2018/06/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区の小道」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
フィル=クォーレンス > 日中の大分上がった気温とは裏腹に、吹き抜ける夜風は心地よい涼しさを運んでくる深夜。
表通りから人気が減り、静まり返っていけば、代わりに賑わいが移っていくのは酒場や宿屋が並ぶ通りである。
遅い夕食に夜食から一夜の寝床まで、様々な目的を持って歩く人に合わせる様に、客引きもまた賑やかに多様であり。
日中とはまた別の活気を見せていく通りは、気を付けて進んでいくのであれば、見ているだけで楽しさは有るかもしれない。
そんな中を、人気の少し少ない方へと向けて、ローブのフードを目深に被りながら進んでいく少年。

「たまには違う所もいいけど…」

宿屋が立ち並ぶ通りを抜ければ、酒場の立ち並ぶ通りへとたどり着く。
まわりでは客引きの人達が、道行く人へと色々な誘い文句でお店へと誘い混んでいる姿は多く。
夜食の一つでも、と考えているのだろう。
そのたびにちょこっと誘い込みをしている酒場を横から覗きこんだり、表に出ている立て看板へと目を通したりとしていき。
新しい良いお店の発見、といったことを道すがらしているようである。
余り騒がしくなく、料理がお手頃で美味しいというのは、やはり外せないのだろうが。

フィル=クォーレンス > 暫く人の合間を縫うように歩いては、賑わいが聞こえる酒場の店内へと向けていく視線。
当然外からの賑わいがしっかりとわかる酒場であれば、中の賑やかさは輪をかけてである。
かといって、お客に声をかけている割にあまりにも静かな小さい酒場は、明らかに不穏であり。
人気も、店内の様子も落ち着いてよさそうな場所を見つけては、表に出ている看板に目を通していくが。

「ちょっと…高いよね…」

良い場所に面してて、雰囲気もいい場所となれば当然の様に値段も高いことが多い。
今目を通してる看板も同じように、値段が少々割高な価格だったようである。
自らの懐事情とにらめっこするように、しばらく難しい顔をしていたが、やがて諦めたように一つ零し。
気を取り直すように、まだ続いている通りへと向けて足を進めていく少年。
途中、酒場の表で喧騒も起きていれば、巻き込まれないようにそっと端を通ったりとしたようであり。
何時ものお店にやはり行くべきか、と思い始めてもいるようである。

フィル=クォーレンス > 結局はあまりピンとくるお店に行きあたることはなく。
少し休憩するように足を止め、小道の壁に背を預ければ一息零していく少年。
そう簡単に条件に丁度会うお店が見つからないのは、掘り出し物と一緒である。
とはいえ、多少高くても気になったお店位は見つかったようであり。

「とりあえず、何時もの所に…いこっかな」

目についたお店の場所は、記憶するように思い出し返していき。
一息の休憩も終えれば、再び歩みだす足取りは迷うことなく、しっかりとしたものとなり。
何時ものお店、歩き回って大分へったお腹を満たそうと、お店を想像すれば更に空腹に拍車はかかったようである。
多少慣れた道を慣れた足取りで、少し早足に進んでいくままに、道の途中にある小道にさらに入り込んでいけば、何度か行ったことのあるお店にはいっていったか―

ご案内:「王都マグメール 平民地区の小道」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 人の通りも多く賑やかな日中の大通り。
権力を誇示するかのような下品な程に豪奢な馬車が一角に停まり、その周囲には距離を広げて人だかりが出来ていた。

ほんの数十分前の事だ。
とある青年が切り盛りする商店に税収官が訪れた。
脱税の疑いがあると碌な証拠も提示せずに、税を正しく納めよと強欲に押し入ったのが事の発端。
その店には、店主の若者の恋人が遊びに来ている所だった。
謂れの無い脱税の罪に対し、どうかお目こぼしを、と願い出たのが間違いだったのだろう。

一目でその関係性を察したその男が取った行動は、その恋人の体を差し出させる事だった。
健気にも、恋人は青年に対し『大丈夫だから』と笑顔を見せて馬車の中へとその姿を消し。
その出来事を見ていた周囲の民衆が遠巻きに事の推移を見守って今に至る。

キュリオ >  
―――んきゅうぅんっ♥♥♥

馬車の揺れと共に、甲高い、雌犬の如き鳴き声が鳴り響く。
素朴で純粋そうな女が出したとは思えぬ様な嬌声は、一瞬、皆がその声の出所を探した程だ。

如何な手管を使ったものか、引き続き響く声は確かに馬車から聞こえるもの。


―――イクぅ♥ らめでしゅっ♥♥ あ、あぁあ゛っっ♥♥♥

舌ったらずで甘える様な、そして確実に、その快楽を甘受する様な甘ぁい鳴き声。
馬車の中の光景を連想させるに足る声を聞き、遠巻きに見つめる人だかりからは、ひそひそと何かを囁きあう音だけが嬌声に紛れて。
この事態において助け出そうと動く人影は、未だ無い。

キュリオ > それからも馬車から嬌声は響き続ける。
恋人の為を想っての身を差し出す行為は、何時しか快楽を求める様な台詞に取って代わられ。

―――様々な体液で汚れ、情事の名残が濃く残る恋人が解放されたのは半日が過ぎた頃だった。
今日の所は勘弁してやろう、と居丈高に青年へと声をかけ、昂然とした表情を見せる恋人を返し悪徳税収官は去っていく。

恋人達の今後の仲に暗雲たる爪痕を残したことを気にも留めずに。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 平民地区の大通り沿いにある公園、少し寄り道とばかりに入っていく
時間としては、もう遅いくらいの夜時間

公園の中にも点在する街灯の明かりの下をくぐりながら
人も時間としてほどんどいない
昼間は噴水が出ているけど、遅いからかもう止まってる

その噴水の淵に腰を下ろし、一息をつく
手も脚も投げ出すようにして体を伸ばし…

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にしずくさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からしずくさんが去りました。
シンシア > なかなか一人になる時間は、家にいるとなくて

昼間に公園に一人くると、家族連れとかカップルとか見てしまうと
羨ましく感じる自分が嫌で
夜なら、一人でもと脚をむけたけど

少しの時間をそこですごすと
ため息をついて、立ち上がる
そのまま今度は、寄り道せずに家に向かう

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシンシアさんが去りました。