面白い事や、可愛い子なんかが転がっていないだろうか……
期待を胸に、ふらりと大通りを歩いてみるが……。

インク > (ま、そうそう美味しい話は転がってないよねー。)
騒々しい街を歩くのにも疲れて、静かな喫茶店へと場所を移す。
ここはインクも何度か訪れている、お気に入りの店である。

「んー、どうしよっかなー。」
何処かで風呂にでも浸かってから帰ろうか、
それとも、素直にいかがわしい店にでも足を伸ばすか……。
ミルクと砂糖を多めに入れたコーヒーを啜りながら、
これからどう過ごそうか思案にくれるのであった。