2019/07/07 のログ
タマモ > くぁ…欠伸を一つ、気軽な散歩だが、暇とも言えなくもない。
ちと小腹が空いた、何か軽く摘もうか。
そう考え、適当な露店に視線を向け…

「………うん?…はて…また、見覚えのない者が居るのぅ」

視線の先に、その相手が見えた。
どこか、己と同じように、退屈そうに歩いている少女。
気になったのは、まったく見覚えの無い、と言う事で。
自慢ではないが、一度見た相手は覚えている。
………うん、ごめん、覚えているのは顔だけで、名前は別だ。
この辺り、そんな相手はそうそう居ない…と、思う。
だからこそ、その相手に気付けば、気になるのは仕方ない。

とりあえず、もう少し近くで見てみよう。
ちょうど、何か軽く食べたいのもあるし、歩みよるのに違和感はない。
側にある、サンドイッチやらのパンの類、それを売ってる露店へと近付く。
…のだが、結構近くに寄れば、ぴくん、と反応する。
かくん?と首を傾げた。

あれ、この女子、妙な感じがしないか?
何か混ざり合ったような、こう、うん、よく分からないが。
仕草と、反応で、相手にも微妙に何かを感じさせるだろうか?

ルーシェ=イストレリア > 「んむ?」

何やらこちらに向けられている視線の数が増えた…。気がする。
ふと流し見ればこちらに訝しむ様な視線を向ける少女。
はて?何か自分は都合の悪いことでもしただろうか?
近所の顔役とかであれば余所者である自分を警戒するのも無理は無いだろうか?
そんな他愛のない事を考えてみるが判断材料が無さ過ぎて埒もあかない。

「どうしたお嬢ちゃん?腹ペコだったりするかい?」

ちょうど買い漁ったパンの類は少々買い過ぎたのもあって嵩張る。
紙袋をすっと突き出し尋ねるが自身の異質性に気付いているなどとは思っていなかった。
並の人間に感づかれるほど稚拙な魔術ではないし人ならざる者が斯様なところにほいほい居るとは思わない。
おまけに正体が見透かされたところで特に窮地に陥ることも無いと思い警戒心の欠片も存在しない彼女は少女の妙な反応にも特に気を向けることは無かった。

タマモ > あ、やっぱり気付いた。

普通の人間でない、それは分かってるんだ、意識を向ければ気付くのは当然だろう。
まぁ、人間でも気付く相手は気付くのだが。

「おっと、すまんのぅ。
別に、特に何がって訳ではないんじゃがな?
………じゃが、くれるならば頂こう」

先の言葉に合わせ、ぱたぱたと、手を振って。
が、相手の言葉と、差し出された紙袋をみれば、遠慮なく手を出してみた。
え、だって、くれるなら小腹を満たすのに、お金払わずに済むし?
少しは遠慮を覚えろ、そう言われそうだ。
ぶっちゃけ、相手が人外だろうと、気にしたりはしない。
そもそも、己自身がそうなのだから。

改めて、目の前の相手を見てみる。
なかなかに、可愛らしい女子だ。
そして、色んな意味で、面白そうな感じはある、
そこまで近付く事となれば、もしかしたら、相手も違和感を感じるかもしれない。

ルーシェ=イストレリア > 「遠慮も物怖じもしないその心意気や善し。
正直後先考えず買い過ぎた。助かるくらいだ。
…しかし、立ったままと言うのもなんだ。
何処か腰を落ち着ける場所は無いものか?
生憎この辺りには不慣れでね。
何処か静かで。【人気の少ない】場所だと尚嬉しいのだけれど。」

ふと感じたのは少女の内に刻まれた抑制の類の魔術。
押さえつけ溜め込み解放する性質の物だろうか?
暗に人目のつかない場所で2人きりと告げた彼女は自身に付与した存在隠匿の術式の精度を下げる。
無論一般人に見破れるほどではないが多少の腕や才覚があれば彼女の頭に生える狼耳が見える程度にはなるだろう。

(なんの収穫も無いと踏んでいたが思わぬ拾い物に当たったやも知れぬな。
暫く退屈とは別れられれば嬉しいが・・・。)

別段血に飢えているわけでも闘争を欲しているわけでも色事を求めている訳でも無いが。
目前の愉しそうな出来事を追わないという選択は無い。
辺りは次第に夕に染まる時刻である。
どう転ぶことになろうと損は無いだろう。

タマモ > 「遠慮も、物怖じも、無駄に遠慮深い人間のする事じゃろう?
お、おぉ…それはまるで………いや、何でもない。

ふむ、そうじゃのぅ…妾も道は疎いが、方向なら分かるぞ?
方向さえ分かれば、問題かなろうて、のぅ?」

くすくす笑いながら、そう答える。
人間を、人間と言う単語で表現する、それで己の存在も何となしに想像付くだろう。

後の言葉と、少し感じ易くなった違和感に、軽く考える仕草。
そう、道、としては分からない、だが方向は分かる。
同時に、建物の上、ちらりと屋根に視線を向けながら、言葉を続けた。
それが、知っている目的地に、屋根伝いでならば行ける、との意思表示。
目の前の相手が、これだけで意味は通じるだろうと思い。

「さて…早速と向かうか、他に何かあれば、その後でも良いぞ?」

相手と違い、こちらは色々と求めている、だって暇だもの。
とりあえず、そんな違いは見せぬまま、親指で上を示す。
時間的に…まぁ、より目立たない頃合か。
答えはどうか、それを待つように、相手を見詰めて。

ルーシェ=イストレリア > 「ハハッ。そうとも限らんぞ?偶にバカバカしいほど謙虚な奴も居る。
逆にニンゲンにもどうしようもなく傲慢で浅慮なのもいる。
往々にしてそんなものだろう。」

諸手を上げ皆まで言わずともとの意思表示。
今宵の出会いはどうやら【当たり】だった様だ。
軽装であっても最低限の荷物はある。
軽く酌み交わす程度の物もあっただろう。

「何処へなりとも。」

軽く伸びをして空を見上げる。今宵は新月ではないし憂いも無いだろう。
久方ぶりに愉しめそうだと口角を上げ準備は万端であると告げた。

タマモ > 「ふむ…確かに、種に限らず、確かに色々と居るがのぅ。
人間が特に多い、ってだけじゃ」

軽く腕を組みながら、その点の付け足しを。
こちらの理解を得た、それを知れば、うむ、と頷く。

「よし、では向かうとするか。
付いて来るが良い」

ちらりと、次いで空を見上げる。
その点では、考えているのは、似たような事だろう。
まずは少し歩み、目の付き難い路地の側に。
次の瞬間、とん、と地面を蹴る。
気が付けば、少女の姿も、側に居る相手の姿も、消えている事か。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルーシェ=イストレリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 / 繁華街」にリスティナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 / 繁華街」からリスティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」にリスティナさんが現れました。
リスティナ > 繁華街の中心近くにある、フレンチな軽食のお店。
その外の丸いテーブルの椅子に座るリスティナは軽く昼食を取っている最中で…
テーブルに足を乗せて、お世辞にも行儀よいとは言えない格好で、
サンドイッチを頬張り、ジュースで喉に流し込む…
非常にはしたなくみえるかもしれないが、本人は気にもしてない様で…

「ふはっ!まあ…暇やなぁ…」

上を見上げ…そう呟く。そして、沢山の人の往来をみつめては…

「なんやぁ…なんか暇つぶしできる奴でも、おらへんかなぁ…」

ごそごそと短パンのポケットから1枚銅貨を取り出すと…
親指で上にピーンと弾き、落ちてきた銅貨をパシッと受け止める…
そんな事をしながら、時折人の流れを一瞥し、
緩く流れる昼下がりの時間を持て余すリスティナではあったが…

ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」に刀鬼 紫沙希さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。
リスティナ > 「ん~!」
ジュースとサンドイッチを食べ終わると…席を立ち…繁華街を何気なしに歩き始める…
何処行く宛があるわけではないが、店先に並べてある野菜や果実などの鮮度を確かめたり…
ついでに、りんごを買って、しゃこしゃこと食べ歩いたり…
繁華街は広い。まだまだ行ったことの無いお店も多い。

(ま、あとは部屋で昼寝でも~)
と思いながら、喧騒を離れ、裏路地へ…近道を食べかけたりんごをしゃくしゃくと咀嚼しながら…家路を急ぐリスティナであった…

ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 繁華街」からリスティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリスティナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からリスティナさんが去りました。