2019/05/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にホウセンさんが現れました。
■ホウセン > 日がまた中天に差し掛かる頃。
平素なら、店の中で商いを取り仕切っていることの多い妖仙の姿が、この日は街中の往来で見受けられた。
しかも、何かしらの約束をして取引先に出向くという訳ではなく、本当にフラリと。
「嗚呼、全く全く。
奉公人達も、儂を使いっ走りにするとはけしからん。」
店の者達を糾弾するような台詞を呟くものの、その顔は笑みの形に緩んでいるから迫力がない。
事の顛末はこうだ。
シェンヤンムーブメントのせいで来店する客が多く、応接の為の茶菓子が不足しそうになっている。
平素なら、多少のものは、菓子作りが達者な者が急場を凌ぐのだけれど生憎と立て込んでいてそれどころではない。
そこで白羽の矢が立ったのが――というより、自ら的になりに行ったのがこの妖仙であり、使いという名目を得、店外で息抜きをしていると。
■ホウセン > 時間も昼に近く、買い物がてらに昼餉を摂ってくるとは伝えてあるから、足取りは急いたものではない。
享楽家たる人外は、酒を傍らに置いた食事を好むものだが、それは夕餉に役割を持たせて。
混み合う前に軽く腹を満たしてから物資の調達に向かうか、先に用事を済ませてからのんびりと食事にするか。
そんな緊急性も急迫性もない事柄に思考を巡らせている。
「差して嵩張らぬとは思うが、荷物を持ちながら店探しというのも面倒じゃな。
嗚呼、然し、昼の只中にしか提供されぬ品もあるしのぅ…」
所謂、ランチメニューのことを念頭に置いているらしかった。
気も漫ろな様子で、商店の並ぶ界隈を行ったり来たり。
飯屋から漂う胃袋を痛打する匂いに釣られかけ、さりとて目を引く丁寧な細工の菓子に目を奪われ。
落ち着きの無い様子は、それこそ本当の子供のように。
■ホウセン > 迷いに迷った妖仙が、現在の刻限を知って慌てるのはもう少し先のこと。
穏当な日常は、まだしばらく続くようで――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に刀鬼 紫沙希さんが現れました。
■刀鬼 紫沙希 > 平民地区にある屋台。
この店ではセレネルの海で取れた魚を握った寿司と言う食べ物を提供している。
最初は生魚を食べているだの、モンスターが混じっている等言われていた寿司も今では見慣れた食べ物へとなりつつある。
おまけに価格も安いとあって庶民の間では密かな人気を博していた。
そんな店に鬼は姿を見せたのは太陽がすっかり海に沈んだ頃であった。
「親父、適当に何か握ってくれ。」
鬼はこの店に来ると大抵このセリフを口にする。
自分で選ぶと毎回似たようなものしか頼まなくなるからだと鬼は言う。
そして、セレネルの海は気まぐれでもあった。
珍しい魚が大量に獲れる日もあれば、似たようなものしか上がってこないこともある。
■刀鬼 紫沙希 > 親父のお任せが出される。
生カツオの握り、カツオのタタキの握り、炙ったカツオの握り、カツオの漬け握り…。
「親父、ここは寿司屋じゃなくて鰹屋だったのか?」
良いネタが入らなかったんだと愚痴る親父の前で箸を動かす鬼。
ちなみにこの店はネタも大きいがそれ以上にシャリがでかい。
濃い味付けのネタでシャリを喰らって腹を満たすやり方。
茶は紫沙希一家が格安で販売している茶葉を使用している為、庶民の店にしては香りが良い。
ずずず…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。