2018/07/31 のログ
紅月 > 「はふ、美味し…
……そういや、辛口のシードルって飲んだことあったっけな?」

うっとりと息を吐いて…何気なくボトル棚に目を遣る。
そうして耽る思考は酒・酒・酒、今まで飲んだ酒をずらぁりと…自分は甘党だからって、シードルも甘口ばかり頼んでいた気がする。

基本的に己は、東国米酒か梅酒もしくはシードルやリキュールの使われた甘い酒しか飲まぬのだ。
…ワイン?アレはゼリーにした方が美味い。

紅月 > 「…ん!
女も度胸ってね…マスター、辛口のシードル飲んでみたいんだけど。
…えっ、味見くれんの?やりぃ!」

御厚意にて味見ゲット。
思いきってクイッとあおれば、甘味より先に香るアルコール。
…というか、甘くは、ない。

「う~ん、ワイン味か…」

こてり、首を傾げる。
これはこれで美味い、が、やはり…あまぁい方が、美味しいかなぁ?

「…やっぱりまた甘口のシードル貰っていい?」

むむーっと唸りながら言えば、マスターにクツクツと笑われてしまった。

ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」に紅月さんが現れました。
ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」に紅月さんが現れました。
ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」に紅月さんが現れました。
ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」に紅月さんが現れました。
紅月 > 「…さぁて、そろそろ御勘定にするかね」

御代を払ってあくびをひとつ。
夜明けの町へとゆらりと消えた。

ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」から紅月さんが去りました。
ご案内:「マグメール カフェ」に紅月さんが現れました。
紅月 > ーーーかつ、かつ、かららん…

今日はのんびりカフェ気分。
扉を開ければ芳ばしい薫りが、ふわり。
『…あぁ、いらっしゃい』
と、老いて尚若々しいマスターさんの穏やかで落ち着く声。

「ただいま~マスター、いつものお任せブレンド頂戴?
後はピーチパイと…あっ、今日はテラスで頂こっかな」

カウンターに腕をついて、マスターに和やかな笑顔を向ける。
旬の果実のスイーツと、美味しい珈琲…まさに『安らぎの一時を提供致します』だ。

あぁ…豆がコーヒーミルでゆっくりと砕かれていく音、強くなってゆく珈琲の香り。
この待ち時間が…紅月は、存外気に入っている。

紅月 > 瞳を閉じる。
こぽこぽ、と、珈琲の抽出される音。
己が出自故か温度を感じる音は心地好く感じる。

陶器の音がし始めれば、ゆるり、瞼を持ち上げて…コトッ、とトレーに置かれる珈琲カップに笑みをこぼす。
更に、カタリとピーチパイがトレーに置かれれば…「ありがとう」と一言告げて、トレーを受けとりテラスへ。

ここは大通り広場に面しており、開けている為…夜空がよく見える。

紅月 > 【今夜は"火の星"が見えるよ!】
ふと、噂好きの風妖精が楽しげに言っていたのを思い出す。
トレーを持ったまま立ち尽くし、空を見上げる。
夏の暑さからかテラスには誰も居らず、いきなり星を探し始めるという不思議な行動を咎める者は居なかった。
紅の髪を風に遊ばせながら、ぽや~っと突っ立っている。

「火の星、火の星……、…あぁ、アレか」

それらしい強い輝きに、ふわりと笑みを浮かべて…その星がよく見える席を選んで座る。
月見酒ならぬ星見の茶会、実に風情があるじゃあないか。
頬杖をついて、また、星を眺める。

紅月 > 「さて、どうしよっかな…」

ぺろり、と唇についた桃の果汁を舐めとり…思案する。
お目当ての一杯と、あまぁいパイは食べられたし…次はお散歩?
それとも酒場?

「…両方、かな?」

クスクス、と悪戯っぽく笑って。
散歩して誰か見付けて連れ込む、なんて…ちょっぴり傍迷惑な計画をたてつつ珈琲を一口、また一口。
コクリと喉を小さく鳴らし、コーヒーカップをトレーに戻すと席を立つ。
…さて、どこへゆこう?

ご案内:「マグメール カフェ」から紅月さんが去りました。