2018/05/19 のログ
ブレイド > 「んー…やっぱこっちの店か…」

数件魔導具店を回った結果、少しだけ安い店をみつけた。
大幅な値下げもしてないし、他の道具ではいくらか別の店のほうが安かったが
そういう店ならば、品質が落ちるということもないだろう、多分。
あきらかに安すぎるとかだと怪しいが。
そうと決まれば、ぱぱっと購入してしまおう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2・『冒険者通り』」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」にフラヴィアさんが現れました。
フラヴィア > 「おじさま、そちらをくださいな」

 ずらりと並ぶ屋台の一軒にて長い髪の少女が微笑む。
 多くの人が行き交い騒々しい中であっても目立つ、ころころとした明るい声色を紡いだ。
 あいよ、と景気よく応えた中年の店主が差し出したのは、りんご飴。
 少女は紫の瞳を輝かせながら、じゃらと指輪を鳴らし手を伸ばし。

「あ、もう二つほど一緒にくーださいな」

 と、思い出したように付け加えた。
 ――屋台を離れのんびり歩きながら、両手に装備したりんご飴をにんまりと見つめる。

フラヴィア >  艶々の赤いリンゴを何度か舐めてから、白い歯を覗かせかぷりと噛み付く。
 割れるような飴の感触に続き、ざらついたリンゴの甘さが口いっぱいに広がる――

「はむ、んむ……ンマーイ! ……美味しいですぅ」

 思わず零した歓喜の独り言を誤魔化すよう、もう一口頬張りながらうっとりとした声を出した。
 始めこそゆるりとしていたものの、すぐに咀嚼速度が上がる。
 しゃくしゃくしゃく、と心地良い音が夜の広場へと、響く。

フラヴィア >  そんな調子で三つ平らげてしまえば、満足そうに一息。
 だが別の屋台から漂う良い匂いを嗅ぎ付ければ――

「……とっても美味しそうですわぁ。おじさま、二つほどいただけます?」

 全力で匂いに釣られていっては、店主に笑顔を向けるのだった。
 まだまだ屋台巡りは終わらないようだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」からフラヴィアさんが去りました。