2019/10/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に文月 葵さんが現れました。
文月 葵 > 平民地区内の服屋にて流行りの服を眺めている葵。

水干姿の葵は好奇の視線を視線を集めてしまうが、気にもならないのかたまに服を手にとっては姿見の前で合わせてみせる。

「サイズ的には問題なさそうだが、余にこういう格好は似あわんかのう。
う~~~ん、誰かアドバイスをくれる相手が居ると助かるのじゃが。」

葵は和装と言われる類の服しか着たことが無く、どんな服を着ればよいのかがあまりわかっていない。

今も同世代位が着るであろう服がならぶコーナーをうろうろと。

眉尻は垂れ下がり、時々力ない息が漏れる。

文月 葵 > 葵は出自こそ貴族であるが、小国故マグメールへの献上品として差し出された過去を持っている。

幸いにして、苛烈な貴族より酷い目に合わされたことも無いこともあってか暮らしぶりは落ち着いていた。

但し、貴族と言えど後ろ盾も領地もない以上庶民と暮らしぶりは変わらないのであった。

つまり、葵は身の回りのことを全て自分で行い、貴人達からのお呼びがない時は生活に必要な糧すら自分で稼ぐ必要がある。

その時は一般の人達に混じり、何らかの仕事をする必要があるだろう。

それ自体は葵にとっては楽しみですらあった。 体を動かすことは修行にも繋がるし、未知の世界に触れることにもなる。

「この格好では流石に浮くじゃろうな。」

文月 葵 > 「いやいや、それよりもじゃ。」

どんな格好をしたところで、この話ぶりではそもそも目立つであろうことに漸く気づく。
と言うのも、店内で言葉を発するたびに人の視線が突き刺さっているような感覚を何度か味わったからであるが。

「しかしの、この口調は今更改められんぞ。
となると、どんな格好をしたところで同じかのう。」

手にしていた服を棚に戻し、扇子で口元を隠す葵。
困ったことが生じたときにとっさに出てしまう癖である。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から文月 葵さんが去りました。