2019/02/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 宵の口、大通りは宴もたけなわ。酔っぱらいに冒険者、商人、市民…その他諸々がひしめき合っている
温かい軽食や飲み物を振る舞う露天に、娼館の綺麗なお姉さん、そこいらじゅうで客引き合戦である

そんな人々のごった返す大通りにふらり、と側頭部の寝癖を撫でながら現れる
日暮れまで寝ていたせいかいささかの気怠さと空腹を覚えて自宅から平民地区まであてもなく歩いてきた
途中、そろそろ露天を閉めようかという青果を売る行商の婆さんから林檎を1つ、安い値段で買えば
それを齧りながら落ち着ける場所はないかとキョロキョロとした結果、早終いした商店の入り口の脇の階段に
よっこらせ、と腰を落ち着ければ林檎を齧りながら人々の往来を見るでもなくなんとなくぼんやりと眺める

まるきり宛などは無いけれど、顔見知りが仕事を依頼してくれても良し、
綺麗どころの娼婦やなんかに声をかけられるもまた良し、そんな具合である
何にしろ往来を眺めているだけでもそこそこに退屈凌ぎにはなるし、寝過ぎてぼんやりする頭も
冷たく乾いた夜気に身を晒していればそのうち、シャキッとしてくることだろう
今ひとつ、味の良くない林檎を食べ終えれば懐から煙草を取り出すその先端に火を灯す
食事の美味い不味いは対して気にしないけれど、食後の一服だけはどうしてもやめられない
密偵だった頃、匂いが付くから控えろ、と何度か言われたがこれだけはやめられなかった
美味そうに煙草の煙を吐き出せば、乾いた風に紫煙は流れ、人々の往来に届く前に消えていった

カーレル > 流石に動かずジッとしているのは身体が冷えてくる
短くなった煙草を落として火の始末をすれば立ち上がり、何度か軽く左右に頭を振る
欠伸を零して寝癖を撫でながら人々の往来に紛れ込むようにして歩き始めた
あてはないが顔見知りのところへ顔でも出せば儲け話の1つも転がっているかも知れない
そんな事を考えながら人々の波に姿を消した

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカーレルさんが去りました。