2019/09/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 平民地区は何時も活気にあふれている。
 仕事をする者、冒険をする者、遊んでいる者、学んでいる者。
 様々な人間が行き交い、色々な状況を作り上げている。
 そんな中に、溶け込むように進む一人の兵士。
 銀色に磨かれている全身鎧、腰の部分には一対の短刀、顔は仮面で隠しているその存在は、少年兵。
 とは言え、仮面で顔を隠していれば年齢などは解らぬものだろう、腕にある第七の腕章がなければ兵士としてみてももらえぬのだろう。
 そんな少年は、周囲の喧騒を気にするそぶりもなく、町の中を歩いている。
 今宵は、この周囲の警邏を行っていた。
 最近この辺りに魔族が出没しているという噂を聞きつけて、其れの確認。
 魔族であれば、退治しなければなるまい、その為の師団でもある。
 何かがあれば、タナールに戻る必要があるが、将軍や上官の命令無ければ。
 今受けている任務の、各地の警邏と、魔族の撃退を優先するのである。

 この辺りに、魔族がいる、と言う噂があり、少年はそれを探し、歩いているのだ。

ゼロ > 「――――。」

 仮面の下で少年は目を細める、人の多い所は、戦場とタナール砦を除いては寄らないので、あまりにも人が多く、それらを瞬時に解析する仮面の目まぐるしい動きに閉口するのだ。
 便利ではあるけれど、こういう時は不便だな、と思ってしまうのは、贅沢な悩みである。
 判ってはいるのだけれど、これでは紛れてしまうかもしれないな、と息をそっと吐く。
 気を取り直し、少年は周囲を見回すことにする。
 大量の人、通りを行きかう人、モノを売る人、酒場で楽しそうに酒を飲む人。
 喧嘩をしている人らは……警邏中だ、止めるべきだろう。
 とか思っていたら、本来の衛兵がやってきて止めていたのでよしとしておく。
 もう少し、先に行った処だろうか。
 少年は、通りを歩いて進むことにする。