2019/04/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 露天市場」にスバルさんが現れました。
スバル > 夕暮れどきに近づいている平民地区の露天市場、そこにひとりの少年が現れる。
 右手には買い物かご、左手にはメモ、買い物のかごには沢山の食材が入れてあった。

「えっと……あれも買った、これも買った……あとは。」

 普通の奥様達が買い物をしている中に紛れ込んで、少年も夕食の買い物をしているところであった。
 母親も、姉も面白いぐらいに家事をしないというか家にいないことも多い。
 少年は、家事を自分の仕事としていて、今は夕食の準備、である。
 作っても母親も、姉も帰ってこないことがあるのだが。
 とはいえ、それでも作らないわけにはいかないので、基本的には作り置きのできる食事を中心としている。
 今日の献立を考え、少年はとことこ、と市場の中を歩き、出来るだけ安く食材を手に入れようと考えていた

スバル > たくさんの主婦が色々と買い物をしている、それを眺めながら少年も真似するように買い物をする。
 主婦たちの目利きはすごいものである、少しでも良い食材を選んで買っていくのだ。
 主婦たちが優先的に選ぶ食材を真似して買えば失敗は少ないのだろう。
 髪の毛に隠れた目はじっと主婦が選ぶ食材を見る。
 いい物を少しでも安く手に入れる、それは商人も一緒なのだろう。

「うーん……。」

 しかし、教えて貰えているわけではないので、難しい、よくわからない。
 じっと眺めているのだが、これで良いのだろうか。
 少年はしばし眺めてそれでもなんとなくで選んでいく。

 今日は、鍋にしようかな、でも暖かくなってきたしなぁ。
 うーんうーん、今回の食事を悩むのだ、なぜなら、食材で料理も変わるのだし。
 姉や母も喜ばせたいと考えると……、難しい。

スバル > 主婦に紛れる子供は……母親に連れてこられた子供にも見えるだろうけれど、主婦と同じように買い物をしているだけである。
 それに気が付くのはどれだけいるのであろう、声をかけられることもないのだ。
 なので、必死に少年は買い物を続けて、続けて。

「こんなもの、かな……。」

 少年は買い物で買い込んだ食料を眺めてうなづいてみせる。
 さて、と視線を動かして買い逃しとかがないことを確認する。
 よし、と少年は家に向かい、歩き始めよう。

 今日のごはんも頑張って、作ろうか――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 露天市場」からスバルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアラミルさんが現れました。
アラミル > ふら、ふらと平民地区を歩く令嬢のような姿。
働いている娼館の仕事が終わり
さて、これからどうしようか、というところ。
『おなか』は…娼館の仕事だけでは足りず、少し空いているのでごはんを探してもいいな、と

「んー……」

ひとまず、夜になり賑わいだした平民地区…。祭りもあり、活気がある通りをゆったりと
銀髪と可愛らしい顔立ちで道行く人の眼を引きながら歩き

時折出ている露店や、怪し気なお店の看板などを見つめている…

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……うぅっ、今日は冷えるな」

身を切りつけるような寒風に、思わず首を竦める男。
なんとも、最近は寒さに弱くなった気がする。
なにせ、周囲の人間は祭りの活気に笑顔を零してこそいれど、寒いなど一言も言っていないが。
中年冒険者にはちょっとの冷えも大ダメージ、なのであった。

「……あれ?
 アラミル。何してんだ?」

そんな平民地区を歩いていれば、見知った顔が見えたので声をかける男。
相手は、男が恋仲としている令嬢。まさか無視なんてできない。
ましてや、彼女にはとある物を貰っている仲だ。

「何か、探してんのか?」

相手の様子から、探し物かと当て推量。
しかして、相手は寒くないだろうか、と。
男は相手に自分のコートを羽織わせるようにする。

アラミル > 祭りに合わせ、様々な出店が出ている通りを歩いている
寒さは感じると言えば感じるが…特に、表には出さず。

「……あ、セイン。」

振り向けば、見知った…というよりはよく知った顔。
相手にこちらからも近寄り、少し、微笑みを見せて。

声をかけられて嬉しいのか、既に僅か頬が紅くなっていて。

「別に、いいのに。…私は…暇だから、色々…探してた。セインこそ、なに、を?」

相変わらずの少しぼそぼそとした喋り声。
コートをかけられれば、寒さはあまり感じないにしても、きゅ、と自分で前を閉め、包まれる。

彼女の場合色々、というのは…そういう相手の事も含むのだろう。
小首をかしげながら、相手も何か探していたのかと聞き返す。

セイン=ディバン > 「うっす。お疲れ」

何がお疲れかは分からないが、ついつい久方ぶりの知り合いに高口にしてしまうのは。
オヤジ化まっしぐらの証かもしれない。

「いいから、着とけ。冷えるぞ。
 それに、アラミルみたいな美少女の傍にいて、気遣わなかったら周囲から冷ややかに見られる。
 いや、俺も特に目的なく、な」

相手の言葉に苦笑しつつ、男はそう言いきり、相手の頭を撫でる。
なるほど。暇つぶしか、と相手の様子に納得の男だが。
自分も良く考えると暇つぶしみたいなものだったな、と笑い。

「よければ、どこかで暇つぶしするか? 二人で」

食事とか、酒とか。もしくは、行きたい場所でもあれば連れて行くぞ、と笑う男。
この男にしては珍しく、連れ込み宿を指差したりしない。
これは、明日雪が降るかもしれないほどの珍事だ。

アラミル > 「……おつ、かれ?」

真似をするように…こちらは手を挙げてみる
相変わらず人のまねをするのは癖になっているようだ。

「…ん。冷えても、問題ないんだけど。…嬉しいから、貰っとく。」

そういうことなら、というよりは
気遣いが嬉しく感じられるほど、成長したという事だろうか。

周囲は、お似合い…というよりは歳が離れた妙な間柄だと思われていて。

「…めずらしい。…いいよ。……、エスコート、してくれるんでしょ…?」

少し驚く。てっきりまた、絡み合うものだと思っていたから。
ただ、悪い気はしない。多少とはいえ、仕事でおなかは満たされているから。
手を差し出し、くすりと笑って、どこへ連れて行ってくれるのだろうと。

セイン=ディバン > 「ん」

相手が自分に言葉を返したのを聞き、男はにこやかに微笑み、一度頷く。
いよいよ人間社会に完全に馴染んでるな? と思いつつ。

「分かってる。けど、俺の精神衛生にも良くない。
 大事な大事な可愛い子ちゃんが寒そうな格好してるってのが」

相手が寒さを気にしないであろうことは、なんとなく予想できていたが。
それでも男は相手が素直に厚意を受け入れてくれたことを喜ぶ。
そのまま、周囲の奇異の視線に気付き、肩を竦める。

「お、そう来たかー。
 ……そうだな。じゃあ、近くの面白い店にでも行くか?」

エスコート、ね。と笑う男。これはなかなか責任重大だ。
少し考えて、男は相手の手を引き、ゆっくりと歩き始める。
近場に一度行ったことのある面白い店があったなぁ、と思い出す。
……まぁ。その店はいわゆる「そ~いうお店」の一種であったりするのだが。

アラミル > 「?」

嬉しそうにした相手を不思議そうに見ながら

「……大事にしたい…。…じゃあ、私も。」

コートを着た状態で、差し出された手に自分の身体を押し当てる
多少、コートによって…更に寒さを感じられるようになった相手に温かさが感じられるだろうか。
気持ちまでは言わないが、大事にしている、というのは自分も同じだということを伝えたかったのだろう。

「…うん。いいよ。…セインが面白いって、言うなら。期待、する。」

腕を組んだまま、ゆっくりと歩いていく
歩幅は少し相手の方が大きいが、合わせてくれているのか並んで歩いて。
そーいうお店、であることはわからず。
どういう関係だろう、禁断の恋か?などと囁かれながら、案内されていく

セイン=ディバン > 不思議そうに自分を見る相手。
その表情もまた実に可愛らしく、男はついつい微笑んでしまう。

「ん……。なんだ、アラミル。
 男心をいい感じに弄ぶ術を覚えたか?」

相手の大胆な行動に、思わず軽口を叩く男。
実際は、触れたからだの温かさや、その無言の信頼やら。
そういったものに大層照れてしまっているので。そうからかうしかなかったというのが本音だが。

「アラミルのご希望に応えられるかどうか。
 ま、頑張ってみましょう」

こうして腕組みをしていると、男自身興奮するのは確かで。
周囲のささやきなど全く意に介さず。男はとある店へと相手を連れて行く。
手馴れた様子で受付などを済ませ、相手を個室へと連れて行けば……。
そこは、家具も何もない、真っ白な部屋で。

「……さてアラミル姫におきましては。
 こういった物はお気に召しますかな?」

そんな殺風景な部屋で、男が壁に振れ魔力を集中させると。
なんと、部屋が一瞬で異国の砂浜へと変貌する。
青と緑の中間の、美しい海が視界一面に広がり、太陽の熱気も感じることができる。
再度男が魔力を手に集中させれば、部屋は一瞬で白い部屋に戻る。
そう。この店は、魔力と想像力があればどんなシチュエーションでも実現可能な貸し個室屋なのである。

アラミル > 「弄ぶ…?、…そういうの、必要なら、覚えるけど。」

より『ごはん』を得るためなら、と
からかいに真剣に答える姿は、少し面白い。

「うん。がんばって…」

くす、と笑い。
自分のために何か動いてくれる、と言うのが…ようやく、嬉しく感じられるようになっていて。
雑談などをしながら、面白いと言われている店へ。
受付の間も腕を組み…共に個室へと。

「……姫、って…。……」

その言葉に笑い何が起こるのか、と楽しみにしていて。
続いて、現れた景色には、声は上げないものの驚いた表情を見せる。

「…見たこと、ないもの、だった。……あれ、なに?」

水浴び場に行ったことはあるが。
海には行ったことのない彼女は不思議そうに。
ただ、悪くない印象だったのか、少しだけ語気が強まる。

「…これ、は…確かにおもしろい、かも。」

こく、と頷いて。心なしかすこしキラキラした目でセインを見つめる。