2018/09/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「むー……」

フォークに突き刺したフォークを食みつつ、少年は何やら思案している様子だった。
最近噂になっている魔導機兵…アンゲロスとか呼ばれているようだが…。
アレのせいで、どうにも仕事がやりづらい。
長距離配達や採取依頼を主な稼ぎとしている自分には目の上のたんこぶのようなものだ。
熟練の騎士やら兵士、腕の立つ冒険者であれば対処可能と聞くが、自分は中堅程度。
しかも殆どの仕事は一人でやっている。
つまり、いま外に出れば鉄巨人に追われてひどい目にあうことは明白なのだ。
討伐依頼もでているし、奴らの残骸を売れば金にもなるだろうが、自分にとっては邪魔なだけだ。

「くっそ…おもしろくねぇ…」

ぱりっと小気味良い音とともにソーセージを食いちぎるも表情は苦虫を噛み潰したかのよう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」に黒須さんが現れました。
黒須 > 「…邪魔するぞ?」

(重々しく扉を開きながら入店する。
上半身は何も着ておらずに、黒い革ジャンを着用し、服と反対の少し白目の肌が目立つ全体的に黒く大きな男が入店した。
少し違和感があるとすれば、頭の上に出ている狼の耳にふわふわした尻尾が見える)

(ずかずかと足音を立てながら席に着く。
たまたま空いているということで、ブレイドの横に座り、簡単に酒とつまみを注文した。
来るまでの間に少し隣の少年を見る。
見た事あるような耳を感じ、少し気に掛けた)

「…お前、普通に人間…ってわけでもなさそうだな?」

(特に喧嘩を売るような口調でもなく、気になったような声で聞く)

ブレイド > 「んぁ?」

入店時には気にすることもなかったが、横に座られれば
少しだけ視線をそちらへと向ける。
人ではないのが一目瞭然な耳と尻尾。こんなところでこんな格好とは恐れ入る。
よほど偉いのか、それとも貴族の息でもかかっているのか。
少し訝しげに様子を見ていれば声をかけられる。
なるほど、こっちのこともお見通しか。

「もっと分厚いフードにしときゃよかったな。
で、だったらなんだ?いきなり声を掛けるにしても不躾なんじゃねーか?」

ここで変な真似をされてもかなわないが、だまって弱みを握らせるわけにもいかない。
少しだけ声を低くする。

黒須 > 「まぁ、そんなに不機嫌になるな…。
確かに…なんも無しに聞いた俺も悪いさ。わりぃな?」

(声を低くしたその発言や感じを考えて、少々マズイ質問をしていしまったかと思った。
動物の耳を持っているとなれば、種族は一つ。ミレー族であると。)

「俺は政治がわからねぇ貧民住民だからよ…ちと、また気を悪くするかもしれねぇが…。
…ミレー族ってのは、なんだって聞きてぇんだよ。
知人のためにもな…?」

(後半は声を小さくして聞いた。
聞いたところ、あまり表ではミレー族はあまりいい印象ではないっと聞いた。
しかし、貧民地区だけの知識を持っていたため、嫌われている理由などがわからず、知人の為にも少し知識を蓄えたいと考えたのである)

ブレイド > 「わかりゃいい。
他人様の身体的特徴を指摘したけりゃ、名前くらい名乗りな。
隠してるの…わかんだろ?アンタみてーに堂々と出してねーんだからよ。
てか、おそれしらずっつーか貧民っていうか…他所のやつか?」

素直に謝られれば怒気を引っ込める。
だが口が悪いのは変わらないあたり、こういう性質なのだということがわかるだろう。
それにしたって、貧富問わずミレー族に対する差別が根付いているこの国で
それをしらないというのも妙な話だ。
出で立ちも変わっているようだし。

「さーな。ただ、この国の人間はミレーが嫌いなやつが多いみてーだ。
神さんやら王族やらがおおっぴらに差別してるから、周りもその尻馬に乗ってんだろ」

自分だってミレーが何なのかなんて哲学的なことに答えられるわけもない。
そもそも学がないのもみての通り。頭が良ければこんなところでダラダラ飯なんてくっちゃいない。

黒須 > 「そうか…そりゃ、失礼したな?
遅れたが、俺は黒須・狼(ロウ)。元貧民地区出身の金貸し屋。今は第七師団の適当な戦闘員だ…。とりあえず、よろしくか?」

(離している最中に頼んでいたものが来た。
ロックのウィスキーに軽いチーズ類である。
酒を手に取れば、出会いに乾杯っと言うように軽くグラスを上げる。)

「ああ、そういやそうだな…。
一人だけなら、喧嘩やら避難やらなんざ、何でも対処できるからよ…隠すのを忘れていたな…?
ま、貧民地区から、今はここいらに来たならず者だ。」

(軽く説明をすれば、一口口に含み、味わって、喉に酒を流していく)

「なるほどな…。意味のねぇ…いや、異色の存在を拒んでいる…って所か…そいつはめんどうだな…?」

(これと言って詳しい事を聞きたいわけではなかった。
ただ、どういう扱いをされているのか程度のことを聞きたかったため、丁度良い答えが返って来てくれた。)

ブレイド > 「ふーん、ヤクザな商売から王国軍兵士ね。立派なもんだ。
オレはブレイド。みての通り、ただのゴロツキみてーな冒険者だ。
ま、よろしく…ってとこか」

乾杯に返事をするようにひらりと手を振り挨拶にかえる。
今日はこちらは酒は注文していない。
先から機嫌が悪い原因である魔導機兵のせいで仕事の景気も悪いのだ。

「お強いこった。オレは面倒が嫌いなんでな。コソコソさせてもらってるってとこだ。
一人だってなら別にいいけど、知人ってのがいるんだろ?
ちったぁ考えたほうがイイぜ?余計ないざこざに巻き込みたいわけじゃねーだろーに」

一人で生きて、一人で問題を抱えて、一人で解決できるというのならば特に問題もないだろう。
だが、先の話では知人がどーのとか。しかも、ミレーに関わるなにかがあるようなことを言っていた。
ソーセージの残りを口に含んで噛み潰しつつも、自分よりも年上に見える獣の耳を持った男に視線を向け

「そ、めんどーだ。おおっぴらにしたとこでいいこたねーよ。
火の粉が降り掛かってきて、それを払ったら火の粉に恨まれるんだから…割に合わねー」

あーやだやだと肩をすくめて、店主にエールを注文する。

黒須 > 「ちと、ある意味問題に巻き込まれてよ…一応、師団のやつらに手を貸して、こっちの方が俺に合ってると思ってな?
ま、薬中だが言い訳女だかばっかりに金を貸して、ダラダラ金を返してもらうよりマシって話だ」

(貧民地区の為、色んな悩みを抱えた人間が居る。
そう言う人間に金を貸し、長い時間を使って返してもらうより、拳一本で出来るような仕事の方が効率がいい)

「…そいつもそうか…。」

(まるで弱点を突かれたように小さく頷く)

「ま、そう言われたなら…今後は気を付けるさ?
…そう言や、知人って話だが…。シャルレを知ってるか?あの、金色の綺麗な目をした白猫だ…。」

(多分、相手も知っているような人の名を伝える。
その人間とどういう関係なのかは言わず、ただ知人だと伝えた)

「それはかなりわかりやすい言い方だな…?それなら、考えるのを辞めるか…。」

(元々考えていなかったが、やはり面倒なので、どうこう意見を言い合って考えるのもめんどうであると決め、考えないで行く)

ブレイド > 「なるほどな。ま、いいんじゃねーの?
職が選べるなら、性に合うほうやりゃいいさ。
でも、権力とか世相とか…差別とか奴隷とか…拳や剣じゃどうにもなんねーぞ?
その知人?ってやつ?…ん?シャルレ?」

続く言葉に眉をひそめる。
聞いた名だ。むしろ、顔も知ってるしどんな娘かもだいたい知っている。

「知人ってなシャルレのことか…あいつだって人前では普通の猫か人のフリしてるだろーによ…」

フードの上からカシカシと頭をかく。
やってきたエールを一口、喉を鳴らして飲み、舌先を湿らせる。

「考えるのをやめるってなーどういうことだ?
むしろ、面倒を避けるのには考えなきゃいけねーだろ。
シャルレがアンタのなんなのかはしらねーし、あいつは今まで問題なくやれてたようなんだけどな。
なんかあったのか?まぁ、なんかあったなら…余計に考えなしに突っ込むなんてなやめとけよ?」

訝しげな表情のままロウと名乗る男を見る。
共通の知り合いがいるのはわかったが、この話がなぜ彼女のためになるか…いまいちつかめない。
何かあったのだろうか…?

黒須 > 「あいつもあんまり影で言われるのも好きじゃないだろうし…軽くだ」

(相手の反応を見れば、知っているのがわかった。
しかし、今彼女が居ないためあまり広くまでは話さず、最低限の内容で話そうとした)

「ああ、そうだ。だが、俺がアイツと関わるのは表に出してねぇ。
たまに人前に出ても、お互い隠しながら行動しているしな?」

(猫になり隠れる行動も知っているため、自分もあまり表でバレるような行動をしないようにとしっかり決めているのである)

「なに、やめるっつうのは、その偏見をどう返すかってことを考えるのを止めるって話だ。
俺がいりゃ、大抵の問題は解決できるからよ…今のままで平気だって決めたわけだ。
特に、これと言って何はあったわけじゃねぇ…。ただ、あいつが一人の時の行動を聞いたからよ…自分も気を付けなきゃならねぇって思っただけだ…。」

(相手の中では疑問が浮かぶも、それを晴らすような答えを出さない。
やはり、どういう関係なのかを喋らないためでもあるからだ)

ブレイド > 「ま、そりゃそうだけどな……なんかあったなら気になるだろ。
思わせぶりな。アイツがいいやつなのはわかってるから、心配にもならぁ」

少しばかり靄がかかったような言い草。
こちらにすべて話す必要はないという感じだろうか?
たしかに自分の知らぬところの話ではあるが…。

「ま、警戒するには越したことはねーだろうけど…
王国軍の兵士だってなら誰も文句は言わねーんじゃねぇの?同僚以上じゃなけりゃよ。
だけど、偏見を返すなんてなぁそれこそ国をひっくり返すしかねぇ。
成り上がるしかねぇ。それこそ、貴族王族の中でも発言力が持てるくらいにな。
ただの兵士や冒険者がどうにかできるようなあまいもんでもねーさ」

だからこそ自分も冒険者として実績を上げたいのだが…
それもままならぬ状況が続いていることを思い出せば、ため息とともに肩を落とす。

黒須 > 「確かに…あいつは良い奴だ。その分…正直、心配になる所も多い。」

(相手の意見はもっともである。
貧民地区暮らしの勘があってか、比べれば安全かもしれないが、不安要素は多い)

「一応、師団の方にも顔を通したから、俺が辺に王都でミレー族だのっと言われて、尋ね者になる事はねぇ。
ただ、あいつに関しては…きちんと守らねぇとな?」

(からころとグラスに残った一口のウィスキーを揺らし、眺める。
最後をグッと飲めば、ふぅっと息を吐き、グラスを置く)