2019/04/09 のログ
マリサ・ブラックバーン > 「それがロベリアの望みならな。
分かってるよ、ただ人に聴いたんだが好意は最初から伝えておいた方が
相手もそういう目で見てくれるらしいからな。」

ロベリアの反応は流石のマリサでも予想通り。
この後はロベリアの好みを探りながら態度や行動で愛を伝える必要があるだろう。

マリサは己がまだまだ至っていないことも自覚しているが、
機微に疎いマリサは今の所は直球で挑むしか術がなく。

「どきどきなあ……それが一番難しそうだ。
とりあえず、俺は扉の向こう側の足音でどきどきしまくりだぜ。」

奇妙な格好を続けながら、心中を漏らすマリサ。
ロベリアから多少なりとも行為を持ってもらっていることに嬉しがる暇もなく、
足音が扉の前で止まる。

「やっべぇぇぇ……。」

咄嗟にスカートを下ろせば、元の席に座るマリサ。
扉を開き、店員が白玉を卓に置いて去っていく。

「心臓が止まるかと思ったぜ。」

手の甲で額を拭う。

ロベリア > 「ふふっ、今のは中々良かったわよ。
約束のご褒美は、マリサの好きな時にしてあげる♪」

自らの唇をなぞりながら、挑発的な視線をマリサに送る。
マリサがもう辛抱できず、今すぐ口でしてくれと言うのであればそれもいい。
またこの後場所を変えてという事もありだろう。

「来た来た。
このお菓子って見た目がコロコロしてて可愛いわよねぇ。
そういえば材料何かしら?
小麦粉とは違うわよね……?」

そんなに縁がないが、今まで全く見たことがない訳でもないデザート。
これまではあまり気にしたことはないが、そういえば材料は何なのか今更ながら疑問に。
これは店を始めた影響だろう。
長生きではあったが興味や疑問のない部分はかなりぼんやり生きてきた事をこの頃よく実感する。

マリサ・ブラックバーン > 「ほんとか。
ま、今はいいや。 また今度頼むわ。」

艶めかしい仕草にドギマギするマリサ。
今すぐと言うのも大変魅力的であったが、せっかく白玉が来たのだと食い気に走る。

「だろ? なんかの穀物が材料って聴いたんだけどな。
何せ東方の国の食べ物なんだ。

いや、小麦粉ではなかったような。
まあ、とにかくだなあ。」

白玉にドロドロの黒い蜜がかかっており、その上にきな粉をまぶしてあった。
二つあるスプーンの一つで白玉を掬うと、ロベリアの口元へ。

「ほら、あ~~ん。」

ロベリア > 「はぁい、あ~んっ」

白玉を差し出すマリサに、素直に応じるロベリア。
期待していた通りで中々上機嫌。
ベタだがこういうのもデートの楽しみだろう。

「それじゃこっちも、あ~~んして」

独特な食感を楽しみながら、白玉を飲み下すと今度はお返しとばかりにロベリアから。
先程一瞬醸し出した淫靡な雰囲気はすっかり引っ込み、無邪気なものである。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロベリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマリサ・ブラックバーンさんが去りました。
ご案内:「喫茶店/王都マグメール 平民地区2」にマリサ・ブラックバーンさんが現れました。
マリサ・ブラックバーン > 平民地区での通常の巡回を終え、いきつけの店で紅茶を頂いているマリサ。
昨日までの温かい気候が嘘のように冷え込み、見回りをしているだけで寒くなる日であった。

こんな日は熱い紅茶が丁度良い。カップに口を付けるとダージリンの香りが漂う。

「ついでにケーキも出してくれ。 そこのチョコレートが良いな。」

この店は巡回の官憲には紅茶か珈琲を一杯サービスしてくれる。
出入りしてもらうことで治安を守ってもらうとのことらしいが、マリサのような軽輩の身にはとても助かる。
ついつい、甘味の類を頼んでしまうので毎回多少の出費は発生してしまうが。

マリサ・ブラックバーン > 最近のこの街はマリサにとって宝島のようであった。
シェンヤンの人々はそれまで本でもなかなか見ることの無かった珍しい恰好だし、
街はいつもお祭り騒ぎだ。 先日も祭りに繰り出しては喋る猫と遊んできた所。

勿論、良い話ばかりでもない。地方では散発的な反乱が相次ぎ、騎士団などが鎮圧に出兵している話はマリサでも耳にする。

残念ながら見習いのマリサに参加する機会は未だ来ないのだが。

「はぁ~~、俺も早く出世してえなあ。」

せめて"見習い"の立場は卒業したい。

マリサ・ブラックバーン > 普段はたちの悪い客同士で喧嘩が発生する店内も騎士関係者が出入りしている時はそういったことが起きないとか。
それはマリサのような騎士見習いでもそうらしい。

おかげで見回り程度しか仕事の来ない騎士見習い達はこういった店で暇を潰すことが多いとか。

「お、きたきた♪」

頼んだチョコレートケーキが届くと、フォークでざっくり切ってから口に運ぶ。

甘い物が大好きなマリサは一切れ口に入れる度にこの世の幸せを噛み締めていた。

マリサ・ブラックバーン > 幸せな時間はもう少し続く。
ご案内:「喫茶店/王都マグメール 平民地区2」からマリサ・ブラックバーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 朝の喧騒、朝食時の大通り。
仕事やら朝食やらで通りはごった返していた。
その中を男ものしのしと歩く、大きな大きな体躯。
時折立ち止まっては露店から、食事を買って、食べる。
もしゃ、…おっきなサンドイッチを貪りつつ、さて、次の店に。

「おう?」

どん、って感触がした。己に何かがぶつかった感触。
ああ、まただ。たぶんこっちからぶつかったんだろうけども。
あんまり大きくて硬いせいで、相手が転んでしまったやつではないか。
視線をそちらに向けながら、イヤ悪い大丈夫か、なんてクセみたいに口にして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にパティさんが現れました。
パティ > 「みぎゃっ!?」

どん、と何かにぶつかり尻尾を踏まれた猫のような声を上げて尻餅をついた。
こんなところに壁なんてあったっけ?と目をぱちくりさせながら、ゆっくりと顔を上げてみる。

「きょ、巨人さんだぁ…」

ぽかんと口を開けて見たままを口にして、はるか頭上からの声に慌てる。

「あっ、はいっ、大丈夫です! ほらこんなに! んー…っ!」

すぐさま立ち上がろうとするものの、腰が抜けてしまったみたいで立ち上がれない。
膝をがくがくと震わせながら頑張ってみたけど途中で諦めた。た、体力ないのかな、あたし…。

イグナス > 小動物めいた声が聞こえて、ぱちくりと瞬き
こんな小さな衝撃じゃあ、相手の方はどうなっているやら。
――案の定だ、尻もち突いてる様子に謝罪と、でも驚いてる様子に、ククと笑った

「おう、でかいだろう。
 大丈夫?ンむ、それならよかった。――…けども。」

大丈夫だという表現なんだろうけど、立ち上がれてない。
まさか本当に腰をヤってるわけじゃなかろうが。
ひょいと腕を伸ばして。

「ほれ、立てるか、おい。大丈夫か。」

呆れ笑いをちょっとだけ混ぜながら、彼女の首根っこにがっしりと手をやって引っ張る。
ぐいぐい、起こすというか、持ち上げるというか。

パティ > 「何を食べたらそんなに大きくなれるの?」

腰が抜けてることも忘れて、興味津々といった表情で瞳を輝かせる。
よかった、見た目よりも優しそうな人だ、と内心でほっとしつつ。

「ひやあっ、立てるよっ、立てるから降ろしてーっ」

言葉は優しいのにやってることは全然優しくなかった。
首根っこを吊り上げられながら足をばたつかせ、地に足がついたところで背筋を伸ばす。
実を言うと空を飛んでるみたいでちょっぴり楽しかったりした。

「もー、乱暴だねお兄さん…女の子はもっと丁寧に扱わないとだめだよ?」

なんて、悪い人じゃなさそうだと思えばそんな小言まで口から突いて出る。
レギンスの尻についた埃をぱんぱんとはたきながら、もう一度遠くにある顔を見上げ直す。

イグナス > 「肉。」

きっぱりと言い放った。いや勿論、種族的なアレコレがあるわけだからそう簡単じゃあないんだけど。
でも肉食えばこれだけでかくなれると、自信たっぷりに言い切って。
引っ張り上げて立たせたらば、でもなんだかんだで大丈夫そうだ。
クククとまた喉を鳴らして笑いながら、手を離してやった。

「そうか?ならよかった。
 …ンン?女の子、女の子ねェ。
 立派なレディ扱いしてほしけりゃ、もうちょっと年ィ重ねてからのほうがいいかもなァ。」

首根っこの手を頭に、ぽふぽふと軽く撫でるやら叩くやらしつつ。
じっと見降ろせば、やっぱりあるのは体格差。
――なんとなく子どもめいた騒ぎ声でそうは思っていなかったけど。
胸元とかは中々である、ふむと無遠慮に視線を向けもした。