2019/06/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 庶民居酒屋」にミユさんが現れました。
■ミユ > 「んっ、しょっと…」
トコトコと店の中から現れたのは白髪猫耳尻尾のミレー族。今日も立てられるオープンの看板。
オープンしてまだ間もない居酒屋。そんなお店の雇われ店主。
今日は誰が来るか楽しみに思いながら、店を見渡す店主。
テーブル席2席、カウンター席4席といった、お世辞にも広いとは言えない店内。
まだ接客業に慣れてないミユには丁度良いサイズとも言える。
カウンターの後ろには一級品のワインからエールの樽まで所狭しと並べられている。
たいていのお酒はここで呑めるんじゃないかと思わる種類の数々。
お酒の置かれている多数の棚は上に行くほど高級品のお酒が並ぶ…。
それはミユの意図してやったこと、ミユは上の棚には手が届かない為、
ハシゴを使って登っていくが、上に上がっていくうちにスカートの中が見えて、
扇情するという寸法。だけど、殆どの女性には効果がないやもしれず…
そして、閉店前には殆どお酒が無くなっていても、夕方の開店には全て揃ってる、
そんな奇妙なお店でもあった。
2階より上はミユの雇い主が管理する連れ込み宿。内装が綺麗とあってか人気の宿である。
この居酒屋からも2階繋がる階段がある。
ミユは店の中に入り、そそくさと手早く来客準備をし…お客さんを待つのであった。
■ミユ > 「ふぅ~ まだやっぱり時間早かったかな~」
カウンターに肘をついてふぅっ…と吐息を漏らす…
まあ、こんなに早くは人は来ないだろうとは思っていた時間ではあるが、とりあえず開けてみようと…
結果はやっぱり、思った通り…かもしれない。
カウンターの後ろに並ぶは、とある商店から仕入れている東西南北様々な種類のお酒…
中にはジュースたるものもあるが、日持ちが悪いし殆ど出ないし…で、
大体仕入れた分のジョッキ数杯分のジュースはその日の内にミユの喉を潤すのに使われていたり…
(それにしても、このお酒の種類は覚えるのが大変…)
後ろを見上げてそう思うミユ…天井近くまで並ぶそれらは、瓶や樽、徳利等々色々な容器があり、
最初は見てて飽きないものだったが、今では―――――。
ただ、まぁ、銘柄指定してくる客は楽である。名前は大体覚えたし、大体の位置も把握してるのだが、
ミユにとって、味だけは、なかなかに覚えられなくていた…
特に、「おすすめ」とか言われると難儀である…人の好みなんて様々でどれがお口に合うかなんて
解ったものではない…一応…ミユのお気に入りの赤ワインだけはオススメとして置いてはあるが…
赤ワインの割には渋みが少なく、甘めでミユにも飲みやすいものだったからだった…
味見していくうちに少しお酒が回ってきたことを感じると今日はこれくらいで…
と、グラスを洗い、食器棚にもどしていく…
まだまだ新しい店内。まだ木材の香りが鼻腔を擽る。
(だれも来なかったら、エール一気飲みでもして帰りますか…)
ぼーっとそんな事考えながら、マスター席で足をぶ~らぶ~ら…
■ミユ > 「ほむっ…ふぁぁあー」
ため息をつき…大あくびをするミユ…
「そろそろ、今日は閉店しましょう…」
と…あいかわず、誰も居ない店内で呟くミユ…
オープンの立て看板を下ろしにゆくと、店の中を綺麗に掃除していって…
店に鍵をかけると…邸宅に戻って行くミユであった…
ご案内:「王都マグメール 平民地区 / 庶民居酒屋」からミユさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 朝方の市場。
色んな理由でそこらを歩く人たちがいて、大男もその一人だった。
朝食だとか、今日必要な物品を揃えたりだとか。
大通りに面して広がる店たち、露店もあって、品ぞろえはとてもよい。
「ん、ぁー……これも、いい、これも。
……は、ふ。いや、…いい天気だなァ、おい。」
ついつい、くありと立ち止まって欠伸をひとつ。
実にいい天気で、いくらでも寝ていたい気持ちだ。
――いきなり立ち止まればお約束。どすん、と何かが己にぶつかる感覚。
「おう?…おう、だいじょうぶか。」
声を掛ける。これだけ人が多いんだ、人に食らいぶつかるだろうし――
なにより、この大型サイズ、ちょっとくらい他よりぶつかりやすいもんなのだ。