2019/10/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」にフィルさんが現れました。
■フィル > 昼間の暑さは段々と弱まりはじめ、日が沈めば昼間の暑さを拭い去るだけではなく、涼しさを感じさせる夜風が吹きぬけていく。
最近はそんな過ごしやすい夜が続いたせいだろうか、夜が更けはじめていき。
大通りから段々と酒場や宿屋が並ぶ区画へと人気が移りゆく頃合いになっても、大通りには行き交う人々が少なくなく。
酒場などが並ぶ通りは、いつも以上の賑わいを見せているのである。
そんなに人がいるのだから、所々で喧騒の声が上がるのは、ご愛嬌といった所かもしれない。
その人でにぎわう通りを、少しだけまだ気温的には早くも見えるローブをはおいながら少年は、人の合間をぬう様に酒場がならぬ道を進んでいき。
「何時もより…人が」
パっと見るだけでも普段より行き交う人々が多く、少々歩きにくい程である。
人々の合間を抜けながら、思わず少年はポツリとそんなことを零していく。
少年が視線を向けるのは、美味しい香りを零す食事を提供している店であったり、面白そうなものを扱っていそうな露天等であり。
時折気を惹かれるようなものを見つけては、近くへと人の流れに流されそうになりながら近づき。
また次のお店や露天へと向けて歩を進め直してと繰り返していく。
何時もより人が賑わっているせいか、歩くのも楽ではないものの、ただ美味しそうなものだけではなく。
面白い物を扱っている露天も多そうなことは賑わいの良さといえるのかもしれなず。
「っわ…っと!
ご、ごめんなさい」
そんな風に視線を動かして歩いていれば、人とぶつかりそうになってはよろめくことも何度もあり。
思いきり進行方向が交差してしまい、こけそうになるほどぶつかりそうになってしまえば、流石に謝りの言葉を反射的に少年は零してしまうことになるが。
■フィル > 「少しよそ見してて…。
あ、はい、大丈夫です」
頭を下げた先の相手は、どうやら穏やかな人物だったようである。
慌てて反射的に頭を下げたせいもあってか、ぶつかってしまった少年を特に攻めることはなく。
特に荒事になることも無く済んだのは幸いでもあるかもしれない。
この場では直ぐに喧騒でも起こせば直ぐに人目が集まるということもあり、運が良かったともいえるかもしれず。
そのまま去っていくぶつかってしまった人へと、軽く頭を下げて見送れば、再び散策へと少年は勤しんでいく。
流石に直ぐに人にまたぶつかることがないように、先ほどよりは周りに気を付けてはいるようであるが。
「…あれ、美味しそうかも?」
変わった物を探しつつも、人気が多少減り始めるのに合わせて、空腹度合いも強まってきたようである。
所々、いい香りがこぼれてくる食事をメインにしている酒場へと、香りに誘われて視線を揺らめかせていくが。
少年の目に留まったのは一つのお店の前に並ぶ、少々長い列であり。
どうやら、先頭の人が美味しそうに何かを齧りながら歩いていくのを見れば、お店の持ち帰り商品か何かだろうか。
食欲を誘う、スパイスの効いた肉の香りに思わず少年はより鼻を利かせてしまい。
気が付けばその列の最後尾へとついて、順番待ちの列へと並ぶことにしたようである。
■フィル > 順序良く縮んでいくことになる列の様子に、進んでいく空腹である。
突然直前になって売り切れ、何てことになったら中々にきついものがあるのだろう。
うんよくそんなことに見舞われることも無く、漸く少年の順番が回ってくれば、思わず安著の吐息がこぼれてしまうのは仕方がないかもしれず。
ポーチにしまった小さな皮袋から、指示された分のお金を取りだし。
店員に渡すのに合わせて、商品が手渡されれば、食欲をそそるその香りに、思わず少年は喉を鳴らしてしまったようである。
特に変哲もない、大きめの肉の串焼きであるが。その香りはやはりどこまでも空腹を刺激するものであり。
「おいしっ…!
今度は此処のお店で食べていってみようかな」
一口齧れば溢れる肉汁と、広がる香りはどうやら大満足のものであったようである。
予想外の掘り出し物を見つけた、とばかりに良く味わうように咀嚼しながらも、その口は止まることなくまた一口また一口と続いてしまい。
あっという間に串に刺さっていた肉はその姿を少年の胃袋へと消えていくことになった。
手持ちのお金を見比べるのは、余裕があればさらに買ってしまいそうなくらいに、その味が少年にはよかったようであり。
今度は早めに時間に、お店の中の食事も楽しもう。そう考えさせるのには十分だったようである。
そんな美味しい食べ物に出会えた少年は、上機嫌のまま、まだしばしの散策をしてからやがて帰路についていったか―
ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」からフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマンディさんが現れました。
■マンディ > (マグメールにある街並み。
人々はみな楽し気に道を歩き、子供達は遊び、老人は話しながらゆっくりと歩き、他の人々はそれぞれの目的を持ってこの町に音連れていた。
そんな道の中、とある店でのこと。
そこは他の場所と比べて少しくらう、店に入り、それぞれの左右の壁には薬品を置いた棚があり、待ち合い様の椅子も設置している。
その店の店主は一人の少女であり、目立つぐらいの白い服装をして店の中の薬を見回っていた。)
「この薬の量は…大丈夫…。
こっちは…少し少ないかな…?」
(人とは違う綺麗な瞳を薬の入った瓶に向けて量を確認し、足りなければ奥の方から持ってきて補充し、店の準備をしていた。
治療師として、いつ怪我人が来ても大丈夫な様に用意をし、準備を整えていく)
■マンディ > (彼女の職業は治療師。
医師や薬剤師を合わせた様な職種であり、やって来た客の看病、治療、薬の提供が主な仕事であった。
その職業になったのも、幼かったころに助けてくれた記憶からである。
単純な理由のせいで、瀕死まで追いやられた自分を救ってくれた人間。
その人間も同じ職業であったため、それに憧れ、恩返しのために自信もそうなる事を決意したのだった。)
「あとは…大丈夫かな…?」
(薬の補充が終わり、全ての瓶にそれぞれの薬が大量に入った。
やる事が終わると、今度は奥の治療室へと行き部屋の掃除を始める。)