2019/06/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」にフィルさんが現れました。
フィル > 昼間の暑さを拭うように、吹き抜ける夜風は大分涼しい深夜。
大分大通りに残っていた人気も減り始め、その賑わいは酒場などが並ぶ地区へと移り始め。
今ではすっかりと昼間以上の喧騒を響かせ、賑わっているのが窺えるだろう。
そんな時間となれば、酒場や大通りからも外れた場所は静まり返り。
人気のない小道は、コツコツと足音さえ響いて聞えるほどである。
そこまで静まり返っている小道の先。灯りが落ち切っている周りの家とは違い、そこにある雑貨屋は店内からまだ明かりを零しており。
中でうごめく人影が、見て取れるだろう。

「この時間の店番も…久しぶりかも」

雑貨が並ぶ棚へと、軽くはたきを掛けながらぽつりと零す店員の少年。
最近些か色々忙しく、いろいろあったのである。
こうして何時もの事であるはずの、深夜の店番も少し久しいものであり。
特に変わったところもない、いつも通りの店内の様子に一息といった所だろう。
思ったほど積もっていなかった埃を払い終えれば、はたきを棚へと戻し。
カウンター裏の椅子に腰を下ろして、何をするでもなく静まり返った店外の小道へと視線を揺らめかせていくが。

フィル > 耳を澄ませても、此処には流石に酒場などの喧騒が届くことはない。
静かな時間を楽しんだり、深い眠りを得るのには最適といえるであろうが。
流行っているような店ではないとはいえ、間違いなく雑貨屋なのである。
店主の持ち込みの売買が主とはいえ、それがなければ赤字まっしぐらなのは間違いなく。
雑貨屋として正しいのかと言えば、微妙な所だろう。
それでも、珍しい道具が稀に見れるからと思えば、少年にとっても悪くはないのである。
暫く店外の小道へと視線を向けていても、誰も通ることがなければ、店内へと視線を戻し。
零れそうになる欠伸を口に手を当てて隠しながら一つ抑え込み。

「最近は…変わった持ち込みとかあったのかな。
配達は…相変わらずだったけど…」

既に帰ったはずの店主がいる2階の部屋。
勝手にはいったら下手をしたらクビどころではないだろう。
最近の持ち込まれた道具へと、想像を働かせるように、天井へと視線を向け。
そんな事を呟きながらも、考えを巡らせていれば、また少しずつ忍び寄ってくる眠気。
吹き抜ける夜風の音が、目覚ましではなく。
丁度いい眠りを誘う音となってしまっていれば、段々と少年の頭はまた船を漕ぎ始めてしまい。
店を開けているにしては少々不用心な様となってしまうだろうが。

フィル > 「わ…っと!」

うつらうつらと船を漕ぎ始めて暫く。
段々と揺れ幅が大きくなってきたところで、崩れるバランス。
そのまま椅子からずり落ちたり、カウンターに顔をぶつけることはなかったようだが。
ガクンっと段差を踏み外したような感覚を受けたようであり。
慌てて姿勢を建て直し、辺りは見回す様子は滑稽とも情けないとも言える有様だろう。
誰かに見られていたら、寝かけていたと言われても誤魔化しようがなく。
人気が無かったことはこの場合は救いか。

「そろそろ…お店閉めておかないと…」

もう少しすれば空も白み始めるだろう。
相変わらず静かな外へと視線を揺らめかせながら、一つ両手を天井に向けて伸ばし。
体をほぐすようにすれば、椅子から少しだけよろめきながらも立ち上がる少年。
店内を見回すように視線を走らせてから、フードを目深に被り直し。
裏口から入口まで、店内に異常がないことが確認できれば、やがてその足は出入り口へと向けられていき。
ドアを開ければ入り込む、夜明け前の涼しい風に少し眠気を覚ましてもらいながら、掛け看板を裏返し。
帰宅前の最後の戸締りへと、動いていく。
やがてしっかりと鍵をを掛けた事を確認すれば、やがて帰路へとついていったか―

ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」からフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 白い猫が酒場通りの軒先でちょこんと座ってる白い猫。
夜なのに明るくて、人の声がずっとしてる場所。

街に猫がいるのは珍しくもないし、ここに来る目的はお酒を飲みにきてる人たち
空いた酒樽とかが積み上げられてるとこで、金色の瞳で人間観察をして過ごしてた。

シャルレ > 酔っ払いでも、怒ったり泣いたり笑ったりと人間も忙しそう
猫に表情は浮かばないけど、面白いと見えてた。

それでも猫の飽きっぽいとこ、気分屋なとこも出てくる。
尻尾を緩く揺らしながら、毛づくろいをして
立ち上がると慣れたように樽から降りて、酒場通りの端っこをチョコチョコ歩いて隊舎に戻っていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルキオラさんが現れました。
ルキオラ > 昼の店内で、身長一メートル程度のホムンクルスの少年が
透明なグラスに入った冷たいミルクティーを太めのストローで啜っている。
底の方には黒く着色されたデンプンの塊が見える。
最近の流行の飲み物だ。

「ふ~。やっと比較的まともな大きさの身体が試作できたなぁ。
 あんまり長く動かせないけど……。」

いつもは手のひらに乗るような小さい体を使っていたのだが、
この手の食感を楽しむタイプの飲食はある程度まともな大きさじゃないと難しい。
パトロンの助けもあって、大きめの身体を手に入れることに成功したのだった。
とはいえまだ幼児サイズにすぎないものであるが。

ルキオラ > カウンター席で床に届かない足をぶらぶらと揺らしながら
ミルクティーを啜りデンプンをもむもむと口の中で噛む。

「お茶にデンプンの塊を入れるだけで結構美味しくなるんだなぁ。
 これ思いついた人は頭いいなぁ~。発明だよ」

ストローから口を離して死ぬほどぼんやりしたことを言いながら、
三歩進んで二歩下がるな現状の自身の研究に思いを巡らせる。
課題のクリア、研究の進展とはこういう些細なところにヒントが眠っているものだ。