2018/08/09 のログ
■ミンティ > 届け物をした帰り道。暑さにやられてしまう前に酒場に寄り道をして、冷たい飲み物をいただいてきた。多分、そこで一服盛られたのだろう。不調を感じ、あわてて小走りで店を出る。店員側、客側、どちらの仕業かはわからないけれど、誰かが追ってくる様子がないのを確認して速度を落とした。
とりあえず逃げられたのはいいけど、頭がぼーっとして思考がうまく働いてくれない。気を引き締めていないと、なにも考えずにふらふらとさまよってしまいそうだった。
頬が熱くて、息がうわずる。瞳が潤むせいで目の前がぼやける。胸の奥がそわそわして、心細くて頼りない。
買い物帰りの人通りが多い中で自分がどんな顔をしているのか不安になる。恥ずかしさに襲われて、つい路地裏の日陰に逃げ込んだ。家までの距離はもう少し。息を整えたら先を急ごうと、目を閉じて深呼吸をする。
■ミンティ > 深呼吸を終えて歩きだそうとしたとたん、名前を呼ばれて息が止まりそうになった。びくびく怯えながら振り返る。立っていたのは同じ孤児院で育った同性の友達だった。知り合いにこんな状態で出くわす恥ずかしさはあったけれど、安心する部分が大きかった。
心配されて、寄り添ってもらいながら家まで送り届けてもらう。その間に何度も頭をぺこぺこ下げていたから苦笑されてしまったけれど、また今度ゆっくり話そうと言ってもらえたのは素直に嬉しかった…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」にミゲルさんが現れました。
■ミゲル > 運よく目的地の近い仕事を二件終わらせた帰り道。
数日は豪遊、節約すれば1週間は生活できる報酬を得てギルドを後にして。
途中に露店で冷たい飲み物を買ったのだが暑さには勝てずに路地裏に逃げ込み。
「…‥‥…暑い…」
強い日差しにげんなりとした顔で壁に背を預けるように座り込み。
纏っていた外套も脱いで放り出し、普段は隠している尖った獣耳も晒して、涼しさを得ようと。
■ミゲル > 路地裏は全体的に影になっているので日光からは逃げられる。
しかし、今度は風があまり吹かずに暑いのはあまり変わらず。
「……どこか店に……」
飲食店に入れば店によっては涼しいかもしれない。
そう考え通りを覗き、目についた店を見ればその考えを放棄する。
そこには大勢の人が集まるカフェが見え、かえって暑そうに感じたためで。
「……どうしよう…」
もう少し涼しくなれば移動も考えるのだが…それも難しそう。
そう考えて外套を拾い上げて腰を上げ、路地裏に向けて足を進める。
上手くいけば路地裏を通り、再起借りた家に帰れるはずと考えて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地裏」からミゲルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 太陽が沈みかけるころには風がすこし涼しくなるけれど、日中の熱気はまだ残っている。お店の前の片付けをしようと表に出て動き回っているうちに、額にうっすら浮かんだ汗を拭って火照った息を吐き出した。顔をあげると仕事帰りの人たちが汗を拭いながら歩く姿も見えて、冷たい飲み物でもふるまってあげたい気持ちになる。
そんな風に考えていて、以前やってきた異国の旅人から聞いた生活の知恵を思い出した。お店の裏手に回って、庭いじり用のじょうろに水を入れて戻ってくる。
聞いた話はうろ覚えだったから本当にこのやり方であっているのか自信はないけれど、こうすれば涼しくなると言っていたような気がする。そんな記憶を頼りにしてお店の前にしゃわしゃわと水を撒きはじめた。地面から立ち上ってくる熱気がたしかに和らいだような気もする。