2019/11/28 のログ
ご案内:「平民地区 大通りの露店市場」にキルシュナさんが現れました。
キルシュナ > 本日のテーマはレズナンパ。
一流冒険者としての探知能力をフル活用して休日の往来から可愛らしい子を見つけ出し、道でも尋ねるかの様な風情で声を掛け、出会ったばかりの同性であるキルシュナとの真っ昼間からの爛れたセックスに誘ってみる。
そんな、変態猫にしては比較的大人しい、しかして一般的なモラルからすれば十分に倒錯的な企画が今日の狙いであった。

「ウチみたいな美人にいきなり声掛けられて困惑する様を楽しみつつ、距離を縮めて髪やら頬やら触ってドキドキさせて、察しのえぇ子ならセックスの誘いやてすぐに分かる様な言葉を投げて非日常の冒険に飛び込むか、常識的な返答で当たり障りなく対応するかの二択を迫る。ま、当然催淫とか使ぅてウチの誘いに応じやすいようにはするけども………んふっ❤ それでも断る様な子やったらエッチな悪戯で痴漢したり、脇道に引きずり込んでレズレイプの犠牲者にしてまういうんもええよね❤」

太めの猫尾をにょろにょろさせて、黒艶の前下がりショートボブで整った美貌を飾る褐色肌の猫娘が、縦割れの瞳孔が特徴的な金眼を周囲に巡らせ獲物を探す。

ご案内:「平民地区 大通りの露店市場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 露天市場には、掘り出し物も多い。
それを狙って買い物に来た男が、一人の女性を見かけ、おや、と目を開く。
そのまま、とことこと近づき……。

「……やっぱりだ。アンタ、王殺しのキルシュナだろ?
 聞きたいんだが、クソタレ生意気なネコのミレー族のメイド。
 心当たりが無いかい?」

細巻を咥えつつ、ナンパ中の相手に声をかける男。
相手の目的から考えれば、邪魔者、という感じになるかもしれない。

キルシュナ > 可愛い子ちゃんを探す金眼は当然ながら男の姿はスルーする。
マニッシュな服装の中にも匂い立つ色香を見せつけるオフショルセーターの胸元や、スタッズベルトにキュッと括れた腰とむっちりと肉付いた尻肉が形作る悩ましくも扇情的な曲線やらにいやらしい目を向けてくる男達は少なくない。
大抵は大人しく見送るだけで直接声を掛けて来るような勇敢な相手はあまりいないのだけれど

「――――まぁ、そうはいってもこれもまた美人の宿命っちゅうやつなんよね」

真っ直ぐこちらに近付いてくる気配をピクつく猫耳に捉えたキルシュナは、訳知り顔でうんうんと頷いて、声を掛けられる直前にくるりと振り向き先手を取った―――つもりだったのだが。

「――――んぉ? こら驚いたなぁ。ただのナンパやと思っとったら、随分懐かしい名前知っとるんやねぇ。その辺のウチの過去知っとるんはギルマスのデカパイ姉やんくらいかと思てたんやけどなぁ」

なんとも懐かしい二つ名に金眼を瞬かせ、続く問いかけにも軽く怪訝な表情を見せながら長脚にてずずいと踏み込み――――すんすん。
こちらよりも僅かばかり背の高い男の首筋に口付けでもするかの様に顔を寄せ、そこから漂う匂いを嗅ぐ。引き換えに彼に与えるのは、仄かに香る柑橘の匂い。そして、身体の前面に大きく突き出す双乳がカマーベストの胸板にそっと伝える豊乳の柔らかさと人肌の温度。

「こらまた驚いたわぁ。なんやあんた、ネコちゃんの知り合い……ゆうには匂いが強いし、もしかしてネコちゃんの飼い主なん?」

問いを返す事で心当たりがたっぷりあることを伝えつつ身を離した黒猫は、「へぇ~、ふぅん、ほほぉ~?」なんて声音を漏らしながら不躾な視線で彼の姿を観察する。

セイン=ディバン > 男でなくとも、この相手の姿を見れば……。
まぁ、鼻の下を伸ばすのが大半だろう。
ただ、美人過ぎる、扇情的過ぎるその姿に、声をかけるのをためらう男が多いのもまた確かだろうが。

「いやいや、アンタ有名だもん。有名で勇名だ。
 オレもオッサンだからな。アンタを尊敬してるファンの一人って訳。
 って、おいおい……」

軽く会話をしながら、という男に、いきなり近づき、匂いを嗅がれると。
男もさすがに驚き、抗議しようとするのだが。
それが、問題の人物の匂いをかぎ当てるための行為だと知れば、苦笑し。

「そういうこと。ネコのバカが世話になったな。
 ネコからアンタの話を聞いててね。
 少し、話がしたいと思っていたんだ」

相手が自分の立場を読んだことに対して、小さく拍手しつつ。
男は、近くの店を指差す。そこは、いわゆる酒場兼宿、という場所で。

「よかったら、食事でもどうだい?
 おごるからさ。ネコの件の礼もしたいし……」

笑顔で提案しつつ、相手に近づき、右手を差し出す男。
次の瞬間、その男の荒々しい右手が、まるで少女のもののように。
滑らかで美しい肌持つ右手になり。

「……アンタがよければ、そっちの性別になってお相手もできるんだけど」

肉体変化の呪文。男が習得している術のひとつだ。
肉体を自由自在に変化させられる。性別、身長、骨格。
ありとあらゆるものを、だ。
それこそ。男が従者から聞いて知っている。
相手が、女性を好む、ということを、満たせる訳で。

キルシュナ > 「にゃはははははは、そない言われると照れるなぁ。まぁ、一時期はそれなりに有名やったと思うけど、最近は冒険者活動ほとんどしとらんし、もうとっくに他の冒険者の名前に埋もれとったと思とったわ」

キルシュナと同じくらいの年(本人は18だと言い張る)では、猫娘の過去の勇名など知らぬ者がほとんどだろうが、眼前の中年男の年代であればその名を覚えている事も頷ける。
ファンなどと言われて大口を綻ばせて後頭を掻く猫の褐色頬が、意外な不意打ちにほんのりとはにかみの色を滲ませていた。
それでも次の瞬間にはそんな初々しさとはかけ離れた大胆さで男の匂いを嗅いでみせるのだから、その本質も伺えようか。

「にゃるほどにゃるほど。ネコちゃんってば御主人様にもウチの事お話してまう程なんやねぇ❤」

ストリートチルドレンを思わせる蓮っ葉な、その癖キルシュナには妙に可愛らしく懐いてくれる小柄な同胞の姿を思い出し、黒猫の尾が機嫌良さげにゆらゆら揺れた。

「ん、ええよ。単なるナンパやったら可愛い子ちゃんに出直してこい言ったかも知れへんけど、そういう話やったら喜んで奢ってもらうわ」

近寄りがたい美貌の中にあって唯一愛嬌を振りまく大口は、先程の臭い嗅ぎにて肉体変化の能力までも看破したのか、意味深な笑みを浮かべて言う。実際、この変態猫は、眼前の中年男が年若い美少女などに化けて眼前に現れたなら、好き嫌いせず愛おしみ、嬲り、悶え鳴かせるのだろう。
相手もまたそんなこちらの性癖を見抜いたのか手の先だけを少女の繊手に変えてみせた。それに対して「わおっ」なんてわざとらしい驚きの後に返す言葉は

「んふ❤ あんたとは色んな遊びが出来そやねぇ。ウチ的には男のままのあんたと一緒にナンパに繰り出して、二人がかりで可愛い子ちゃんににゅぽにゅぽしたり、女湯覗きにいったり、何なら2人で公園に潜んで適当な子をレイプしてみるなんていうのも楽しそやない?❤」

どこまで本気なのか悪びれもせずに犯罪行為に誘いつつ、変態猫はシュルリと彼の腕に細腕を絡ませ密着する。たわわな豊乳をこれでもかと言わんばかりに押し付けて周囲からの嫉妬の視線を中年男に集めつつ

「ほな行こか。この後何するんかはそっちで話し合う言う事で♪」

セイン=ディバン > 「イヤ冗談。オレが冒険者としてようやっと独り立ちしたころ……。
 アンタをはじめとした、国内冒険者十傑は、オレの憧れだったんだぜ?
 王殺しに龍剣、万編詩歌に鬼豪腕……」

相手の言葉に、男が高揚したように言う。
昔の冒険者十傑、と口にしたが。実際は十年ほど前の冒険者の上位ランカーは複数人おり、その異名もさまざま。
当時ようやっと一人前になった男は、さまざまな仲間たちと。
やれ誰が強い、やれ最強は誰だ、みたいな話をしては酒を飲んだものだ。

「いやぁ、オレが問い詰めたんさ。
 最近やたら物思いにため息を吐いてたりしてたからさぁ」

相手の楽しそうな様子に、男も苦笑しつつ、説明する。
相手の耳元に口を寄せると、『アイツ、すっかりアンタにお熱みたいだぜ』などと嘯き。

「あはははは、そりゃあよかった。
 ナンパを一番の目的にして声かけてたら袖にされてるところだ」

くすくすと笑いつつ、そう漏らす男。
実際、ナンパも目的の一つであったから、袖にされてたら泣いてしまうところであった。
相手が、男の肉体変化を見て驚いたような表情になれば。

「うっわぁ、素敵な提案だ。
 実際のところ、アンタとは気が合いそうだと思ってたんだよ。
 ……うへ~、すっげぇやわらけぇ」

相手の提案に笑う男ではあったが。
胸を押し付けられれば、思わず興奮してしまう。
イカンイカン、と真剣な表情になりながら、店に入れば。
男は手早く注文を済ませ。

「昼間っから酒ってのもいいもんだろ。
 ……改めて。あのバカの窮地に救いの手を差し伸べてくれて感謝する。
 ありがとう、キルシュナさん」

席に着いたところで落ち着き、相手に感謝を告げる男。
しかし、その視線は相手の胸やら腰やら首やらに向けられてしまっており。
そこで、男はにこやかにほほえみつつ、二階を指差す。
ようするに、食事が終わったら上でセックスでもするか? という提案。
幸い……なのか。この酒場にはかわいらしい女性の店員も多い。
相手が望めば、プレイはいかようにでもできるであろう。

キルシュナ > 中年男がつらつらと並べる二つ名が、キルシュナが冒険者として一線で活躍していた時代の有名人の顔貌を思い起こさせた。今ではそのほとんどが一線を退き、責任ある立場になっているか、冥府に旅立っているかのどちらか。
そうした者たちと時代を共有する猫は、若く見積もったとて眼前の中年男と同年代、下手をすれば彼より余程に年上だったりする可能性もあるのだけれど、本人は水気を弾く褐色肌の瑞々しさをアピールして18だと言い張り、実年齢は決して明かさないのである。

「あー…、なんやネコちゃん、大変な事になっとるもんねぇ。腕無くなっとるん見て、流石のウチも仰天したで」

ちろりと走らせる金の横目が男の姿を改めて見返して、少なくとも主人には恵まれとる様やなぁ、との感想を抱く。もしも彼がかの少女の隻腕の原因となるような外道であるならば、人知れず始末するなんて事も考えていた元暗殺者は、軽薄な笑みの裏側でそうした結果にならなかった事に少しだけ安心した。

「んふふっ、まぁウチ、見ての通りええ女やからねぇ。後、ちんぽもデカい」

ちんぽ云々は淫術でどうとでもなってしまうので、正直ありがたみも何もあったものではないのだが。
その後に続いた言葉に対して思うのは、この短いやり取りの中でも感じ取れる中年男の如才の無さ。見るからに男を遠ざけていそうな百合性癖持ちの変態猫に声を掛ける豪胆さを持ちつつも、そうした相手とも楽しめるだけの手土産をきちんと用意する辺りが安心して付き合える相手という印象を感じさせる。
そういった相手であろうと、やはり男という一点において然程深い関係にはならないだろうというのが変態猫の業の深さを示しているが、あれこれの特殊プレイを共に愉しむセフレとしては悪くない。

セーターの毛糸地越しにもマシュマロめいた柔らかさと、その奥に内包するしなやかな弾力で中年男を楽しませつつ、ほのかな体温とネコメイドなら嗅ぎ取れるだろうほのかな体臭を残して店内の席に付く。

「ウチみたいな遊び人にとっては、朝酒、昼酒は別に特別な事やあれへんかったりするんやけどね。今も明るいうちから可愛い子ちゃんとセックスに勤しもう思っとったとこやったし――――って、やめぇや。そない改まって礼とか言われると、尻尾の先までゾクゾクってしてまうやん」

言いながら猫をを持ち上げ、プルルッと震える太尾がふわふわの猫毛を逆立たせている様を彼に見せる。救いの手を差し伸べたなどと言われたとて、キルシュナは大した事などしていないし、自分を慕ってくれる可愛い子猫に相応の愛情を返しているだけのつもりなのだ。その愛情とて肉便器扱いというアンモラルな物なのだし。
続いて無言のままに向けられる誘いには、セーターの胸元を膨らませる肉塊を持ち上げる様に腕を組み一考する。

「最近は男相手のセックスに飽きてもうとるとは言え、他ならぬえぇと……あれ? そう言えばウチ、あんたの名前教えてもらったっけ? まぁ、ともかく、あんたとならセックスしてみるいうんもやぶさかやあらへんで。見た感じ、ちんぽもウチに負けへん程のモン持ってそうやし❤」

本日この後どの様な遊びに浸るのかは、互いの持て余す時間次第。黒猫の方は流石に準備に時間が掛かるような大掛かりな遊びが行える程の時間は無いが、あっさりめの淫行を愉しむ程度の余裕はある。
が、眼前の中年男とキルシュナの2人だからこそ行える遊びの相談をして後日の計画を立てるなんて時間の使い方も楽しいのではないかと思うのだ。

「おし、せやったら選ぶんはあんたに任せるわ。これから2階でウチとお試しセックス愉しむか、それともここで今後の遊びの計画を立てるか、どっちがしたい?」

セイン=ディバン > いつの時代も、凄腕冒険者というのは新人冒険者の憧れである。
相手もまた、あこがれていたルーキーの多い存在だ。
……まぁ、それは実力もさることながら。
美貌も大きな理由だったりしたのだが。

「まぁねぇ。アイツ、いろいろやってるみたいだから」

問題の従者について考えつつ、苦笑する男。
別段、かのメイドがどう生きようと男は干渉しない。
ただ、さすがに腕をなくしたのは見て驚いたし、説教もしようとしたのだが。
そこでこの相手の存在が救いになっていると知り、こうして声をかけた次第である。

「そうね。実際そう思う。
 ……聞いてるよ。アイツから。相当なイチモツだって」

自信満々、という様子の相手に苦笑する男。
実際のところ、噂には聞いてもいたが。
性に奔放でありながら、特定の男を作らない辺り。
この相手は、女性が好きなんだろうなぁ、と確信する。
そして、それでも男は別段、そこを気にすることはなく。

「そうなのか? オレぁ一応勤勉な冒険者……のつもりだから。
 昼酒はめったにしないんだけど。
 ハハハハハ、キルシュナさん、ずいぶん可愛らしいな」

昼からセックス狙いとは、と苦笑しつつ。
照れているような相手の様子に、笑う男。
そのまま、無言で誘えば相手は予想外な一言を口にし。

「あぁ、そうだったな。セインだ。セイン=ディバン。
 ……ははは。ホント、気が合うなぁ。
 そういう物言い、嫌いじゃないぜ」

大胆な言葉に、男は率直に感想を告げる。
やりとりというか、こういう真っ向からの言葉は。
もう、裏も表も無く、実に心地よいもので。

「……じゃあ……そうだなぁ。
 上でヤりながら、いろいろとお話、なんてどうだい?」

ぴ、と指を立てながら笑う男。
そうして、男は酒と食事を堪能すれば。
二階の部屋の鍵を借り、相手とともに上に向かうだろう。

キルシュナ > 女好きを公言しても、男嫌いという訳ではない。
単に、男との行為に飽きてしまったというだけの事。数多の変態行為を日常的に行う淫乱猫にとって、男と女のごくごく普通のセックスなどは、手垢のたっぷり付いたサーガの如く退屈な物として感じられてしまうのだ。

「―――んニャ? そ、そう? このタイミングで可愛ぇ言われるとは思っとらんかったわ」

よもや、真っ昼間から適当な相手を見繕ってただれたレズセックスに沈溺しようとしていたという計画を聞いて可愛いという感想が出てくるとは思っていなかった。
そのためキョトンと金眼を丸くしてしまったのだけれど、どうやら彼が可愛いという評価を下したのは、改まった態度の礼に対するリアクションの方だったらしくて納得する。

「セイン……、セインか。 微妙に聞き覚えある気がするし、もしかしたらネコちゃんからも軽く聞いとったんかも知れへんなぁ。まぁ、ウチ、男の名前はあまり覚えへんけども――――……くふっ。にしてもセインか。中年のおっさん顔には似合わん微妙に可愛らし名前やねぇ?」

今では厳つい頬骨や顎から顔を覗かせる無精髭の目に付く男として正しく年輪を刻んだ顔立ちの彼なれど、当然そんな彼にも若い頃というのは存在して、そのときはセインという透明感のある名の似合う紅顔の美少年だったという可能性もあるかも知れない。
そんな相手の名前を悪意の無い、しかし同時にデリカシーにも欠けたニマニマ笑顔でおちょくるのは、こちらもこちらで彼とは気取った所のない気楽な関係を築けそうだという手応えを感じるからこそなのだろう。

「――――ノッた! それでいこ! セックスだけやと退屈になるかもなぁ思とってんけど、そこに今後のエロ計画なんかも話しながら言う要素が追加されるんやったら魅力的な提案や♪ おし、そうと決まったらさっさと食ってさっさと上いってさっさとハメよ❤」

衆目をまるで気にしない声量が、食事の後のセックスを赤裸々に公表する淫乱猫の台詞で聞き耳を立てる不埒者達の目を丸くさせた。無論、当の黒猫はそんな反応など気にする事なく尻尾くねくね健啖な食事ぶりを見せつけて、時に彼の料理にもフォークを付き立てつまみ食いをし、十分に食事を味わった後に男と連れ立ち二階の個室に向かうのだった。

セイン=ディバン > 男もまた、ノーマルに女性を抱くことが多いが。
仕事で、女の姿で男に抱かれたり、あるいは、男を抱くこともある。
なんというか、こじらせている、とでもいうのか。さまざまな経験が多くなってきていて。

「はは、だって、イメージだと。
 礼を言われたら思いっきりふんぞり返りそうなイメージがあったからさ」

少し困惑する相手に、男が言う。
もちろん、それだけでもない。
欲望に素直な部分だって、見目麗しい相手なら、かわいいと思える部分なのだ。

「最近、ようやっと名が売れてきたんでね。
 あぁ、セイン、ってのは偽名っつーか。
 オレが勝手に名乗ってる名前なんだ」

本名は捨てた、と笑う男。過去、か弱く、虐げられる立場だった男は。
第二の人生をスタートさせたとき、自身で名乗る名を勝手に決めたのである。
……あるいは、昔はそのセインという名前の似合う少年だったかもしれないが。
今は髭の生えたオッサン、である。

「ははははは、いいねぇ。
 その即決なところとか、本当に好ましいわぁ。
 ほいじゃ、そうしますか」

快活に言う相手に、男も思わず笑顔で声を上げてしまう。
二人で酒と食事をしっかりと胃に収め、英気を養えば。
二階に向かい、ある種、ここからお楽しみ、というやつで。

「……体洗うかい?
 オレぁどっちでもいいんだけどよ」

部屋に着けば、鍵をしっかりとかけ。
男は、服を脱ぎ始める。遠慮なく肌をさらせば。
無数の傷のある体と、すでに屹立し、雄雄しくそびえる25サンチ超のペニスが現れることだろう。