2019/08/04 のログ
■モールド > やがて、予約の時間がやってきた。
訪れた客を迎え入れ、今日もまた、雌を嬲る時間が始まるのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からモールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレンカさんが現れました。
■レンカ > 日が高い内は身を清めてさっぱりし、落ちて気温が下がり始めた辺りで地理の確認に王都を徘徊。
街歩きのうちに購入した焼き肉の串を咥えながら、広く一望できる尖塔の屋根から大通りや広場に視線を落とす。
「夜でも結構暑いけど、流石に賑わってるねー…大きなところならではかな」
肉を一切れ抜いてもぐもぐ、焼けた香ばしさと脂に塩気混じりの単純ながらハズレのない味わいに頬が緩む。
見下ろしながら分かる分には、今の所大体平和そう。見掛けても酔っ払いの喧嘩くらいで、興味を誘うほどのものは特に無さそう、かなあ。
「んむぐ……ん」
串を伝った脂で汚れた指を猫系の舌で舐め、肉と平和を味わいつつも物足りなさも覚える、そんな夜だ。
■レンカ > 尖塔の屋根は狭くて急角度。
尻と靴底の摩擦任せでは保てない姿勢はバランス感覚で補い、また一切れむぐり。
冷めてしまうとざらつく脂が嬉しくないので温かいうちに食べきろう。
「王城の方も、婚礼やらなんやらで賑わってるんだっけ。
こっちもその影響で盛り上がって……るんじゃないよね多分」
雑多な喧騒具合としてはシェンヤンよりも規模が大きいようだけれど、これはこれで元からの賑やかさか。
口元の脂も舐め取り、食べ終えた残りとしての串を咥えてちっちと揺らす行儀の悪さは、向こうでやったら怒られるところで。
「案外穏やかなものだね、こっちも。いやうん、貧民区まで行けばもっと色々暗いんだろうけど…」
散策するうちで向こうもちゃんと歩き回る気はあるけれど、今日はこっち。
可愛い子には昼間に会えたけど、サイズ感の問題もあったし……他にもいい出会いや楽しめる時間があれば、良い夜だなあと大通りを端から端へ、広場を外周から中央へ、細めた瞳と指で作る小さな穴を通した視覚の拡大でゆっくり見渡し。
■レンカ > 「今夜は特にこともなし……かな?」
点を穿つ拡大視力で茂みまで覗いてみたものの、特に目を引くものは見付けられず。
残念と呟けば頭頂の耳もへなりと下がる。
とはいえ夜はまだまだ長いのだ、と気を取り直して屋根を押し、尖塔の高さからあっさりと身を投げて―――――壁面を蹴り、そのまま大股に数歩駆け下りて手近な屋根へ跳躍。
練った軽功にて軽やかに宙を跳び、外套を翻して更に低い屋根へと高度を下げた後民家の屋根へと無音の着地。
「よしよし…と」
屋根を傷付けずに済んだことを確認し、通りに不規則に生まれる空白地帯へひょいと飛び降り着地すれば、小柄な方の身体はたちまち喧騒に飲まれて見えなくなっただろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレンカさんが去りました。