2019/02/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 場末の酒場」にアグネーゼさんが現れました。
■アグネーゼ > 夜も深まる時間帯。
場末に在る小さな店内でも満員御礼で賑わっていたが、今は殆どの客が帰ってひっそりとしている。
女は、カウンターの隅に座っていた。
今日は此処で歌わせてもらった。女の歌を聴いた客たちは、誰もがうっとりと聞き入り、
幾許かのチップを女に渡して、満足した顔で帰って往く。
そんな客の背を見送るのが女は好きだった。
今は店仕舞いならぬ歌仕舞いで、酒場の主人から今日の分の報酬と、賄い代わりの酒とつまみを少々頂いて、
女は一人で静かに呑んでいるのだった。
渇いた喉に伝わる透き通った冷たさと酒精の味蕾。
明日は何処で歌わせてもらおう―――そんな風に考えながら過ごすのが、この女の日常だった。
■アグネーゼ > 独り静かな晩酌を終えると、店の主人に挨拶をして、女は酒場から去っていった―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 場末の酒場」からアグネーゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「おお、寒ィ……っ。」
ぶるっと身体が冷えた。仕事終わってようやく帰ってきたかと思えば、この強い強い風だ。
低い気温も相まって、実に、さむい。ぶるぶるって軽く震えた。
冷たい鼻を軽く啜りながら空を見上げれば、天気はいいようだった。
月明かりが、きれいだ。おぅ、とかるく感嘆の息を吐いてから――
「……マジかよ。」
うええ、とうめいた。
行こうとしてた店、閉まってるじゃあないか
折角ここであったまろうと思ったのに。
風が吹いて身体を擦る、——ぶえっくし!なんて、大きな大きなくしゃみもひとつ。
なんだかこう、踏んだり蹴ったりな感じだった
■イグナス > 暫く、ぶるりと震えていたが、そのままいても、しかたない。
男はしょうがなしと歩き始めて――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカリノナさんが現れました。
■カリノナ > 夜市の喧噪の中をのんびりと歩く白髪の女。
ふらりふらりと興味の惹かれるままに歩く足取りは不思議と体重を感じさせない軽さ。
とある店の前に立ち止まれば首を傾げて
「済まぬ店主よ。丁子油が欲しいのだが、扱ってはおらぬか?」
求めるのは、自分にとっては半身。いや伴侶とも言える刀の手入れ道具。
■カリノナ > 対する店主の言葉は『チョウジアブラ』とは何かという、至極当然なもの。そう、ここは異国だった。
そして、自身に関する記憶はないが、かつて覚えたのであろう物事は覚えているという女。むむ、と考え込んで。
「丁子とは、こう…いい香りのする花でな。こういう形で…」
がりがりと店の前の地面へと、指で絵をかいて説明する。どうやら伝わったらしく、油の小瓶を一つと、髪用の香油も買ってから店を後にする。
「ふむ、しかし…香草にも色々種類があるのだなぁ…私にはまったく見分けがつかぬが」
ああいうのを採取する仕事も、ギルドにはあるのだろうか…考えながら興味のままに道を進む
■カリノナ > ともあれ、これで刀のさび止めは大丈夫そうだ。元々錆びにくく、折れず、曲がらず、切れ味落ちずという、波紋すらない人斬り包丁を愛刀にしているので、普通の日本刀である脇差よりも手入れは楽にする。が、小鬼を複数斬り捨てたり、風呂で振り回したりすれば流石に、色々と手入れは必要だろう。
「それにまあ、手のかかる子ほど可愛いと言うしな」
ははは、と笑って腰の愛刀を撫でる。いつのころからか記憶にはないが、いつの間にか腰に在った重み。
今ではこれがなければ、落ち着いて眠ることも出来ないほどだ
■カリノナ > 「さて、では戻るか」
安いが、最低限のプライバシーは確保されている宿屋へと向かって歩いて
戻って真っ先にやるのは、刀の手入れだったとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカリノナさんが去りました。