2019/11/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にレミィさんが現れました。
レミィ > 陽が落ちた頃、いつもより早く仕事を切り上げられれば1杯引っかけるかと酒場まで足を伸ばす。
良く知った店の”OPEN”の看板を見れば表情が綻び

「こんばんはァ、また飲みに来ちゃったー」

黒麦酒ちょうだい、と言い添えてから窓際のテーブル席へ向かう。
窓ガラス越しに街の往来を眺める、観察している。
程よく泡の立ったジョッキが運ばれてくればウェイトレスにチップ込みのお金を渡し

「生ハムが入ってる? じゃあ、頂こうかしら。
それとサンドイッチ、具はお任せで──…あと、これもお任せでミックスフライと。
あと、い・つ・も・の ……マスターにそう伝えてちょうだい」

一通り注文して、ビアジョッキを手に表通りを眺める。

レミィ > 時間を経るごとに他の客もぽつりぽつりと入り始める。
中には知り合いがいれば手を振ってみたり挨拶したりと社交には余念なく。

そうして届けられる料理の諸々
「頼みすぎたかなぁ──…」

まぁ大丈夫でしょう、とサンドイッチから手を付け始める。
届いているのは生ハムのマリネとミックスフライの大皿ひとつ。
ごくごくと喉を鳴らしてはお代わりを注文する。

レミィ > ちょうど調理の手が空いた店主の手によってお代わりのジョッキと一緒に供されるのは赤ソーセージのケチャップ炒め。

「ありがとう、マスター」
一番の好物の到着にお愛想ではない笑みが浮かぶ。

甘くてしょっぱいその味にはより一層笑みを浮かべる。
在りし日のことに思いを馳せる瞬間でもあった。

そうしていつか、帰路に就いて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からレミィさんが去りました。