2018/06/06 のログ
ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」に紅月/コウゲツさんが現れました。
紅月/コウゲツ > ーーーかつ、こつ、かららん。

のんびりと散歩してシメに酒。
いやはや、なんと贅沢な日だろう。

扉を開けば聞き慣れたドアベルが鳴る。
ガヤガヤと騒がしい酒場の空気に胸が踊る。

『いらっしゃい、見ない顔だ、な?』
「こんばんは!」

気さくに話し掛けてきたマスターに、ヒラヒラと手を振る。
初見のはずなのに既視感を覚えたのか困惑顔…さすが、よく見ている。

「御主人御主人、ちょっと」

手招きして、耳打ち…貴方の御存知、三味線弾きです。
…いやそんな、飛び退かなくてもいいじゃんマスターさんよぅ。

ガン見してくるマスターをものともせずに、カウンター席に陣取って。

「とりあえずシードル頂戴?甘口のね!」

紅月/コウゲツ > 何とも珍妙な顔をしつつ、けれど仕事はしっかりと。
『はいよ、嬢ちゃん』
なぁんて言って酒を出してくるから
「どうも、オジサマ?」
とかいってみたりして、ニヤリと笑って酒を受け取る。

それでまぁ、さすがに今の格好で豪快にイッキは駄目だろうとチビチビ飲むんだけれど…マスターから刺さる視線が痛い。
全く、だからあんさんにだけは最初からきちんと正直に、どっちの性別にもなれるから宜しく~って言っておいたのに。

…まぁ、こうやってヒトをからかうのがまた面白くもあるのだが。
クスクス、と、笑いつつ…今日も騒がしい酒場を眺める。

紅月/コウゲツ > 気心知れた、とまではいかないにしろ…妙な縁からホームみたいになってる酒場である。
奥座敷借りてマッタリするでも2階席行ってしみじみ飲むも、はたまたいつもの窓際に腰を落ち着けても良かったのだが。
今日は折角、珍しくワンピースなんて着ちゃったんだもの。
いくら隅っこやらに籠るのが好きでも、こんな日くらいは堂々と。
…まぁ、気が向いたらいつもみたいに配膳手伝ってやらんこともないが。

「マスター、なんか摘まめるもの欲しい。
モノは任せるよ」

そんな風に内心で考えつつに、笑顔を振り撒いておく。
声を弾ませて。

紅月/コウゲツ > 「次の、どうしよっかな…
ん、じゃあ、ストロベリーロワイヤル」

リンゴの次はイチゴ。
今日はワイン系を攻めてみようか。

『また甘いモンが始まった…肥るぞ』
「残念、冒険者に肥る暇なんてないよ。
…まぁ、それこそ肥えてきたら小金持ちになった証拠かな?」

呆れ顔のマスターに肩を竦める。
…暇さえあれば散歩に採集と、仕事と名のついた遊びをして飛び回ってるから小金持ち程度にはなっているのだが。
それはそれ、これはこれ。

主に酒と甘味にしか使ってないというだけであって、たぶん、普通であればもっとカツカツ寄りになるはずなのだ。
サバイバル知識やリペア技術って、節約には凄く大事である。

紅月/コウゲツ > 「ん、空いちゃった…したら、アレなんだっけ?
赤ワインにアマレット」
『ローザ・ロッサか?』
「ん、流石…頂戴?」
『はいよ、待ってな』

ほわほわした笑顔の小娘と、燻し銀の初老の会話…傍目には親子っぽくもあるかもしれない。
…だがしかし、酒場の主人も知らぬ事ではあれど。
残念ながら小娘の方が歳上である。

小娘としては別にサバを読むつもりはない。
ないのだが、元々老化が遅い上…何と言うか、箱入り娘だったが為にほのぼのしてしまっては。
その外見にすら精神年齢が届いているか怪しいところ。

それで害があるわけでもなければ、誰も特にはツッコまず…緩やかに、すくすくと育ってしまった。

「…はーっ、やっぱりお酒は幸せの味だわぁ」

紅月/コウゲツ > 「さて、ぼちぼちお勘定かな?」

クスクス、楽しげに笑って席をたつ。
もう中々にイイ時間…店内の客も随分と減って、もう騒がしさは楽しめなかろう。

『何だ、今日は弾いてかねぇのか』
「んー?まぁねぇ。
洋装で弾くより和装…民族衣装の方が粋でしょ?
どうせならアカツキの間は常に格好よく在りたいの」

美学とまでは行かないが、そういった主義である事は間違いない。
ただ生きる、それに特化した技能と振る舞いで何だかんだ今に至る…御子様じみた遊び好きの為のそれは、今さら変えようのない習慣で。

つい最近までは『ウッカリ死ぬまでがオチ』なんて軽く思っていたのだが。
死ぬ前に恋人が出来てしまえば、そんな不注意ができる訳もなく。

きちんと、ほどほどを覚えねばなるまいな…と。
今更ながらに思うのだ。

「はい、御馳走様!」

ご案内:「マグメール 平民地区/酒場」から紅月/コウゲツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > サァっと雨の降る大通り。
傘を指した少年が向かうのは……

「どこだったっけな…」

たしか…トゥルネソル商会だったかなんだったか。
まだ寒い時期に依頼を受けたあそこは、たしかその商会の酒造かなんかだったような。
なぜそこに向かうかと言われれば、今差している傘。
バンガサというらしい。いつだったか、それを借りたのだ。
雨を眺めていたらふと思い出したので返しに行こうと思いついたのだ。
だが、どこに返せばいいのやら。
酒造に行ったところで傘を渡されても困るだろう。

ブレイド > そういえば、どんな店か…よく知らない。
冒険者向けの商品を扱ってるとかなんとか。
どこにあるかも一応きいたような気がするが…
なにせ前のことなのでちゃんと覚えていない。

「店の形やら何やらくらい覚えときゃよかったな…」

まぁ、雨の中の散歩もいいものだ。
個人的に、雪は少し苦い思い出ができてしまったが
雨はまだいい。
寒くない時期で、強すぎないものであれば。

ブレイド > 人に聞こうにも、雨のせいか人通りは少ない。
あと、冒険者向けということもあってか、通りがかった女性にきいたのだが
平民地区のあたりにすんでいる一般の主婦には馴染みが薄かったらしく
なんかとりあえず目立つ建物らしいという情報しか得られなかった。
女性も小耳に挟んだ程度だったようだ。

「ま、歩いてりゃそのうち見つかるだろ…」

パシャパシャと水を跳ね上げる音を立てつつ
雨の大通りを歩く。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からブレイドさんが去りました。