2019/02/27 のログ
イグナス > ずず、と暫く珈琲啜って、満足したならばその場を去っていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にナータさんが現れました。
ナータ > 「は、ふ……」

一時期に比べれば夜の冷え込みもだいぶ和らいだ。
日雇いの仕事をするようになり、貧困地区で物乞い紛いの日々を過ごすこともなくなったが
決して裕福なわけではない。
簡素な宿で夜を過ごし、質素なパンとスープの食事をとる
少しずつお金を貯めて、と思いつつあるも
そんな生活をしてなお手に残るのは屑銭のみ。

それでも、この街で出会った人々のお陰、か
様々な経験をしてきた。
主に―――淫らな方面だが。

そして、夜道を行く少女が溜息をついたのも
その結果、妄想が広がっていたからだった。

とはいえ娼館に行く金などない。
客引きをする、なんて度胸もなく―――縄張りも知らぬ少女、そうしなかったのは結果的に正解だったが―――

石段を見かけると、そこに腰を下ろして物思いに耽るのだった。