2018/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にボブさんが現れました。
ボブ > (一軒目の酒場から気分良く出てきた褐色肌の男、店から外に出てみれば
ジワッとした湿気のある蒸し暑さにその表情を少し歪めていって)

「うわっ、あっつっ!! こりゃあ、すぐに次に入る店を決めないと汗と共に酒が抜けちまうな」

(うっすらと額に浮き上がる汗を指先で拭い、地面に振り払うようにしていきながら、
店内から聞こえる客達の声や料理の匂いなど聴覚・嗅覚などを使い、次なる新規開拓となる酒場を探すようにうろついていて)

ボブ > (額に浮き上がる汗を拭いながら自らの聴覚と嗅覚をフル動員させながら平民地区の道なりを歩いていれば
いかにも…といった感じの風情を醸し出している酒場を見つけ、店内から漏れ聞こえる客達の声も上機嫌で
更には店の中から漂う料理の香りも上々であると認識できれば)

「これは結構当たりの店を見つけられたかな?」

(暑さに負けずに歩いた苦労に見合いそうな店を見つけ、顔に笑顔を浮かべながら、褐色肌の男は二件目の店へと入っていった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > 夜明けの近い時間の平民地区の広間。
郊外での仕事を終えた帰りにふと立ち寄りベンチに腰を掛ける。

大あくびを一つ零して懐から丸い丸薬を取り出すと口に含んで噛むと顔をしかめ。

「……にが……」

その苦みに眠気をある程度飛ばしはするが完全には飛ばしきれず。
背もたれに身を預けて空を見上げ、雲の合間に見える三日月を見て。

「……綺麗…」

その月の綺麗さに見惚れ、眠そうな目で月を眺める。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に紅月さんが現れました。
紅月 > ーーーかつ、かつ、しゃら…

嫌な、夢を見てしまった。
何となく外の空気を吸いたくて、ふらりとたどり着いたのは…いつもの、広場。
こんな時間なら誰もいないだろうと思ってたのだけれど…どうやら先客が。

その彼が、綺麗と呟くから…何があるのかと空をみる。
其処には白い、猫の爪。

「……、…ほんとだ、綺麗…」

思わず呟いた。
夜風がふわり、見惚れ立ち尽くす女の髪を踊らせ…キラキラと煌めかせる。

ミゲル > 誰もいないだろうと思っていた時間に人の気配。
月から視線をそちらに移せば女性の姿。

その視線を追いかけると先ほど見ていた月を見ていて。

「……もうすぐ消えるけど……この時間は一番綺麗に見える…」

女性の呟きが聞こえ、小さくそう返し。
吹く夜風に女性の髪が煌めく様子にそちらも綺麗だと思ってしまう。

紅月 > 「あぁ、朝が来るもんねぇ…
消えゆく灯火、散り際の花…儚さの美ってヤツかしら」

かつ、かつ…
視線を月に奪われたまま、ゆっくりと青年の方へと歩もう。

「……君は…月を見にきたの?」

ゆっくりと視線を彼へと向ける…緩く笑みを浮かべて。
黒髪の青年…何だか随分眠そうだ。

ミゲル > 「…そう、朝が来たら消えてなくなる。
夜中じゃなくて…この時間だけ見れる贅沢…」

近づく足跡に警戒するように身体に力は籠めるが何もせず。
眠そうな視線だけを向けて。

「……少し違う……仕事帰りに…見上げたら、見えた」

笑みを浮かべる女性にゆっくりと首を左右に振り。
眠そうな視線で偶然と返して。

紅月 > 「…贅沢、か…ふふっ。
偶然で二人占めだと思うと、もーっと贅沢だ」

楽しげに…そして嬉しげに笑う。
何だか少し彼の空気がピリリとした。
…けどまぁ、こんな時間に独り歩きしてる女がいたら警戒もするか。

「…あー、私は悪夢の気晴らしに散歩に来た近所のモンだから。
怪しくなーい、怪しくなーい」

苦笑しつつユルい調子で軽く手を横に振ってみせる。
…怪しくないけど胡散臭いかもしれない、なんて、自分で思ってしまった。
けれど他に言いようがないのだから仕方ない。

「…隣、いい?」

そのままのユルい調子で、のほほんと首を傾げながらベンチを指差す。

ミゲル > 「……普段は夜回りか…酔っぱらいしか見れない。
…その贅沢に肖れたから……俺たちが運がいい」

こんな時間に会った女性、害のない笑みに見えるがどうか判らずに警戒はして。
ただでさえ自分たちには住みにくい街なのでそれが当然というように。

「……散歩?この時間に……?正気?
かえって怪しいけど……危険はなさそう」

変な衛兵にでも見つかれば適当な罪状で連れていかれる事もあるかもしれない。
ぞんな時間に悪夢を見たとはいえ散歩をする姿に驚き。
妖しく感じはするが危険はなさそうと力を抜く。

「……いいよ」

指されたベンチに小さく頷き、座れるようにとスベースを開けるように横により。

紅月 > 「あぁ、確かに…
今日今んとこ、この街一番のラッキーボーイとラッキーガー…ルじゃないな、レディにしとこうレディに」

言ってて自分で笑えてきてしまった。
クスクス、と…最早警戒もへったくれもない。
何ともポヤポヤした空気を纏っている。

「正気正気、今夜はカクテル一杯しか飲んでないからスッカリ酒も抜けてるし。
んふふ~っ…お姉さんってば、ちょっとした荒くれぐらいならガツンと伸せちゃうんだぞー?」

正気かと問われれば、案の定ユルく勘違い…何とも的外れな返答をポンポンと、しかも楽しげに話す。

「わぁい、お邪魔しまーす!
いやぁ…夢見悪いと人肌恋しくなるからさ、ホントにラッキーだったわ」

青年の横にちょこんと腰掛けて、足を前に投げ出す。
その爪先をピコピコと動かしつつに、苦笑しながら小さく呟いた。

ミゲル > 「……それがいい。一番かはわからないけど…運はいいし」

楽しそうに笑う警戒心もない女性の姿に毒気を抜かれ。
今までにあった事のないタイプなので少し困ってしまう。

「飲んで歩くとか……持ち帰られる。
荒くれならいいけど……兵士だと問題になる」

心配したつもりだが返ってきた答えは的外れ。
別な意味で大丈夫かと、楽しそうに話す姿を見返す。

「俺のベンチじゃないし……別にいい。
……変わってるって…言われないか…?それ…相手次第だと襲われる」

隣に腰を掛けた女性の言葉に呆れ。
破天荒というか自由人なのだなと、そんな姿を見る。

紅月 > 「い~や、一番だ一番っ!…その方が面白いじゃん?」

にひ、と悪戯っ子のように笑う。
一貫して楽しそうではあるが、表情がころころ変わってゆく。

「お持ち帰りねぇ…どーでもいいヤツとは飲まないし、飲んでも潰しちゃうからなぁ。
うん?兵士?…あー、そしたらほら、コレ見せるから」

生憎、ゴツい漢共と飲み比べてもピンピンしている蟒蛇である。
更に…真正面に何気なく手を伸ばせば、肘から先がプツリと消える。
まるで歪んだ虚空に飲み込まれるように。
…その腕が帰ってきた時には、手の中に"タナール砦での臨時治癒術師の身分証明書"である首下げ木札が握られていた。

「変わって…っていうより、ズレてる?
ウブとか天然とか、なぁんかだいぶ好き勝手言われまくってる気がする。
…っぷ、あははっ!わざわざ私なんか襲うヤツいないって~!」

今まで言われた"それ系統"の言葉を思い返して、若干不満げに答える。
襲われかねないと心配する言葉には、ケラケラと笑って…自分に襲う価値など無かろうと言わんばかり。

ミゲル > 「…それが良いなら…そうしとこう」

楽しそうに一番にこだわる姿。
コロコロと変わる顔に、それでいいかなと頷き。

「……でも飲んでるなら…一人で潰れない程度に。
‥……魔術?便利そうだ…」

相手を潰すほどとはどれだけ飲むのかと呆れ。
ひじから先が消える事にどんな手品か魔術かと見る。
欲見ると歪んだ何かが見えて魔術なのだと納得をして、戻った手に握られた木札にそれなら大丈夫かと。

「……どっちも同じようなもんだよ。
俺は……最初うさん臭く見えて…今はよくわからなな。
いると思う……見た目はいいんだし」

ある意味初心や天然よりも酷い事をさらりと口にして返し。
勝ちなどないと笑う姿に、そんな事はないと上から下と眺める。

紅月 > 「あ、心配してくれるんだ?…ふふっ、何か新鮮!
そうそう、お姉さん精霊魔法は得意だからね…空間の精霊に頼み込んでみた」

嬉しげに笑った後、出した木札をまたヒョイっと"向こう側"へ戻し。
ついでに魔法のカラクリも教えてやり。

「あっヒドイ!しかも胡散臭いとか!
…まぁ、しゃーなしかねぇ?
お世辞でも嬉しいわ…って事でぇ~、良い子にはナデナデしてしんぜよ~う!」

お姉さんショック!と、一瞬大袈裟に嘆いてみせるもののコロッと潔く諦めて。
仕返しがてら、おふざけ半分で真横の青年に抱き付いて頭をモシャモシャにしてやろうと…ガバッと腕を開く。
もし抱き付いて撫でることに成功したなら
「あらイイ毛並みだわねぇ…うわぁ、お耳もっともふりたい」
とか、ある意味欲まみれな事を宣い始めるだろう。

ミゲル > 「……今日はそんな気分…それだけ。
俺は魔法はさっぱりだからな……少し驚いた」

魔法のからくりを聞けば、もし自分も使えたら便利そうと考え。
心配したのは気まぐれと顔を背ける。

「……自分が座ってて…同じように人が来たらどう見えるか…考えればわかる。
し、しなくていい……!」

大げさに嘆くが、普通に普通に演技に見えて息を吐き。
腕を開く仕草に、びくっとして慌てて身を話す。
隠してはいるが撫でられたりすれば種族がばれてしまう。
それだけが怖くて抱きつき撫でられる事に抵抗をしてしまう。

紅月 > 「…んふ。
たまたま気が向いたなら、もーっとラッキー!…ねっ?」

顔を背ける青年に、ニヤニヤと嬉しげに笑って…敢えて、同意を求めるように首を傾げて。

「自分が、座ってて…異性が……ナンパかな?」

彼の言う通りに想像してみる…が、残念ながらこの紅娘は能天気であった。

「うーふーふー…良いではないか、良いではないか~。
そんなに恥ずかしがらんで、もっ!」

青年が逃げれば逃げるほどジリジリと詰めてゆく…ベンチの上で、さて、どこまで逃げられるかな?
彼が手摺まで後ずさったタイミングで再び抱きつこうとしてみる。
…さすがに2度も逃げられたら諦めようか、とは思いつつに。

ミゲル > 「……普段は気にしない…やっぱり、あんた変な人だ」

顔をそむけても笑っているような気配を感じ。
知らないというように首を振って。

「……この時間のナンパ…目的がはっきり過ぎる」

本当に能天気だと呆れ、自分で言った内容は確かにそうだと納得してしまう。

「よくない……少しは節操……持て。
恥ずかしいだけじゃ…ない!」

女性の行動に破天荒すぎと驚きベンチの上を逃げるが直ぐに背中に手すりが振れる。
もう後ろに引けない所にまで追い詰められ、選んだ選択はそのまま転げ落ちる事。

「……そう言うの……酔っ払いを捕まえて…やれ」

二度の身の危険に流石にこれ以上はまずい。
そう考えて一目散に背を向けて逃げ、路地裏に駆け込んでしまう…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミゲルさんが去りました。
紅月 > 「……ぷ、っクク…あっははははっ!
面っ白いなぁもーっ!」

まるで人間に追われた野良猫が逃げるかのように、路地裏へ一目散…そんな青年を目で追い、次いで大爆笑。
腹を抱えて若干涙目に。

「…ック、ふふふっ!
あーあ、かっわいいの……名前訊く前に逃げられちった、やり過ぎたかねぇ…?」

なぁんて言いつつも、その表情は悪戯っ子の其れのまま…反省する気は無いらしい。

「……ま、今度会ったら飯でも奢ってやろ」

クスクス、相も変わらず愉快そうに笑っては。
スッとベンチから立ち上がり、眩しい朝焼けを一人眺めるのだった。

…蝕むような悪夢の影は、笑顔に照らされ何処かへ消えた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から紅月さんが去りました。