2018/09/26 のログ
ミケ・ファムト > ようやく少年は肉を変えて、遅めの夕食にありつくのであった。
デザートは何を食べようか、等と考えながら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミケ・ファムトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > お店にこもってばかりいると運動不足になりそうだから、今日はすこしだけ早く仕事を切り上げた。店を出たところで近所の人に呼び止められて、子どもたちを公園まで送ってほしいと頼まれたから、散歩の行き先も同じ方向に決めて、賑やかな声に囲まれて歩く。
公園についたとたん、元気が有り余っている様子の子どもたちは一斉に駆け出していってしまい、小さな背中はもう見えなくなってしまっていた。

「…あの……気をつけて…っ」

転んだり怪我したりしないように呼びかけた声が届いていたかはわからない。しばらく見守っていた方がいいかと思ったけれど、今から走っても追いつけないだろう。
自分もあの半分くらいでも活発だったら、もうちょっといろいろうまくやれるのに、そう思うと子どもたちの元気さが羨ましくなった。

ミンティ > 子どもたちが走っていった方から視線を外して、休憩できそうな場所を探す。いつもみたいに木陰で読書でもしようと歩きはじめて、吹いてきた風に小さく身震い。
ちょっと前まで夏らしさが抜けない暑い日が続いていたのに、近頃はめっきり涼しくなった気がする。そろそろ上着でも羽織った方がいいかと思いながら腕をさする。

「……わ」

木陰に入ったら肌寒いかと考え事をしていたら、足のあたりに風が駆け抜けた気がして思わず声がこぼれた。あわてて目をやると野良犬が二匹、向こうへ走っていくところで。
仲がよさそうだから、兄弟だろうか。さっきの子どもたちを思い出させる元気さに、すこし笑ってしまった。

ミンティ > 後姿だからはっきりとわからなかったけれど、先頭の犬はパンみたいなものを咥えて走っているように見えた。パンを奪われた誰かも近くにいるかと周囲を見回してみる。もし見つけたとしても、なにかできるわけでもない。首を振り、また歩き始める。
他の寛ぎ方を思い浮かばなかったから、結局木陰に移動して腰をおろし。

「…あ」

持ってきていた文庫本を開いたとたん、強い風が吹いて、挟んでいた栞が飛ばされてしまった。貰い物で大事に使っていた栞だから、なくしてしまうのは惜しい。
掴み取ろうとした手は空を切る。急いで立ち上がろうとしたら足がよろめいて。