2018/06/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にヴィンセント・ミラーさんが現れました。
ヴィンセント・ミラー > 静まり返った公園で一人煙草を吸っていた。
つい半時ほど前にこの近くで捕り物があった帰りだ。

捕まったのは何て事のない小悪党。
貴族相手に強盗を働こうとしたところを相棒と二人で現行犯逮捕。
犯人は相棒が詰所へと連れて行くことになり、丁度暇になった男は一人で仕事をさぼっている状態だ。

「やれやれ、どっちが悪い事やら。」

被害者とされる貴族は悪い噂の事欠かない人物であった。
搾取された平民が一矢報いたと言う見方をすればどちらが悪いかは一変する。

それでも男が騎士である以上、こういった犯罪は防がねばならない。

「ついでだし、あの貴族のことも調べておいてやるか。」

ヴィンセント・ミラー > 最近は城とタナールの2カ所で騒がしくなっている。
なんでもこちらの師団と魔族側の軍隊が派手にドンパチしているとのことだ。

直接関係のない連中ですら右往左往しだしたり、色気を出したりしている状況である。

師団がタナールや魔族の国にかかりきりになれば普段の警備はどうしても手薄となってしまう。
そう危惧したボスの命令で男を含め数十人が街の巡回を強化していた。

城に出入りすることのない市井の住人たちですら噂が流れているようで、普段よりピリピリした空気が漂っていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフラヴィアさんが現れました。
フラヴィア >  友人達と放課後のお茶会を楽しんだ、その帰り道。
 寮住まいの少女は一人、他の友人と別れ――普段とどこか雰囲気が違う街を俯きがちに歩いていた。

「……」

 思い返すのは先日の出来事。

(あれは何だったんだろう。
調べてみても薬や魔法を使われた形跡は無かった。つまりあれは本当に……)

 思い出しただけで顔が真っ赤になる。いやいやいや、と勢いよく首を振った。

(俺はホモじゃねーし! ……他の人を見ても、あの時みたいにはならないし)

 こつん、とブーツの踵が音を鳴らす。
 どれだけ歩いたのか、いつの間にか学院を通り過ぎ、平民地区へと入っていた。
 そのことに気づいて顔を上げれば、そこには公園と、見知った人影を見つけることが出来ただろうか。

ヴィンセント・ミラー > あれは…。

紫煙を吐いていると、俯き気味に歩く少女の姿が目につく。
男は服の中から携帯用の灰皿を取り出し、まだ吸いかけの煙草を入れる。

「よう、フラヴィア。 こんな所を一人で歩いてて大丈夫か?」

ラジエル学院の制服を着ている少女に声をかけると、上機嫌に近づく男。
人目がある所では呼び捨ては不味いだろうが今は周囲に誰の気配もしなかった。

魔力に鈍感な男は少女が心の中で独白しているなどとはまるで気付かなかった。

フラヴィア > (フラヴィアの意識が残ってんのか? それとも身体が女だからそれに引っ張られて……)

 心ここにあらず、そんな表情で周囲を確かめている間も、思考は答えのない迷路をぐるぐると迷い。
 ――不意に男と目が合った。
 思わず一瞬むせるものの、すぐに彼の元へと笑顔で駆け寄るのだった。
 ……それすら後々思い出しては、俺は乙女かと悶えることになるのだろうが。

「ミラー様! ……その、ぼーっとしていたら寮を通り過ぎてしまって。えへへ」

 と、頷いてから思い出したように周囲を振り返るも、他に人はいない。

「……お仕事中だったりしました?」

ヴィンセント・ミラー > 目が合った瞬間に咳込んでいるのを見てしまった。
貴族のご令嬢にしては少し意外な反応である。

目ざとい男は多少気になったが笑顔を見せる少女の自尊心を尊重して見過ごすことにした。

「おいおい、悩みでもあるのか?
俺で良かったら話を聴くぞ。
…いや、今は誰も居ない。
俺とお前の二人きりだ。」

男としても先日のひと時が忘れられない。
そして他に誰も居ないとなればすることは一つだ。

男は制服姿の少女を抱きしめ、唇を重ねようと。

フラヴィア > 「ほぇっ!? え、えと、悩み……と言いますか」

 彼と向かい合い笑顔を浮かべながらも、内心では髪の乱れなどをこっそり気にする乙女具合だったが、
 その問いには流石に答えられず、しどろもどろになってしまう。

「そ、そうですね。……ミラー様の、好みとか。前の髪型のがお好きです?」

 焦った既に質問を返すも、それ自体は嘘ではなく。

「あっ……だ、ダメです、こんなとこ……だ、誰か見てる……かも」

 ――と、逞しい男の腕で抱き寄せられれば、口ではそう言っても抵抗らしい抵抗などできず。
 頬を赤らめつつ、つま先で立っては彼に体重を預け、口づけを受けるだろう。

ヴィンセント・ミラー > 「おいおい、大丈夫か。
さっきから反応が面白いぞ。」

間の抜けた声に笑みを浮かべてしまう。
普段はこの間のようにお嬢様をしているだろうが、今日は珍しい反応が見れて面白い。

「俺の好みで良いのか?
それなら今の髪型のほうが好みだな。
ま、フラヴィアは可愛いからどんな髪型をされても大抵似合うだろうが。」

髪の変化に言及することに遅れても咎めず、どちらが似合うか尋ねてくる。
愛しいお嬢様を見ているだけで男は胸がいっぱいになる。

「なら、お前の寮にでも行くか?」

赤くなったフラヴィアと唇を重ねる。
舌と唇を使い、啄む様に何度もキスを繰り返している。
その間に少女の胸を触ろうとしていた。

フラヴィア > 「はいっ、ミラー様のを聞きたいんです。……可愛い。えへへ、ありがとうございます」

 たれ気味の眼を嬉しそうに細め、抱かれた彼の腕の中で羞恥混じりながらもいっぱいの笑みを浮かべるのだった。
 まだ彼にされるまま、誘われるままではあったが、拒むことなくキスを続けて。
 二人だけの公園で、ピンクの唇が瑞々しく震え、柔らかに形を変える。

「んっ、ふ……はぁ、は……
わ、私の……寮ですか? ぜ、ぜひ! いつかご招待したいと思ってたんです。
……あ、でもこの時間だと他の子に見られちゃうかも……」

 他に人の気配は無いものの、屋外で、まだ明るい内から彼と抱きあう羞恥心に頬を赤らめる。
 ブラウス越しに彼の指先が触れれば、心臓が高鳴り、期待と不安が混じった瞳で彼を見上げた。

ヴィンセント・ミラー > 「俺はフラヴィアが好みだ。
これからも可愛くいてくれよ。」

腕の中の少女は愛らしい笑顔を振りまいてくれる。
強く抱きしめると、彼女の体温が伝わってくる。
男は既に周囲のことなど気にならないといった様子。
夢中になって唇を貪っていた。

「ホテルにするか?
近くに安くて良いホテルがあってな。
互いに色々と楽しみたいだろう?」

羞恥に染まる少女を見ていると、少し意地悪がしたくなる。
ブラウスの上から胸を弄り、もう片方の手でスカート越しにお尻を弄ろうと。