2018/05/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 路地裏」にジャックさんが現れました。
ジャック >  
――これで良し。
死にたくなければ、一週間は安静にしておくことだ。

(バタン、と棺桶を閉じる。
 目の前にはズボンの裾を血で染めた男が倒れている。
 明らかに足を切断したかのような出血だが、男の脚は両方揃っている。
 しかしその両足は間違えて別々の靴下を穿いたかのようにちぐはぐだ。
 片方は人間の脚だが、もう片方は膝から下が黒い毛に覆われた狼のような脚である。)

命が助かって良かった。
では。

(そう言ってその場を去っていく。
 もう自身が「治療」した男のことなど気にも止めない。
 巨大な棺桶を背中に背負い、それ以上に重そうな足音を立てて路地裏を歩く。)

ジャック >  
――む。

(路地裏の奥に何かを見つける。
 左右で色の違う瞳がギラリと光るような眼光。)

血の匂い――おい!
いるなら返事をしろ!
安心したまえ、私が来たぞ!

(奥から吹いてくる風に微かに混じる鉄の香り。
 それを感じ取った瞬間大声で叫びながら歩を進める。
 そのまま路地裏の奥へと消えていく――。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 路地裏」からジャックさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 強い日差しから逃げて立ち寄った酒場は、早い時間だからか静かなものだった。
賑わいはじめる時間帯では入りづらいから助かった。ほっと息を吐いてメニューを広げる。
なににしようか迷いながらも、退屈そうにしていた店員に遠慮がちに手で合図をする。

「え…と…、これと…これを」

メニューを指差しながら注文をして、ぺこりと頭を下げた。
あまり混雑していないから、あまり長く待たされずに頼んだ品が届く。
小皿にのった豆菓子と、ほんのすこしだけアルコールが入った冷たい飲み物。
グラスを両手で持って、しばらくじっと固まっている。