2018/05/10 のログ
紅月/アカツキ > 露出系魔法使いとは、これまた新しい…
思っても口に出せない言葉をエールで流し込む。

「女子の細腕で討伐メインとは、やるなぁ…
そうかそうか、魔法職かぁ!
あー、成程なぁ」

使いきれない、に思い当たる節があり、うんうんと頷いてはエールをグビリ。

「…、あー、俺は隠し事とかあんまり得意じゃなくてだな……
単刀直入に訊こう、ソレどうした」

ソレ、とマルティナの胸元辺りを指差す。
視線は彼女の瞳に向けて、真っ直ぐに。

マルティナ > 「どう、と言われましてもただの服ですよ。
そんなに気になりますか?」

指し示された胸元、ニプレスの辺りを一瞥して平然と答えるマルティナ。
そして臆さずアカツキを見つめ返す。

「まあ、しいて言えば趣味でしょうか。
アカツキさんはこういうのはお嫌いですか?」

一瞬真剣な顔で見つめ返し、すぐににこりと微笑んで見る。
こんな格好をしているのを見たら、気にならないはずがない。
それがどんな意味であれ。
何も聞いてこない者も内心どう思っているのやら。
それと比べればこうして真っ向から尋ねてくるのがマシかといえばそうでもないのだが。
どちらにしても恥ずかしい事には変わりない。
しかしそれを気取られる事なく、ただ趣味でしている格好だと主張するしかないのだった。

紅月/アカツキ > 「そりゃ、まぁ…うぅむ」
そんな布面積の少ない服があってたまるか、というツッコミをどうにかエールで飲み下す。
頼んでおいてよかった、たまには洋酒もいいもんだ。
…否、違う、そうじゃない。

「そりゃあお前さん、例えば俺が葉っぱ一枚股座につけて、全裸でプラプラしてったら…驚くだろうがよ。
趣味なら仕方ねぇ、が…趣味なら……」

一度言い淀んだが、自分を例えにして驚いた事を説明してみる。
そうして、ハァ…と肘を机につき目許を覆うと、大きく溜め息をつき。

「否、好き嫌いの問題では…
強いて言うなら目に毒だ、うら若い可愛らしい娘さんがだな…けれど、この国じゃあそれも普通なのかもなぁ」

つい最近、少々アレがアレな感じの災難に遇ったばかりのこの男…色々諦めも入ってきていた。

そう、趣味だと言うなら…それをとやかく言うのは如何なものか。
うむ、仕方ない…仕方ない。

「…解った、趣味なんだな?
なら俺は気にしない事にする。
他人様の趣味をとやかく言うのは不粋だからな」

顔をあげると、覚悟を決めたようにキッパリと宣言する。

アカツキは、目の前の彼女は裸族なのだと定義した。
もうその表情に困惑はない。

マルティナ > そうなるように振る舞っているとはいえ、こうして納得されるとやはり何ともいえない気分になる。
とはいえ魔族のペットにされて痴態を強要されていると暴露したらもっと酷い事になるのが分かっているので、痴女と思われるのも甘んじて受け入れるしかない。

「ええ、分かって頂けて何よりです」

納得した様子のアカツキを見て、マルティナもそれ以上特に言う事はなかった。
愛想の良い笑顔を崩さないまま話しを戻す。

「ところで、アカツキさんもお仕事の方はお一人で?
見たところこの辺りはまだ日が浅いようですし、ここで会ったのも何かの縁。
困った事があったら頼って下さいね」

服装さえ気にしなければ、これも気のいい先輩冒険者として何らおかしくない気遣いである。
むしろ、標準的な冒険者稼業である粗雑な荒くれ者よりも礼儀を弁えているぐらいだ。

紅月/アカツキ > 「あぁ、ソロメインだよ。
たまに親しい友人と組んだりもするけどな、つい最近もメグメールの山中を男二人でハイキングしてきた所だ」

ソイツいまいち山慣れしてなくてなぁ、と、先程までの空気を流すように笑ってみせ。

「あぁ、頼りにしてんぜ、先輩!」

ニッと人好きするような笑顔で言い、エールを一気にあおる。

「すんませーん、何か適当にツマミ頼むわ!
腹に溜まるやつー!」

軽く手を挙げてオーダーし、
「実は此処には飯食いに来たんだよな」
と、挙げたその手で後頭部をかいて。

マルティナ > 「でしたら遠慮なく、お好きな物を頼んで下さい。
それと先輩という呼び方は、ちょっと恥ずかしいですね……。
私もどちらかといえば新参の方ですし、普通に呼んで頂ければ」

先輩と呼ばれ座りが悪そうに視線を泳がせるマルティナ。
少し視線を外した後、席を立つ。

「あ、私が取ってきますので!」

そのまま厨房の方に早足で向かっていく。
後ろ姿は背中どころかお尻も丸出しで、更には尻尾が揺れていた。
更にその数分後、揚げ物中心の料理を持って席に戻ってくる。
正面から見るマルティナはカバーに包まれた巨根がはっきりと見える。
そんなほぼ裸の姿をアカツキに晒しているのだが、やはりそれらはそう恥ずかしがる素振りを見せないのだった。

「お待たせしました。
丁度揚がったところだそうで、熱いから気をつけて下さい」

持ってきた皿には、野菜や魚介の揚げ物がこんもりと盛られている。
見るからにカロリーが高そうだが、冒険者相手にはこのぐらいで丁度いいというメニューであろう。

紅月/アカツキ > おおぅ、丸出し…って、アレっ?
あの尻尾、生えてるとこおかし…あっ。

恐らく尻孔から生えているのだろうと察した紅月は眼を人指し指と親指で押さえ、厨房へと入って行ったのを見届けてから、ハァ、とまた溜め息をつく。

そして帰ってきた彼女に軽く手を振る。
本当に、顔と服装とついでに股間がアンバランスな子だ…更には中身も。
何かありそうなモンだが、言いたくないなら掘り下げても仕方なかろう。

どん、と皿に盛られた揚げ物をパアァッっと大喜びで見詰め、パン、と手を叩いて。
「先輩いっただっきまーす!!」
早速手をつける。

「…っふ、はふ、はふっぅあちちっ!……ふはぁーうめー!」

やはりよく運動する冒険者らしく、全くカロリーを気にする素振りもなくモッシャモッシャ魚のフライを頬張って。

マルティナ > 「美味しそうに食べてるのを見るのは楽しいですねー。
でも先輩は止めて下さいって……!」

少し恥ずかしそうで、困ったように苦笑いしてみせるマルティナ。
そして自分用に確保してきたサラダの皿を置くと、再び対面に座りポリポリとかじり出す。
賑わっていた店内は僅かずつだが人が減ってきていた。

「アカツキさんはこの後宿は取ってあるんですか?
もしまだなら、ここの上で寝泊まりぐらいは出来ますよ」

殆どの客は他に拠点としている場所へと帰っていく。
店を出ていった冒険者連中の中には今度は親しい仲間だけでハシゴをする者達も少なくない。
中には泥酔しているのか眠りこけている者も僅かにいるが、ああいうのは店じまいの前に叩き出されるだろう。

紅月/アカツキ > 「いやぁ、ははっ!
なぁんかそうやってんの見ると微笑ましくてな、つい」

何となく頭を撫でようと手を伸ばす。
避けなければポフポフと着け耳の間を撫でるだろうし、よけられれば『おっと御免よ』と素直に手を引っ込めるだろう。

「あー宿かぁ、そういや忘れてたな…取れなかったら朝まではしご酒でもしてるし、それかそのまま野宿して次の狩りとかなー」

後頭部をかきながら、少々ばつが悪そうに答える…なんとも雑である。
それでもどうにかやってる辺り、しっかりしてるのかしてないのか。

「んーじゃあ、上借りよっかな?
店主にでも言えばいいのかねぇ?」

今度は野菜の揚げ物を片手に首を傾げて問い。

マルティナ > 何故か頭を撫でられる。
警戒が全く無いという訳ではないが、このぐらいなら別に気にする程でもないのでそのまま大人しく撫でられる事に。
気分的にくすぐったいというか、こういうのも少々恥ずかしい。

「泊まっていくなら私から言っておきますよ。
私もお開きにしたらそのまま泊まっていくつもりでしたので」

撫でられたところを軽く手ぐしで整え、手続きも請け負う事を約束する。
そしてテーブルから身を乗り出すと、アカツキの耳元に口を寄せて。

「何でしたら、同室なんてどうですか?ふふふ……」

本気か冗談か、そんな事を小さく囁く。
再び席につくと引き続きサラダを食べながら、少し妖しげにアカツキに微笑みかけた。

紅月/アカツキ > なで心地のいい髪を撫で、御満悦。
いやぁ、眼福眼福。

「おう、さっすがティナ先輩、助かるよ!
って、ん?」

楽できて良かったと言わんばかりに笑顔で丸投げして。
けれどテーブル越しに近寄る彼女に疑問符を飛ばして。

「…、……あんまり、お兄さんをからかうモンじゃあねぇぞー?」

誘われてるのか、からかわれてるのか…一拍、ヤレヤレと言いたげな表情をして片肘をつき。
軽く唇を舐めてから、此方も色気のある笑みを浮かべてみる。
魔性の色気とは良く言った物だが…はてさて彼女はどう受けとるか。

此方は半々くらいの心積もりだが、相手にその気があるのかどうか、だ。

マルティナ > 半分は冗談だったのだが、アカツキは割りと乗り気に見える。
少なくともすぐに突っぱねる意志はなさそうだ。
初対面の巨根ふたなり相手に剛毅な事である。
とはいえ、こういった事は積極的にするようにと指示も受けている以上その気があるのなら付き合ってもらおう。

「それじゃあ、部屋を取ってきますね」

再び立ち上がるとカウンターの方へと向かうマルティナ。
半裸の全身を再びアカツキに惜しげなく晒し、戻ってきた手には鍵が一つ握られていた。

「私はもう少しここで、皆が帰るまで残っていきますので」

そして鍵をアカツキに手渡す。
先に部屋に引っ込むなり、付き合って残るかは彼に任せる。
店内は徐々に人は減ってきて、あと一時間もしない内に店じまいといったところか。

紅月/アカツキ > おーおー、乗ってくるか。
ま、据え膳食わぬは男の恥だからな。

「おう、いってらっしゃーい」
ひらひらと笑顔で手を振る。

それにしても、半陰陽相手はあまり経験がないんだが…さて、彼女の体構造はどうなってるやら。
彼女の後ろ姿と向かってくる姿、純粋な興味からしげしげと眺めて。

「おう、はいよ。
…したら先に行って用意でもしとくかねぇ?」
んんーっ、と伸びをして、立ち上がる。
数歩あるいて…思い出したように振り返る。

「あぁ、ティナ…好きな香りはあるかい?」

花とか柑橘とか、と笑顔で付け足して。

マルティナ > 「香りですか?
それなら、あまりキツくない花の香りとかですね」

アカツキの去り際、投げかけられた質問に特に深く考えず答える。
刺激臭は論外だがあんまり甘ったるいのもそんなに好きではない。
ほのかに香る芳香をイメージしながら自然とそう答えていた。

「……もしかして、汗臭かった、ですか?
香水、何か使っておいた方が良かったでしょうか……」

アカツキに聞こえるかどうか。
半ば独り言のように呟き、自分の体臭を確かめてみようとするが、自分ではよく分からなかった。
一応冒険者業をしている手前、普段から香水の匂いを漂わせるのはどうかという事でそのままでいたのだが……。
などと質問の意図を勘違いして一人的はずれな悩みを抱えながらアカツキを見送っていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマルティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から紅月/アカツキさんが去りました。