2018/08/10 のログ
ミンティ > 水を撒いたあとは吹き抜ける風も涼しく感じられて気持ちがいい。頬が緩んでしまいそうになって、あわてて顔をさする。じょうろの水を撒ききるころには店の前がにわか雨のあとかと思える様相になって、ちょっとやりすぎたかと反省したけれど、砂埃も立たなくなったから、これはこれでよかったのかもしれない。
ふと息をついて空を見上げると傾いていた夕日はもう遠くの建物に隠れてしまっていた。周囲は薄暗くなって夜の訪れを感じさせ、周囲の家の窓にぽつぽつと明かりがつき始めていた。

ミンティ > どこからか夕食を作る音が聞こえて、自分までおなかが空いてくる。今日の献立はどうしようと考えながらお店前の片付けに戻り…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 太陽が高いところにある時間でも古物店の中は薄暗い。これでもお店を預けられた時に整理して窓から光が入るようにはしていたけど、それでも扱う品物の数が多すぎるせいで影ができやすくなっている。
以前は物の多さに息苦しさを感じたりもしたけど最近は慣れたもので、かえってこの空間が落ち着いたりもする。食事時の時間にやってくる買い物客はすくなくて、大体お昼の前後は暇になる。早めに昼食を取っていたから、今になってうとうとしてくる。
もれる欠伸を片手で押さえて、重たくなる瞼をぱちぱちとまばたいた。それでもそのままカウンターにつっぷしたくなって、椅子の背凭れに背中を沿わせるように姿勢を正す。

ミンティ > 眠ってはいけないと思うほど頭がぼーっとしてくるもので、自分としては気を引き締めているつもりだったけれど姿勢はすこしずつ前傾していた。そして頭がかくんと揺れると同時に、ドアに吊るしたベルが鳴る。急な物音に驚いて全身にびくんと震えが走った。
あわてて顔をあげると馴染みのお客さんが笑っている。恥ずかしいところを見られてしまったと思うと頬が熱くなってしまい、いらっしゃいませと告げた声はいつもよりずっと小さいものになっていた…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。