2018/05/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマルティナさんが現れました。
マルティナ > この頃仕事の調子は非常に好調。
魔力を封じる枷のない今、戦闘に関しては何の憂いもないといってもいい。
格好のせいで評判はいまいちではあるが、それでも何とか受け入れられているのにはそれなりの理由がある。
今日は数日分の稼ぎを気前よく使い、日が沈んでから酒場を一つ借り切って大盤振る舞いをしている。

「さあ皆さん!好きなだけ頼んじゃってくださーい!
支払いは私が全部持ちますよー!」

声を張り上げ景気のいい宣言をするマルティナ。
店の中には同業者の姿が多いが、別にそれに限ってはいない。
全く無関係の客が入ってきても声をかけて奢っているのだ。
マルティナの事を知らない客だと流石に驚かれるが、奢りという事で宴に加わっていく者が多い。

マルティナ > 体つきは一部を除いて幼い部類。
とはいえ美少女ではあるし露出過多なため邪な視線もないではない。
だが冒険者の間で噂になっている武勇伝と股間の巨根のせいで、この場でどうこうしようという者は今のところいなかった。
余計な事をして怒らせなければむしろ親切で優しいと知っている者達は臆さず近づいてくるが、大多数は少し離れて様子見だ。
試しに顔なじみに近づいてみるが、ある程度顔なじみでも面と向かって話されると視線のやり場に困る素振りを見せている。
そんな態度を取られてもマルティナは気にせず、店内の客の間を回っては食事を差し入れたり仕事の調子を聞いたりと、平常通り振る舞っていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に紅月/アカツキさんが現れました。
紅月/アカツキ > ーーーかららん。
酒場の扉に付けられたドアベルが鳴る。

魔獣討伐とついでの採取を終え、サクッと御給金を回収した道すがら…あぁ腹が減ったと見回して。
たまたま、本当にたまたま近くにあったこの酒場。

本日貸し切りとは露知らず…とりあえず入れば何か食えるだろうと、ふらりと寄って扉を開けて。

「すいません、あいてま、す…か……?」

…、……何だろう、凄いのがいる。

思わずドアノブを掴み半身入店した格好で固まる。
可愛らしい少女が色々、そう色々…ギリギリもろ出さない格好で嬉々として談笑している。
な、何かとんでもない新たな扉を開いてしまったのか自分は。
疲れているのだろうか…そうかもしれない。

…男は笑顔のまま、状況が飲み込めず固まっている。

マルティナ > 欲望をはらみながらも困惑の混じった空間の中、微妙な雰囲気は意に介さずという風情であちこち接待に回るマルティナ。
そうこうしていると新たな客が来たようだ。
少なくともマルティナからは見覚えのない相手。
まあ驚いた反応からして初対面で間違いないだろう。

「いらっしゃーい!
運がいいですねー、今日はここは全部私の奢りです!
支払いの事は気にせず、どんどん好きなもの頼んじゃって下さい!」

にこにこと元気と愛想よく、固まっている新たな客の手を引いて店の奥へと連れて行こうとするマルティナ。

紅月/アカツキ > どうしよう、声かけられた。
「えっ…え、あ、ハイ……とりあえずエール?」

悲しきかな東国民の性、笑顔でグイグイ来られると断れない。
手を引かれるままあれよあれよと店内へ…

「…えぇと、風邪ひくぞ……?」

とりあえず少女に対して出たのは、何かズレた心配だった。
歩きながら空いている片手で雑に、首筋から胸元にかけてのキスマーク隠しに使っていた白いストールを引き外すと…少女にかけてやりたいが手を引かれている故に不発、少々おろおろしたような空気を醸し出して。

マルティナ > 「エールですね!誰かー!新しいお客様にエールを一つ!
あははー大丈夫ですよ、私こう見えて強いんです!」

声を張り上げてエールの準備を頼むと、どこか的はずれな指摘にマルティナも何かズレた返答。
こういう反応はよくある事なので気にせず、そのまま空いていたテーブルに案内する。
そしてそのまま対面へと座った。

「その服装、外国の方ですよね?
やっぱり冒険者ですか?知り合いにもそんな感じの人結構いますけど……、ああそうだ私はマルティナ。
マルティナ・ラーゲルフェルトといいます。あなたは?」

名乗りもせずに素性を探るような事を言いそうだったので、慌てて名乗りだすマルティナ。
この辺りではそれなりに有名になったはずだが、見たところその辺りの評判は知らなさそうだ。

紅月/アカツキ > 「お、おぅ…そう、なのか?」
困惑したまま椅子に腰掛けストールを巻き直す。

「ん、あぁ…俺はアカツキ、祖国の言葉で紅の月と書いてアカツキというんだ。
最近この街に来たばかりの冒険者だよ。
ティナって呼んでいいかい?宜しくな!」

握手でも、と思い、ごく軽く僅かに首を傾げながら手を差し出す。

「俺のメインは遺跡探索と魔獣討伐に採取なんだが…君は?
君も冒険者、かな?」

まず周辺の事を色々と覚えるのが最優先で、冒険者の事まで調べられていなかった男は首を傾げる。

マルティナ > 「ティナですか、ええ、構いません。よろしくおねがいしますね、アカツキさん。
私も冒険者ですが、討伐が主で単独行動が多いですね」

軽く身を乗り出しながら握手を交わす。
自己紹介を終えて、マルティナもついでにエールを貰うと引き続き話しかける。

「私、魔法が得意なんで。
結構おいしい仕事が残ってる事が多くて、それで稼がせて貰ってます。
でも一人でそんな使い切れるものでもないですし、ある程度まとまったお金が貯まったらこうしてパーッと、皆でですね」

これでこの突発的な宴の理由は大体察してくれたと思う。
一通り喋ったところでエールをぐいっと一息。
マルティナのほぼ裸な格好を除けば実に冒険者らしいやり取りの姿であった。