2019/02/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 冬は過ぎ、そろそろ春の足音が聞こえてきそうな今日この頃。
尤も、それは暦の上だけの話であり、日が沈めば冬場の冷気が巷を席巻する。
大人しく暖房の行き届いた部屋で丸くなっていれば良いものを、防寒装備をバッチリとしてほっつき歩く小さなシルエット。

「嗚呼、斯様な日は人肌で暖を取るに限るのじゃが…」

いつものミニマムお大尽な装いの上に、もう一枚厚手の羽織と、首元には白くフワフワとした襟巻き。
狐なりテンなりの毛皮らしいそれに顔の下方四分の一を埋めながらの闊歩。
呪いで自分の周囲の気温の操作なんて朝飯前の支度前にも及ばない瑣末な事柄なのに、それを行使しないのは怠惰半分、妙なこだわり半分。
空腹だから、より食事が美味く感じる。
睡魔をギリギリまで耐えて眠るから、より深く休める。
それに類した嗜好をするなら、寒空で冷えた方が、その後の人肌の温もりがより心地良く感じられる…か。
過酷さの後に待ち受ける、良好な暖を求めて娼館の並び建つ界隈を小股で歩み、飾り窓をチラチラと物色するのだ。

ホウセン > 而して、好色な妖仙の眼鏡にかなう上等な女が見つかったようで、小さな人外は娼館の中へ消え――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からホウセンさんが去りました。