2018/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に紅月/コウゲツさんが現れました。
紅月/コウゲツ > ーーーからころ、からころ、カララン。

ドアベルが涼やかに鳴る。
魔道具職人としての方の一仕事を終え…心地よい達成感と疲労感を背負ったままに、何となく目についたから入ってみた酒場。
…扉を開ければ真っ先に視界に入る赤と巨体。

「…っ、あれっ、イグ兄ィ!
わぁあ久しぶりっ!元気してた?」

からころと下駄を鳴らし満面の笑みを浮かべて、イグナスのもとへ駆け寄って。

「ん、何か今日は豪勢だねぇ…?祝いか何か?」

イグナス > もぐ、もぐ、がふがふ。食べて飲んで、また食べて。
どれだけおなかの中に潜り込ませても飽き足らぬと、そんな様だった。
その中で聞こえた声に、おう?と首を上げて目元を細める。
一瞬だけ首を傾げた後にすぐ、おう、と笑いなおして。

「紅月か、げんき、元気。お前は?」

聞きながら、口の中に溜まった食べ物をぐびぐびぐびと酒でもって飲みほして
どかん。ジョッキを机へと置いた。豪勢って言葉にくくくと笑い

「ンー?こんなもんだ、こんなもん。
 強いて言やあ、そうさなァ。今日も遺跡探索ご苦労サンって、トコか。」

紅月/コウゲツ > 「ふふっ、私も元気元気!」

イグナスのセリフを真似つつ、両手でガッツポーズを2回ほど軽く上下にピコピコと揺らしてみせ。

「あ、そっか…イグ兄ィ元々よく食うヒトだっけ」

納得、といった様子で頷いた後…遺跡に行ってきたと聞けば。

「わぁ、遺跡帰りか!!
ね、此処お邪魔していい?今回はどうだったの?」

キラキラと目を輝かせ近くの椅子を指差して相席を頼みつつ、探索の成果を問うてみる。

イグナス > 相手も元気ってなら、それでよしよしとばかりにうなずいて。

「んむ、おう。お前飯は。なんだったら、食うかー?」

机にはまだまだ、皿皿皿。まァだいぶんに肉が多いけれど、この男らしく、とも。
だいぶ大きなサイズの骨付き肉を掴めば、がぶ、ぶちり、と豪快に肉を食いちぎった。

「ッぷ、はー……、おう、あン?おう、座れ座れ。
 そうさなァ、火の消えねえランタンだの魔晶石だの魔法の品はいくらかあったけどな。
 今日はまだ途中――あー……38階層…くらいまでか。
 飯ぃ喰いたくて戻ってきた。」

本来ならば数日――あるいは数週間とかけて探索する規模の遺跡。
比較的最近の物だが、どうも高位の魔導士だかヴァンパイアだかが作った遺跡だとか。
ちょっとばかしうろ覚えなものの遺跡の概略をぽつぽつと、確かにギルドではちょっとばかし噂になってたやつだ。

紅月/コウゲツ > 「はれ、良いの?
それじゃあ御相伴にあずかろっかな?」

席を勧められれば、何処からともなく紐を取り出し袖をたすき掛けにしつつに…席に着けば「頂きます」と小さく祈りを捧げて。

「おー、消えないランタンいいな、薬草学の勉強捗りそう!
…ぷっ、ちょっ、兄ィったら飯って!
いや、イグ兄ィらしいけどさ!」

男の彼らしい理屈にクスクスと笑って、しかし概要を聞けば新規ダンジョンかと目をぱちくりと開き。

「…はー、38……!
確かイグ兄ィってソロメインよな?よく潜るねぇ」

瞳を輝かせつつ…肉の骨を途中でバギリと折り、丁度いい大きさにしてからムグムグとかじりつく。
…あ、うまい。

イグナス > おうおう好きにしろ、と飯を食べさせるに文句はない――というよりは、相手がいたほうが楽しい。
さんざん深くまで潜った遺跡から戻る理由にした飯、しかも別段最高に美味いってわけでもない、普通の飯だ。
でもうまそうに次はこれ、これ、って。今ぱくついてるのは羊肉の香草焼き。

「ッはは、言うて籠ってる魔力が切れりゃあ火も消えッからなあ。
 古いモンだしどれだけ持つか。
 んあ?――そりゃあ、飯が大事だろ、飯が。食いたくなりゃ帰るし、別にいいならいいなら潜る。」

豪快に言い放って、追加の酒を注文。食い物も、また減ってきた。次をくれ、と適当に注文をば。
やってきた安酒をぐびーと喉に通して、またひとつ息を吐いた。
飲むのはだいぶ飲んでんだけど、ぜんぜん酔う気配がない。

「下手なギミックだの隠し扉だのは少ない方だったからな、潜りやすかったぞ?
 その分、魔物はだいぶうろついてたけどな。…そういやストーン系ゴーレムが多かったか。
 ありゃ魔術師の工房かもなァ、その周囲が遺跡化したパターン。」

階層の深さそのものは、たいしたことないとでも言わんばかり。
食うばっかりじゃあだめだから、なんか飲め、ってドリンク表を放り投げてやったり。

紅月/コウゲツ > 「あー、魔力充填式か。
まだ手元にある?売るにも使うにもアレでしょ、魔力入れ直したげるよ?」

確か彼は魔法を使うのは苦手だったはず、と思い至れば軽く言って。

「いやまぁ大事だけどね、飯。
…ってゴーレムか、そりゃあ確かに飽きるなぁ。
喰えない魔物ばっかはホント飽きる」

思わず苦笑する…紅月にとっては現地調達の料理も楽しみの一つ、それ故に石ばかりと聞けばゲンナリした顔さえするだろう。

「でも、魔術師の工房か…燃えるなぁ。
調薬用の道具とか無かった?錬金釜とかツールやレシピの類いと、素材の入った瓶。
…私、ああいう系使えるから、めぼしいのあったら買い取るよ?」

ツールやレシピ本であれば技術の底上げが出来るし、素材は一見古そうでも綺麗に戻す方法だってある。
彼はその手のには興味無さそうだし、可能なら拾っといて貰うのも良さそうだ。

ドリンク表を投げられればパシっとキャッチし、甘口のシードル(林檎酒)を注文して。

イグナス > 「なンだ、器用なことができンだな。全部売っちまった。」

あいや、もったいない。ちょっとだけしまったなあって顔しながら。
でもそんなに気にせず。

「だろ、だいじ、大事。
 ―――なンつうかこう、遺跡もなア。パターンわかっちゃうとなあ。
 もうちいと歯ごたえでもありゃいンだけども。」

どうも、気に召さない程度の歯ごたえだったよう。
苦笑する彼女に応じるように、んむー、とちょっと不満そうだった。
その代わりってわけじゃあないけれど、今度は若鳥の唐揚げをぱくり。…肉やたらおおい。

「ンむ?なんだお前、そういうの興味あンのか。
 ……さて、どうもいろいろと転がってたみてェだけども。
 俺ァ武具だのマジックアイテムだのが専門だからわかンねえなあ。」

そういうのもあったような気がするけども、と。はて。首を傾げる。
道具・器具の類については本当に疎い、わからないらしい。
見つければ取ってくる、とはいうものの、さて、有用なものがあんまり判別できないかも。

紅月/コウゲツ > 「んふ、ちょっとしたリペア(修理・手直し)やら魔法付与は得意分野ですぜ旦那ァ。
たまに買い取り金額跳ね上がるからさ、今度なんかあったら呼んでよ。
量にもよるけど、ゴハンくれんなら手直ししたげる」

ちょっぴり残念そうな彼に、クスクス笑いながら冗談めかして言って。

「あー、ベテランあるあるの悩みだぁね。
私としちゃあ民俗学なんかも興味あるから、何処を見ても面白いんだけど。
…ただなぁ……絶対に踏まなきゃならん場所にやたら変態くさい罠があったりするのがね、女としちゃあ腹立つよね」

やっぱり苦笑しつつに…けれど罠には大層御不満そうに。
イグナスが唐揚げを食べてるのを見れば「それちょうだい」と、口を開いてみせ。

「うっわぁ勿体ない、せっかくの工房なのに。
…ねぇ兄ィ、やっぱり鑑別アイテムと料理番代わりに私連れてかない?
取り分はアイテムの現物支給でいいからさ」

専門外なら仕方ないと思いつつも、ちょっぴりジト目になりつつに。

イグナス > 「ほン。なるほど?
 おう、そんときゃあ頼む。俺が使えるモンがあったンなら、使ったらいいかもだしな。」

それはそれで楽しそうだなーって。彼女の言葉ににへら。

「民俗学、ねえ。―――なんだお前、意外と学者肌か、おい。
 そりゃあまあ、んー…けいけん?」

罠についてはもう、知識と経験、あるいはかかっても大丈夫な準備くらいしかあるまい。
たまに、普通なら即死してしまうあれやこれやがあるけれども。
ちょうだいって言葉に、ほれ、っと口の中に軽く押し込む唐揚げ。
かりかり、ふっくらだ。

「エー、おれァ、そういうのは詳しくねえからなあ。
 ンだ、おう。いいぞいいぞ、ついてきたけりゃ好きにこい、こい。
 ――あー……ンだけどまあ。死ぬかもしれンぞ。」

それでもいいかと、問うように、じい、と。
もちろん冒険者ならば、この手の覚悟は当然のようにできているんだろうけれど。

紅月/コウゲツ > 「おうよ、任せといて!
ん、兄ィが使うかもならデザインも弄れるように道具用意しとくわ~」

にへら、と笑うかれに、にぱーっ、と笑い返して。

「ん、学者肌ってか…多趣味?
伊達に長生きしてないからねー…壁の紋様や壁画から神話まで。
言語はほら、私まれびとだから…ちょっとわかんないけども。
け、経験、って…マグメールのは特に、うっかり経験しちゃうと孕みかねないんだけども。
…まぁ、紅は発火できるからどうにでもなるけどね」

つまり触手やスライムなど淫魔の類いの罠であるが…死にはしないが社会的に死にそうではある。
唐揚げを口に押し込まれれば、はふほふ、と実に幸せそうにモグモグしている。

「おー、したらば好きに行く行く。
……ふむ。
紅が死んだら、角と髪は持って帰るといいよ?売ればいい値段になるし、何より装備の素材に使うと異常なレベルの火炎耐性つくって聞いたから。
あ、でも…角1個くらい形見として今の恋人んとこに届けて欲しいかも」

覚悟どころか死体漁りのオススメ。
…おそらくだいぶ斜め上だろうズレた言葉をのほほんと返しつつに。

イグナス > 「お、なんだ、気が効いてンな。
 ――ふふん、そのあたりはやっぱ、お前もこういうの歴は長いンか。」

そういえば、彼女の冒険社歴とかは聞いたことがない。
学者肌――多趣味だと口にするそれにも。ふむ、と彼女の言葉に瞠目。
なるほどなァ、と言葉を聞いたのちには頷いて。

「―――女ってのも含めて大変なモンだな。
 おれァそのあたりで苦労したこと…罠とかもな、あンまねえからなァ。
 ………ふむ、まあ、できる範囲でほどほどにだ。おれでよけりゃ、教えれることは教えるし。」

スライムとかにつかまっても気持ちが悪いだけだし、やろうと思えば力ずくだった。
彼女の言葉に同情的に、でもいろいろあるもんだなあと半分は楽しむようだった。
く、くく、と喉を鳴らして。後に、しっかりと覚悟も決まっているらしい言葉には、そうか、と一度頷くも。

「わかったけどな、……――お前ね、おれがそこまで情のない人間だと思われンのも癪なもんだ。
 友達をそういうふうに扱ったりするもんかよ、バカめ。
 ――ま、いいさ。覚悟もしっかり決まってンのは、冒険者なら当たり前だ、ちっとのことならなんとかしてやる。」

けれどもまあ、なんていうか軽口とか冗談のレベル。
それくらいこういう職業では命は軽い。のほほんとした様子には、やれやれ、って感じはあったけれども。

紅月/コウゲツ > 「だって、冒険者も探求者もアルケミストも、半分は趣味でやってるもんよ!
歴、歴…ほぼほぼ、生まれてこのかた、かなぁ。
小さい頃はよく人間に拐われて知らない景色見たり、好奇心から進んで冒険に首突っ込んだり…マグメール来ちゃったのはもう妖精たちの気紛れきっかけの異次元迷子だしなぁ。
…若い頃はわりとグレてヤンチャしてたぞ、うん」

昔の事やら黒歴史やら、色々思い返しつつに。
それが数百年分もあれば、何処をかいつまめばいいかわからずザックリとだけ言ってみて。

「そうだよー?
だからアレだ、男の姿で生活するとかいう究極の選択に…いやまぁ、元々どっちも選べるんだけどね、体質上」

ふぅヤレヤレ、である。
本音を言えば女らしいお洒落にも興味はあるのだ、興味は。
安全を考えると、圧倒的に男らしく在った方がよかったってだけで。

「んー?情がないとは思っとらんさぁ。
だって死んだら終いだもんよ、そのまま転がされといて知らん誰かに使われんのヤじゃん。
だったら仲間の今後に役立てて~ってな、紅月さんのささやかなワガママですって」

ケラケラ笑って返す。
紅月の場合は自分に価値を置いていないのもあったりするけど、やっぱり業界の人らしい其れであった。
ただ、少しばかり奉仕の精神が強すぎるきらいはあるが。

イグナス > 「はあ、へえ。お前もいろいろあンだなあ。
 ………若いころ、ねえ。…そういや、何歳なんだお前は。」

はて、この口ぶりからすれば彼女は何歳なんだろうか。
そういえば聞いたことがなかったと口にする。女性に年齢を訪ねるタブー感は特になく。

「はー、まあ。とりあえず罠だとかいろいろ困るくれェなら、女でいい、女で。」

ひらひら片手を振りながらの言葉、それくらいならなんだって教えてやるとばかりに。
――結局はあれだ、男より女がいいとか、そういう程度のお話。
なんぞかんぞと己の欲望優先に口にした。

「ふむ、なるほど?
 ―――ま、言わんとするこたわからんじゃあないが、わからんじゃあないが。
 そンくらいなら、せめて墓に埋めるくらいはしてやるよ。
 そのあたりの有象無象ならともかく、おれならそれくらいはしてやれる。」

冒険者が遺跡の中で死に、打ち捨てられるのは当たり前だが。
それでもその程度はしてやると言い切って、ちょっとした感覚のズレもあるようだが。

紅月/コウゲツ > 「………何歳だっけ?
時間の流れが違うトコも幾つかあったのよな…えぇと、あー応用技術と治癒と付与習得しきんのに200足して……こないだまで魔道具やら封具創りに引き込もってたのが150年?180くらい?
500いったまでは覚えてるんだけどなぁ…そっから先が、数えてないからなぁ……いやもうむしろトシかな。
あ、でも…紅のこの外見は角と耳以外全く弄ってないから、そういう生きモンよ?」

ダメだ数えるの面倒くさい、とテーブルに突っ伏して…けれど、一応はと顔をあげて外見についても説明を。

「あ、大丈夫?女で。
ん、そんなら護衛任せたわー」

もちろん自衛くらいするけど、とは付け足して緩く笑い。

「え、そう…?
まさか地上に帰れるとは、それじゃあイグ兄ィといれば安心だ。
墓、墓ねぇ…父方の実家だと食葬だし、母方は植物や鉱石として大地に還るからちょっとイメージが……否、勿論人間式の作法は知ってるけど」

クスクス、と笑いながら…次いで頬をかいて。
…実は文化的に、物凄いズレがあったらしい。

イグナス > 「はー、長生きだ。そりゃあまあ、いろいろできるってのにも頷けンなあ」

なるほどなるほど、って首肯を。
彼女が普通の人でないのは知ってたから、そこまで強烈に驚いた様ではないけれど。
納得もいったように、ほうほう、と。
――護衛の件にも了解を。己が傍にいれば、よほどがなければ問題もあるまい。

「―――。成程。」

ああ、つまりは感覚そのものが違うわけか。
最近は普通の人文化相手にすることが多かったから、この感覚は久しぶりだ。
もぐ、がじ、とまた肉をかじりつつ。

「場所によっちゃァいろいろあンだよなあ。
 ウチぁ母方は普通の人間だったし、おやじンとこもそう酷く外れたモンでもなかったからなァ――。」

そうやって会話弾むのは、お互いの文化の違いについて。
こういうのは、なかなかたのしい。
時々ひどい、致命的なズレもあるが。
ともあれ、そうやって交わす会話、食事と一緒にまだまだ続いていくようだった――

紅月/コウゲツ > 「ま、紅は下手うって封印されて時間無駄にするような事もしてないし…けど、タメで並べたら回復とか補助とか一部属性に寄ってるから、半端者だろうなぁ」

逆に言えばそれだけ誰かを助けた事になるのだが、やはり物理的な強さ社会で育った紅月には納得がいかないらしい。
何だか情けない表情になっている。

「うん?なんだ、イグ兄ィも何かの混血かね?」

珍しい文化や習慣に触れるのは面白い。
それだけで、まるで世界が少し広がるような。
もしこの場に学者がいたら腰を抜かしそうな会話をポンポン交わしつつ、愉快な夜は更けてゆく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から紅月/コウゲツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 平民地区の公園、木製の簡素なベンチで昼寝をする少年
くぁ、ぁと欠伸をしながら寝転ぶ少年の上には大きな野良猫、丸まってゴロゴロ言いながら眠ってる。
重い、うざい、あと暑い
なんて思いながらも、無視するように何も言わず、のんびりと昼寝を楽しむ。平和な世界サイコー

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグラスシエルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグラスシエルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > くぅ…くぅ…
と静かな寝息を立てる。
どうやら本格的に眠ってしまったみたいで

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグラスシエルさんが去りました。