2019/09/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 日の出からすこし時間がすぎたころ。白んでいた空がちゃんと明るくなったあたりで身支度を終えて、お店の外に出る。仕入れに出掛ける商人仲間たちに、ぺこんと頭を下げて挨拶をして、一息。まだ営業開始しているお店もわずかで、どこからかパンを焼くいい香りが漂ってくる。
そんな中、薄手の軍手をはめて、緩くこぶしを握って準備運動。開けたままにしていた入り口の扉を潜ると、知人から分けてもらった鉢植えを外に運び出す仕事。
任されたお店は見るからに古めかしい外観をしているから、こうして表に花を飾るだけでも雰囲気が明るくなるかもしれない。今日の空模様はすこし雲が出ていたけれど、一日中ずっと薄暗い店内に置いておくより、植物にとってもいいに違いない。

「…ふう」

とはいえ、自慢できるような腕力がないから、それ自体が重たい作りのしっかりした鉢に、ぎっしりと土が詰まったものを運び出すのは、なかなかくたびれるものだった。二つ運んでは手を休めつつ指を解し、また作業に取りかかる。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にランバルディアさんが現れました。
ミンティ > 外へ運び出した鉢植えは六つ。もちろんそれだけで動けないくらい疲弊はしないけれど、指がすこしだけ痛くなってしまった。軍手を取り外してみると、うっすら赤い痕が残っていて、もうちょっとくらい身体を鍛えるべきなのかと思う。運動しても、手の皮が厚くなったりするかは、わからないけれど。
ともかく営業開始前の一仕事を終えると、すこし離れてお店の外観を確認してみた。入り口を挟むように三つずつ並べた鉢植えの花はどれも小さいものながら、色どりが明るいおかげか、なかなか悪くないもののように思える。
苦労した分の成果はあったと満足そうに顔を綻ばせると、その場で軽く伸びをした。空を見上げて、お昼くらいには日が差してくれたらいいけど、なんて思い。

「あ、…いらっしゃいませ」

さて軍手を洗い、あらためて仕事をはじめる準備をしよう。そう考えているタイミングでやってきたのは、変わった品はないかと、よく訪ねてくる年配のお客さんだった。今日はなにか勧められる品物はあっただろうかと小首をかしげながら、お店の中へと戻っていって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からランバルディアさんが去りました。