2019/12/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 空が白んできたものの、まだ閉じているお店も多い時間。市場へ買い物へ出かけるつもりだったけれど、すこし遠回りをして行くくらいがちょうどよさそうなタイミングだったから、散歩コースである公園をのんびりと歩いていた。
朝早くだから、まるで貸し切りのような状況。小鳥の囀りが聞こえるくらいで、あたりは静まり返っていた。自分の小さな足音まで聞き取れて、不思議な気持ちになる。

「……ぅ」

公園の中の小さな広場を横切って歩いていると、北から吹いてきた風がとても冷たくて、たまらず肩を竦める。外套をぎゅっとあわせて凍えるような空気に触れないようにしながら、白い息を吐いた。

ミンティ > お昼くらいになれば、この小さな公園にも温かい飲み物や軽食を販売する露店が出ていたりするけれど、客入りを期待できない今の時間帯では、そういったお店も見つけられそうにない。
遠回りをするにしても、もうちょっと賑やかな方を歩いていたらよかったかと思うけれど、今さら後戻りをするほどの理由でもない。
せめてこの環境のいいところを、なにか一つくらい探そうと考えてみるけれど、思い浮かぶものもなかった。のんびりと過ごすには最適な静かさだけれど、自分がこの場所に一人きりだと思うと、すこしだけ怖いような気もしてくる。

「……」

おそるおそる後ろを振り返ってみても、なにかがついてきていたりはしない。ほっとしながら前を向き直し、また歩き始める。なんとなく、さっき野良犬が歩いていった方に向かったのは、心細さの表れだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマヌエラさんが現れました。
ミンティ > そのまま歩いていると、入ってきた方とは逆にある公園の出口が見えてくる。その先の細道を進めば、すぐ市場につけるだろう。時間もそろそろいい頃合いだろうと、すこし早足になって先を急ぎ…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマヌエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
イグナス > さあさあと雨が降る。夕闇の中、落ちる雨粒が静かに落ちていった。
冬の冷たい、いわゆる氷雨というやつだ。
降りしきる中、ばしゃ、っと水たまりを跳ねさせ男が走った

「さむ、さむい…っ。…おぅう……っ。」

がく、ぶるぶる、って大きな身体をハムスターばりに震えさせて。
辿り着いたのは店の軒下、なんとか、降り注ぐ水玉からは避難できた。
とはいえ、大男、冷たく濡れた身体を抱いて、途方に暮れていた。
この雨の下また走り出すのは、実にしんどい。さむい、つめたい。

ぐぬ、と呻いて空をにらみつけるが、あんまり意味はないようだった。