2018/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/夜の路地」に紅月さんが現れました。
紅月 > ーーーかつ、かつ、しゃら…

夜の静寂に足音が響く。
急ぐでもなく、のんびりとした歩調のそれは髪飾りの擦れる涼やかな音を伴って…路地の先の三叉路の先、散策中の妖精の方へ段々と近付くように聞こえてくるだろうか。

何の事はない、一仕事終えてギルドに報告を済ませた帰り道。
何となく普段とは別のルートを通ったら、変な場所へ出てしまったというだけの事…よくある話である。
…よくある話、だと思いたい。

「……、…いざとなったら屋根通って帰ろっかな…」

思わず困り顔で苦笑い。
…妖精がそのまま真っ直ぐ飛ぶか休むかしていれば、紅の鎧を纏い髪を揺らしながら歩く女冒険者と鉢合わせる事になるだろう。

ティネ > 「さむくなってきたなぁ」

緩やかな速度で浮いて移動していたティネだったが、特に面白いことも見つけられずに時間は過ぎるばかり。
そろそろ寝床に向かったほうがいいかもしれないな、と思いかけたところでその歩く影が近づいてきた。

「こんな時間にお姉さん一人でどうしたのかしらん?」

遠巻きに様子を見ようとしたところで一陣の冷たい風が吹いて、
ティネの小さい体は飛ばされる。女性の顔面に一直線に向かって。

「うわー!」

避けたりしなければ多分かなり間抜けな感じで貼り付く。顔面に。

紅月 > ヒュウ、と風の音が聞こえる。
風の質や空気の香りも随分変わったな…なんて感慨深く思っていた、そんな時だった。
『うわー!』と、叫ぶにしては少々小さな声。
お人好しな紅娘は条件反射のように声の方へ顔を向け…ビタンっ!!

「…ふぶっ!?
……、…へ、えっ?何だ…?」

困惑色濃い声で独り言ちつつ僅かにヨロけて、ぶつかったそれを顔面と左手で挟む…と言っても、これまた条件反射で顔をおさえようとしただけなのだが。
…そして、顔に貼り付いた小さな何かに体温を感じ取れば、潰さないように優しく引き剥がして。
もし逃げられたりしないなら、人形を観察するように両手で捕まえてみようか。

ティネ > 「わたたた」

覆う手の動きにさらに慌ててもぞもぞ身じろぎするが、
害意がないとわかりおとなしくなる。
剥がそうとすればそれは労なくはがせるし、
逃げそうとしなければとくに手から逃れようともしないだろう。

「あ、どうも~。失礼しました。おけがとかない?」

観察する視線に応えて、金の髪に赤い瞳、蝶翅の手のひらサイズの少女が
元気だけど若干ばつのわるそうに、苦笑いで手を振っている。

紅月 > ぱちくり、と、眼を瞬かせる。
凍て蝶と呼ぶには些か元気すぎる少女は、どうやら小妖精であるらしい。
掌の上で瑠璃にも似た青紫の翅が燐光に煌めく様が何とも美しく、
「…綺麗……」
と唇から感動が零れた。

「あぁ、大丈夫大丈夫…ふふっ、こんばんは。
お嬢さんは平気だった?
…もしかして、さっきの木枯らしにでも煽られちゃったかな?」

手の中から話し掛けられれば、ふわりと笑んで言葉を紡ぐ。
ごくごく自然に会話をしようとする辺り、妖精慣れしている事がうかがえるやもしれない。
さすがに生き物相手に人形扱いも失礼だろうと、ちょっぴり気まずげな妖精を左掌の上に座らせて…とりあえず、状況確認をしてみる。
「気を付けなきゃダメよ?」
なんて気遣わしげな言葉を添えて。

ティネ > 「ふふふ。綺麗? ならもっと見てもいいよ」

己の存在にさほど驚きもしない相手に、ひとなつっこい笑みを見せる。
背中の翅が微かに動き、鱗粉をちらした。

「うん。大丈夫。ボクはティネだよー。
 お姉さんこそ風にさらわれちゃわないように気をつけなよ?」

ぺたんと我が者顔で掌に座り込んで、軽口を叩く。
どうも緊張感というものがない。

紅月 > 笑顔で翅を揺らす少女に
「わ、本当?」
と心底嬉しげに笑みを深め、子供を愛でるような穏やかな眼差しを向ける。

「てぃね、ティネか…私はコウゲツっていうの。
遠い東の国では"紅い月"って書くんだ。
…うふふっ、おねーさんは風よりも"妖精のイタズラ"にしょっちゅう拐かされてるんだなー、これが」

チョイチョイ、と、少女を親指で軽くつつきながら名乗れば…少女の軽口に愉快げに笑って"冗談のような事実"を冗談のように話そうか。
そうしてケラケラ笑った後に、やはり穏やかな眼差しで懐かしげに告げるだろう。

「…うん、やっぱり綺麗。
故郷の蝶によく似てる…懐かしいなぁ」

ティネ > 「へえ? 妖精にモテるんだ。なんだか縁があるんだねえ。」

冗談のような言葉に、面白そうに返事をする。
軽く指で触れられればにゃあと鳴いて身体を傾ける。触られるのは好きらしい。

「かどわかすってどんなふうにするの? 手口教えてよ手口。
 今から紅月のことかどわかすから!」

手に乗せられてそのまま連れ去られてしまいそうな妖精がなにか言っている。

紅月 > 「ふふっ、可愛い仔猫ちゃんだこと」

懐いてくれる少女が微笑ましくて仕方がない紅娘、アニマルセラピーならぬフェアリーセラピー状態でホクホクと癒しタイムを満喫中。
実に幸せそうである。

「モテるだけなら、私もオヤツ御馳走するだけで済むんだけど……うん?
"拐かす手口"かぁ…だいたいは転移系の精霊魔法かなぁ?
妖精の小道に連れてかれて、抜けたと思ったら隣国だったり…落とし穴みたいに落ちた先が森の中にだったり……」

ヤレヤレとでも言いたげに苦笑しながら少女をヒョイッと肩に乗せ、優しく撫でてやりながら歩き出す。
少女にイタズラの方法を問われて、困ったような笑顔を浮かべながら。
…ちなみに行き先は特に決まっておらず、少女に頼まれれば希望の方角に歩を進めるだろう。

ティネ > 「ほー、へ~、なるほどー。魔法かぁ。
 ボクはそんな大した魔法は使えないからな~。
 この身ひとつで勝負するしか無いんだよね」

いかにも残念そうに肩をすくめていたが、
ふと思いついたらしく撫でてくる指を両手で抱く。

「……色仕掛けっていうのはアリ!?
 お嬢さん。ボクについてくれば……情熱的な一夜を過ごせますよ?」

本人なりの大人っぽい流し目とイケてる声色で語りかけてくるが、
どう贔屓目に見てもちぐはぐだろう。

紅月 > 「あらまぁ、残念」
なんて言いながらクスクスと笑うも、指先に抱き付きなにか閃いたような少女を眺めて…きょとん、と、一拍固まる。

「い、ろじかけ?…っ、色仕掛け、かぁ。
…っぷ、ッククッ、あははははっ!
ちょっとちょっと、ティネったらこのサイズ差でどうやって情熱的にしちゃうのよ?」

少女のキメ顔とキメ声が笑いのツボにスッポリとハマり、ついつい大笑い。
決して馬鹿にする気はないが、種族的な違いレベルのサイズ差は埋められまいとケラケラ笑ってツッコミをいれてみる。
それでも『情熱的な一夜』とやらの正体が気になって、それ故にそこを問うてみる。
面白そうだ、やれるもんならやってみろ、とばかりに。

ティネ > 「なんだよぉ。そんなに笑わなくたっていいじゃな~~~い……
 やってみたかったんだよぉ、一度」

むす、と若干機嫌を損ねた様子。
どうやって、とたずねられればやけくそぎみに抱いた指に服の下の胸の膨らみを押し付ける。

「まーそーだよね。せいぜい大人のおもちゃ止まりがいいとこだよね~~」

ふてくされた声音。地味にコンプレックスらしい。
指先に何度か小さくキスを落とす。小人なりの懸命な奉仕だ。

紅月 > 「ごめんごめん…ふふっ、ティネったら可愛い」

なんだこの愛らしい生き物は、と、少女の拗ねる様にもホッコリと和む。
指先に当たる…仄かに当たってる柔らかさは、まだまだ発展途上といった風な控え目さ。
一生懸命口付けてくれる姿もいじらしい。
お色気と呼ぶには、何というか、女らしさのジャンルが違うのだろう…たぶん。
しかし、次の瞬間きょとんとする羽目になるのだ。

「お、大人のオモチャ、って…
また随分とストレートな下ネタを…」

ファンシーな見た目からの激しすぎるギャップ…むしろ、なんだかこっちが恥ずかしい。
うっすら頬を染めながら、何とも控えめなツッコミを返す。
比較的最近までずっと"そういった事"とは縁の無かった身…恐らくこの妖精とは正反対、実は言葉として出すのも慣れていないのだ。

ティネ > 「なに照れてるの? オトナだしそういうの経験豊富だと思ったんだけどー。
 知ってるよね。王都でも売ってる、ナカに入れたり勝手に動いたりするアレだよ。アレ」

恥ずかしがっているのを目ざとくとらえ、一転してニヤついた表情を見せる。

「それともそういうのご無沙汰?
 なんならボクのこと使ってみる~? ……生きたおもちゃだよ。ふふ。
 そういうふうにされるのは慣れてるからさ~」

それを情熱的な一夜などと呼ぶかはさておき。
抱いていた指を、白い衣服のスカートの下に潜り込ませてしまう。
指先の感覚から、下着の類を着用していないことがわかってしまうかもしれない。

紅月 > 「わ、わぁあっ!?
ちょっ…おぉお外でそういう事堂々と言っちゃいけませんっ!」

あわわわわ、と…うっすらどころかスッカリ頬を赤く染めて狼狽える様は、武人然とした格好に反して何とも乙女。
とてもじゃないが経験豊富には見えないだろう。

「御無沙汰っていうか……その、道具なんて使ったこと、殆どない、し…」

唯一道具を使ったのが、媚薬を盛られてどうにもならなかった時に細い安物の張り型を挿れっぱなしにしただけ…という、おそらく健全すぎて健全じゃない有り様。

「…って、何ではいてないのっ!?
うぅぅ~、わ、っ私が慣れてないんだってばぁ…」

導かれた股座に触れる指先に、布の手触りがない…つまり、誘っているようなもの。
それだけでも動揺するには充分で、手を引っ込めるのも忘れて固まってしまう程である。

ティネ > 「え~マジで? 大人の女性としてありえなくない?
 まさかとは思うけど処女?」

相手が動揺しているのをいいことにどんどん言いざまがあけすけになっていく。
調子に乗り始めればどこまでも乗るのがこのティネであった。

「紅月と情熱的な一夜を過ごすには邪魔だから、とか? んっ……
 どおどお? えっちな気分になってきた?」

適当なことを言って、またがった指先に股ぐらを押し付け、自慰するようこすり始める。
秘唇の生々しい感触がミニチュアながらも伝わるだろう。
上気した顔で紅月を見上げ、表情を伺う。

紅月 > 「さ、さすがに処女ではないけど…いっ、意地が悪いぞ?」

こうなりゃヤケだとばかりに、彼女が自ら動いてみせれば動きにあわせて秘部を弄ってやる。
くに、くに…緩く擦られるだけのそれは、きっととても焦れったいものだろう。

「…あぁもうっ!……宿、取りに行くかぁ。
ティネ…紅と一緒にきて、くれる?」

顔を背けるように空を仰いで、半ば独り言めいて呟く…けれど、数拍後に妖精へと向けられるその表情はきっと、恥じらいに潤んだ物欲しげなものだろう。

ティネ > 「ふふ、わかったよぉ……」

指から受けるゆるい刺激に、表情をとろけさせつつ。
ティネは紅月の誘いに小さく頷いて、彼女とともにどこぞへと向かうだろう……

ご案内:「王都マグメール 平民地区2/夜の路地」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/夜の路地」から紅月さんが去りました。