2019/08/02 のログ
■ルビィ・ガレット > 退屈そうに欠伸をひとつ漏らす。
画一的に見えてきた、人々の群れに眠気を覚える始末。
下半身を自身の影に沈み込ませれば、そのまま姿を消して……。
ご案内:「平民地区・街中」からルビィ・ガレットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 「………まったく、長い道のりじゃったのぅ」
ここは王都の平民地区、露店の並ぶ大通りだ。
のんびりと、少女はいつものように適当な歩みを進めていた。
結局のところ、何事もなく王都に到着した。
賽の目が平民地区を選んだので、そこにある、適当な宿にその日は泊まった。
邸宅があるのに、何でわざわざ宿を取るのかって?
まぁ、その辺り、色々と事情がある訳で。
とりあえず、宿にお宝を詰めた風呂敷包みは預け、お散歩の時間である。
「ともあれ、売りに出すのは後回しじゃ。
苦労させられた分、たっぷりと遊ばねばな…!」
と、そんな感じだ。
視線は周囲を巡り、興味持てそうな露店とか、面白そうな相手とか、探ってる感じで。
■タマモ > そして、気が付けば、ジュースと肉団子に蒸かし芋が少女の手にあった。
気紛れと言うか、単に小腹が空いた、それだけだ。
「………よし、待つか」
ずずず…ジュースを飲みながら、適当なベンチに腰掛ける。
さっさと食べれば良いじゃない、そう思う事だろう。
だがしかし、少女は…かなりの猫舌なのだ。
出来立て、それは美味しいものだろう。
美味しいものなのだが、出来ないものは仕方無い。
世の中、諦めも肝心だ。
まぁ、何か見付かるまでの間は、ある意味これで稼げるか。
ベンチから、尚も少女は大通りを眺めているのだった。
■タマモ > 「さて、偶には妾から動くのも手と言うものか。
………まぁ、軽く遊ぶだけじゃ、うむ」
そんな事を呟きながら、やっと肉団子や蒸かし芋を食べ始める。
うん、美味しいものは、冷めても美味しいものだ。
逆に食べる頃には、ジュースが少し温くなるのが欠点…とも言えようか。
もぐもぐと、それぞれ交互に口に含む。
あれだ、何事もばらんす?と言うものである。
まぁ、昔、ある宿で、そんな食べ方の指導を受けていたのがあるからだ。
その影響か、少女は偏った食べ方を余りしない。
そんな懐かしい記憶を思い出しながら、食べ続けるのだった。
■タマモ > 食べ終われば、よいせ、とベンチから腰を上げる。
「ふむ、では行くとしよう」
ゴミはゴミ箱へ、ぽいっ、と捨てて。
ぐ、ぐっ、と軽く体を解せば、改めて視線は大通りに。
何を見付けて、どこに向かおうとしているのか。
それは、少女だけが知っている。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。