2019/05/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にミレイラさんが現れました。
■ミレイラ > 「かったるいな……」
紙巻の煙草をくゆらしながら大通りを歩くのは、黒髪ポニーテールのお嬢さん。
見ただけでわかる良い生地の衣服を身に漬けてはいるが、鮮やかな貴金属や後ろをついて歩くメイドもいない。
シェンヤンの人を招いてのパーティを断っての大脱出。
いわゆるサボタージュをしての、一人歩きである。
紫煙をふー、っと吐き出しながら周囲を見回し。
自由な外出を楽しむ。
■ミレイラ > 特徴的ではないが、そこそこの長身と出るところが出たスタイル。
富裕層を感じさせる服装と、そこそこ振り向かれ、視線を向けられるが、彼女は気にした素振りも見せない。
鼻歌交じりに大通りを歩いて、リンゴを購入してそのまま齧る。
こういう散歩が好きなのだ。
「………友達んとこで臥せってたことにしとけばいーかな。」
言い訳なんかを考えながら、林檎をひょい、と真上に放り投げて……それを掴んで、もう一口。
煙草を左手に、林檎を右手に。
■ミレイラ > 「何か面白い場所とかある?
こう、変わったものが売ってるとかさ。」
追加の煙草を購入しながら、そこの親父にそんな言葉をかける。
純粋にこの町を楽しむ好奇心から出た言葉だけれど、その親父は不審そうな顔をして。
……でも、いくつかの店を教えてくれる。
「……ありがと。いや、ちょっとだけ見て回りたくてね。」
後学のため、と口にはするが、単純な好奇心だけだ。
好奇心が何を殺すかは、まだ彼女は知りえていない。
■ミレイラ > 「そいじゃね。」
なんて、気楽に手をひらひらと振って、ポニーテールを揺らして歩き去る。
彼女はこの町の裏の顔を知らない。
いや、知っているつもりだ。知っているつもりになっているだけ。
鼻歌交じりに歩く、怖いもの知らずの女。
知らぬが仏。何も知らない女は、堂々と大通りを曲がって狭い路地に入っていって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からミレイラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にキュリオさんが現れました。
■キュリオ > 夜の帳がもう少しで落ちる時間帯。
大通りでは仕事を終えて帰路に着く者や、これから街へと繰り出す者で溢れている。
その喧騒の一角、一人の男が周囲の人々に焦った調子で声をかけていた。
曰く、道案内をして欲しい、と。
それは何処ぞの商店か、孤児院か、或いは娼館かもしれない。
尚、男が声をかけている対象は女性ばかりであるのがある種違和感ではあるかもしれず。
■キュリオ > そこから僅か離れた場所には一際目立つ豪奢な馬車が停車している。
その馬車の行者らしい男が必死に道案内を探しているその理由は、馬車の中。
立派な外装と、内装もこれまた立派な割に狭い車内で座る貴族の男は、苛立ち混じりに舌打ちを零していた。
その体を覆う服は無く、だらしのない肢体を曝け出し。
興奮作用を促す香が漂う中、目の前に跪かせたメイドに口奉仕を命じていた。
「ちっ、まぁだ見つからぬのか。」
苛立たし気にメイドの後頭部を掴み、股間へと深く押し付ける。
餌付く様な声を僅かに漏らすメイドであるが、それでも抵抗なく喉奥まで肉棒を受け入れ。
用事のある施設――と言っても碌な用事では無いだろうが――へと道を間違え迷った行者に苛立ちを覚えながらその気分を奉仕で緩和していた。
その主の苛立ちを理解しているからこそ、その生贄にもなるようにと。
女性にばかり声をかけ、何とか供物を用意すべく必死に行者は道案内を探しているのだ。
■キュリオ > 時間が経てば経つ程に、貴族の機嫌は悪くなる。
やがて連れてこられた女の運命は――――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「売るより、やっぱ食う方がいいやな。」
昼過ぎの平民地区、露店が並ぶ区域にて。
もしゃりと大きな大きなサンドイッチを口に運びながら、おとこはぼやいた。
天気は良くて気温はぬくい、風は爽やかで実に、心地よい。
そういう時間に、てくてくと大きな身体は歩いていく。
今から手軽に冒険できる場所もなければ、金に困っているわけでもない。
さあて、どうしようか、なんて午後の時間なわけだ。
「…おう?なあ、おい。」
ふと人影に、声を掛ける。見知った人間に見えたから。
あるいはそうでないのかもしれないが。ともあれ試しにと声を掛けたのだ。
■イグナス > ―――人違いだったっぽい。ええ、って顔されて、逃げられた。
はあ、と息を吐いて、ちょっと気まずく。なかったことにして、立ち去った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 大広場」にボブさんが現れました。