2019/09/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にルナルさんが現れました。
■ルナル > 冒険者ギルドはいつも盛況だ。
そして、ギルドの中には食堂兼休憩所となる場所がある。
冒険者たちが待ち合わせをしたり、親交を深めたりする場所だ。
そんな食堂で、一人の女性が料理をしていた。パタパタと走り回る彼女は冒険者なのだが、料理する側に回っていた。
バイトのような形で働いている彼女はルナル。趣味が料理の狐っ子である。注文を受け、料理を作り、配膳をしていた。
「はーい、唐揚げ3つお待ちどうさまー!!!」
どどどん、と揚げたての鶏肉が机に置かれる。
特製のスパイスを効かせた揚げ鳥である。
小さな身長。頭の上で狐耳を揺らしながら、パタパタと食堂と厨房を走り回っていた。
■ルナル > といっても繁忙する時間帯も過ぎており、すぐに暇になってくる。
そうすると休憩し始めた彼女は、賄いと称してお昼ご飯を食べ始めた。
皿の上に山盛りのから揚げ
ボウルいっぱいに混ぜられた海藻サラダ
そしてどんぶり山盛りの白飯
4人掛けのテーブル一杯に置かれた料理
そんな大量の食事をもしゃもしゃと食べ始める。
■ルナル > どう考えても一人分ではない。大の大人4,5人分はありそうな量と種類である。
しかも器の半分はボウルやフライパンそのままであった。
作ったのを盛りつけもせずに机に置いて食べているのがばれる雑さだった。
「んー、このキノコ、おいしいですねぇ」
キノコのアヒージョをもしゃもしゃと食べながら幸せそうな笑顔を浮かべる。
そんなテーブルは四人掛け、時々ちょっかいをかけるように同じテーブルに座る人もいれば、知り合いが声をかけることもあるだろう。
■ルナル > 「この魚は…… いまいちですね。安かったのですが鮮度が悪すぎます。次からあの魚屋はやめましょう」
もぐもぐと、大きめの魚を頭から食べていく。
甘露煮にして、骨まで食べられるようにした魚だが、どうやら素材がいまいちだったらしい。それでもお残しせずに、頭からもぐもぐと、尻尾まで食べていく。
通り過ぎる人たちは、慣れている人も居れば、その健啖ぶりをぎょっとした目で見る人も居る。
そんな周りの人の目も介さずに、黙々と食べていく。
■ルナル > 「唐揚げはいつも通り、うん、自信作です」
サクサクのから揚げが山のように盛られている。
大盛りのどんぶり飯、下手すると自分の顔と同じぐらいの大きさがあるのではないかと思うものを、
片手に嬉しそうに持ちながら、唐揚げをおかずに白飯を食べ始める。
もっしゃもっしゃ
山が徐々に削れていく。
■ルナル > 「デザートはこれですね~♪」
嬉しそうに取り出したのはホールケーキ。ショートケーキである。
チョコレートケーキは邪道、白いケーキこそ王道というのが彼女の(偏った)思想である。
ホールケーキを切らずに、端からフォークで崩しながら食べていく。
「ああ、幸せです」
どこに消えていくのかわからない量のケーキが口の中へと消えていく。
片手にはマグカップ一杯の紅茶。おいしそうに飲みながらパクパクと食べていく。
■ルナル > そうして山のようにあった料理はすべて消えた。
食堂で余った材料を使っているので、元手はあまりかかっていない。お財布にやさしい料理たちだった。
「おなかいっぱいです」
楽しそうにしながらお腹をさする。体積がそこまで増えていないが、食べた量は半端ない。どこに消えたのか不思議に思うぐらいの量を食べ切っていた。