2019/09/03 のログ
■ゼロ > 少年は、無言のままに進んでいく、全身鎧と仮面と言うのは矢張り圧が凄いのであろう、少年の目の前に来た人は、避けていく。
冒険者など、ごろつきの類であればそのまま来るのだろうか、と思うのだけれども、幸か不幸か少年の近くにそういうのは来ない模様。
少年の歩みを止めるものが居ない儘に、ずんずん進んで行けば、ふと思い起こされるのは自宅の事。
「―――。」
ふむ、と少年は考える。
仕事もあり普段はあまり家には寄り付かないが、近くに寄ったときくらいは家族に顔を合わせるのは良いだろう。
今の仕事は任務の関係上、この日が休みだとかそういった区切りはない。
しばらくはこの周囲を徘徊しなければなるまい。
それならば、家に戻るのも休む場所としてはありなのだろう。
王城に兵舎があるし、そちらで休むのが適当だとは思う。
少年は、一度立ち止まり考える
■ゼロ > 「そうだね。」
やはり、家には戻って顔を出し、家族を安心させる―――安心するのかどうかは、不明だけれど。
顔を出すことには、意味が有るだろうと、少年は考えた。
もし、厭われるようであればその足で兵舎に戻ればいいのだから。
少年は、踵を返して、自分の家のある方へと歩み始める。
とは言え、家に戻るまでは任務をおろそかにするつもりもなく、周囲を確認し、魔族が居ないのかどうか。
若しくは、何か事件や、助けがいる人がいないのかどうか。
そういうのを探しながら、少年は市街地を進んでいくのだった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からゼロさんが去りました。