2018/05/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 大通りの筋にある酒場にて。夜も少し更け、訪れた客が夕飯よりもエールを求める注文が飛び交い始める頃。

「あは……。雨に降られてずぶ濡れだよ……。
――こんばんは。ミートパイとほうれん草のスープ、ホットミルクください。……あと、タオルもお願いしてもいいですか?」

ギルドの依頼で1日、王都を離れていた遊牧民がびしょ濡れで姿を現した。戸口で服の袖しぼって水気を払うとカウンターへ。居合わせた店員に笑顔で挨拶すると夕食を頼み。

「……はぁ。……えへへ。ミルク、あったかい……」

マントを脱いだ薄着になると、持ってきてもらえたバスタオルで濡れた身体をぬぐう。ごしごし、銀髪を撫でるとそのまま、まるでお風呂あがりみたいに頭にかぶって。
料理より先に届いたミルク、一口飲むと冷えた身体にぬくもりが広がった。綻ぶ表情で幸せそうなため息ついて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクレイプニルスさんが現れました。
クレイプニルス > 大通りの筋にある酒場、そこに足を踏み入れたのは雨に濡れた眼帯の黒髪漢。クレイプニルスで。武器は持ってはいないが、レザー装備を付けたままだ。

「あー、濡れた濡れた……まったく、こんな雨の日にあんな依頼受けやがって……あ、店員さん。タオル頂戴」

そういえば、タオルで頭と鎧の水気を拭いながら店内に……すると、ミルクを飲む遊牧民を見付けて。

「お、タピオカ。こないだぶりだな……」

あの時は媚毒でこの相手を滅茶苦茶に犯してしまった……それに思うところがないわけではないが……あの時は、あの時。今は今だと思い。

「なんか依頼でも受けてたのか?ベタベタじゃないか……あ、俺はクリームパスタとホットワインね」

そう注文しつつ、話しかけるだろう……

タピオカ > 賑わう酒場の中に外から吹き込むひとすじの風。戸口が開いて、新しい客が現れたらしい。ミルクの入ったグラスを片手にこしゅこしゅと髪の水気をゆっくりと払って寛いでいると、いくつもの冒険や寝床を共にした彼の姿を見かけ。
ぱああっと顔色を明るくしながら小さく手を振った。

「クレイ!……ふふ。一緒に落とし穴のそこにおっこちた時ぶりだね!……その……、元気、してた?」

彼の名を呼べば、にこにこ笑ってそう告げて。
あの時の事を思い出すと、ぽ……、と頬が赤くなるのを感じる。でもつとめて、会話を続ける。

「よかったら、となり、どうぞ?
パスタとワインなんて、富裕区の貴族みたいな注文だねー。
……うん。街道ぞいに出てきた、魔物化した狼の群れ退治をやってたんだ。とりあえず依頼のあった分だけ倒して、残りは山に帰ってもらったよ。」

カウンター席の隣すすめつつ、今日受けた依頼について話しをする。今日の首尾に、そっと曲刀の柄に手をやって目を細め。

「クレイもびしょぬれだけど……、武器は持ってないんだね?何か街中の依頼でもしてきたの?」

クレイプニルス > 「ああ、何ともないぜ。タピオカこそ、あのあと……後遺症とかなかったか?」

そう相手の体を心配しつつも……相手は隣をすすめれば、そこに座ろうと……
そして、相手の、富裕区の~と言う言葉には、少し、気まずそうな表情

「は、はは。そうかな?ちょっと依頼で小銭が入ったから、貴族様の真似事でもしようかなってね……はは」

そう、笑い顔でごまかそうとしつつ、相手の語った依頼については……

「へぇ、魔物狼の群れか。そりゃこの雨の中大変だったな…まあ、今の姿みりゃ大丈夫だとはわかるけど」

そう言いつつ、注文したワインで唇を湿らせながら…

「ん?俺は……あー、何て言うかな。スライム狩りだよ。
ポーションのためにブルースライムの核が必要だったんだけどさ……」

そして、少しげんなりした表情で…

「液状で水と同じ色のスライム。しかもこの雨だろ?大変だった……
で、依頼の後、借りてる部屋行って、武器は片付けてきたのさ。」

そう言っていると、料理も運ばれてきて……そしてクレイはいつもの癖で、スプーンとフォークで丁寧に食べ始めて…

タピオカ > 「うん……、えっと、……だいじょうぶ、だよ。
身体が痛かったり、変な気分になったりはしてない。
……あの時のこと思い出して、……ドキドキする事は……あるけど。」

きっと落とし穴に落ちた時の怪我の後遺症を気遣ってくれてるんだろうけれど、自分は少し別の意味で捉えがちだった。
どこかドギマギとそう告げ。

気まずそうな表情をすればきょとんと睫毛弾ませるけれど。
深く拡げたくない話らしいと思って、何も口を挟まずにいる。

「割と簡単な依頼だったけど、この雨で受けてくれる冒険者がいなかったみたい。依頼主さんは喜んでくれたらから、良かったかな。……僕はこの通りになっちゃったけど」

言っては、頭のタオルを外してみせる。額にや頭に濡れてぺったり張り付いた銀髪。短衣は濡れたままで褐色の地肌にくっついていて。
髪を後ろになでつけておでこを出しつつ、あは、と笑って。

「それは……、ふふ。おつかれさま!
雨の中を雨粒を斬るみたいなお仕事だったんだねー。
……クレイってさ、仕草が上品だよね。
冒険者とは仮の姿で実は……、……みたいな話だったりして!」

スプーンとフォークの手さばき見ながらちょっと尊敬したよな目付き。冗句のようにしてそう告げる。

クレイプニルス > どうやら、体の方は大丈夫だったようだ。ほっとしつつ……どこか、「酸っぱいものが食べたくなった」とか、「体が重い気がする」みたいな返答を期待してしまった自分がいるのが情けなくて……

「そうか、良かった……ドキドキか……俺も、たまに思い出しては……その、ドキドキしちまうな」

そう、正直なところを話しつつ、雨粒を切るような仕事だったと言われれば…

「はは、そんないいもんじゃないさ。とにかくベタベタになりながらスライムの核を探して剣を地面に突き刺していただけさ」

そう苦笑して謙遜して…そして、仮の姿で~のくだりでは、飲んでいたホットワインを思わず吹き出しかけ……なんとか押しとどめるも、気管支に入ったようで、むせて。

「えほ……っ!げほ……っ!」

しばらくむせた後、再びワインを飲み、何とか落ち着いて…

「…………あー、そんなわけないじゃないか。あはは……」

そうは言うが、もしかしたら、手遅れかも……?なんて、気まずく思って…
そしてしばらく後、口を開いて…

「……タピオカ、君は……家族の事、好きか?」

そう、聞くだろう…

タピオカ > 「その……、あの。僕に魔法をかけて、だったけど……。
初めてを奪いたい……ってクレイが言ってくれたの、……今でも嬉しいんだ……」

答えて、ほっとしつつ複雑そな様子の彼から恥ずかしくて視線反らしつつもぽつりぽつりとそう言って。ちらり、と上目遣いで彼を伺った。

「スライムでベタベタになって……雨にふられてドロドロかあ……。大変だったね。お風呂ちゃんと入らなきゃね?」

彼の苦労の様子が目に浮かぶみたい。言いながら、自分の髪をふいていたタオルで、彼の横髪から落ちそうになった雨粒の雫をそっとぬぐい。

「うわあ、あ、だいじょうぶ?だいじょうぶ!?
――ごめん、なんか変なこといっちゃったみたいで。そんな事ないよね。……あは……」

大きくむせかえった彼にあわてふためき。
背中を手先で撫でながら呼吸を整えるのを手伝って。
しゅんと頭を下げるのだった。

「……うん?
うん。好きだよ。僕は家族を大切に思ってるし、家族も僕のこと、大切にしてくれるから」

唐突の質問に睫毛を何度か弾ませたあと、こくんと頷く。
届いた食事を進めながら言って。
彼がこのことを質問した真意を探ろうと、片目を覗き込む。

クレイプニルス > 「あ、ああ。あの魔法は……その、やり過ぎだったかもしれないけど……後悔は、してないよ」

そう言いながら、頬を真っ赤に染めつつ、片目をチラチラと相手に向けながら言って……
そして、相手の言葉にむせかえるのを心配されれば……すまなそうに、慌てて此方も頭を下げる。

「おいおい、頭を下げるのはこっちだって……いきなりむせかえっちまって……ごめんな」

そう謝罪して、相手が家族が好きと言えば、羨ましそうに……そっとまだ湿った銀髪を撫でやって……片目は、少し悲しそうに伏せられて……

「そうか。良い家族さんを持ったな……うらやましいよ」

そう言えば、パスタを食べ終え、残りのワインを飲み干して……

「俺は……家族が。父も、母も、兄も……大ッ……ッ嫌いだ」

そう、少し辛そうに絞り出した声で言って……そして、立ち上がると…

「……これ以上は、ここで大っぴらに言いたくない……正直さ、タピオカに、俺の秘密。
知ってほしい……なんて、思っちまってるんだ。タピオカにだから
……嘘を、つき続けたくない…なんてよ」

そして、酒場の店主と、二言、三言会話し……

「今日、この酒場で部屋借りるからよ……来てくれないか?」

そう言って、酒場の階段を上がって……簡素な部屋に入ると。深く、息を吐くだろう……

タピオカ > 「そ、そっか……、ううん……。やりすぎなんて、僕はそう思ってないよ……。僕にとって……、クレイとのあのひとときは、素敵な思い出なんだ……。クレイも、……そう思ってくれてたら嬉しい、かな……」

彼の頬が赤らむと、こちらも意識してしまって。もじもじ、両手を膝の上に置いて頬紅を深くしながらも小声で。良い終えて、はにかむような笑みを片目と眼帯へと向けた。

「……、クレイ……?」

彼に髪を撫でられるのは好きだから、嬉しそうに瞳を伏せるけれど。どうにも、彼が哀しげなのが気になり眉根を下げる。自分も注文したものを食べ終えて。――と、絞り出したような声を聞いて驚き、ぱちぱちと瞬きを繰り返す。

「……うん。良いよ。一緒にお部屋に行くよ。
……僕も、……知りたいな。クレイのこと。
僕でよかったら……クレイのこと、聞かせて?
クレイがもし……なにか重荷を背負ってたら……、一緒に背負ってあげるから」

相手の事の声音に、真剣な顔つきになって頷く。
彼と並んで階段を上がり、一緒に部屋に入る。
深く息を吐く彼の背を、気を楽にさせたいとばかりに優しく手で撫でて。心配そうに見上げる。

クレイプニルス > 自分の事が知りたい。そう言う遊牧民少女には無言で……
だが、ふっと優しく片目を緩ませて、感謝の意を示すだろう。
そして、共に部屋へ行き、背を優しくなでられ、見上げられれば……

「ああ、何から話そうか……まず、俺は……クレイプニルスって名前は知ってるだろうけど
……続いて、貴族の苗字がある。アークスっていうな」

アークスと言う名前を口にした時、少し辛そうな表情で……

「そう、俺は……貴族なんだ。腐ってる、貴族なんだよ……」

そう言いながら、そっとタピオカを抱き寄せ……

「……俺は、貴族であることが嫌だった。頭にあるのは、金と、宝石と、男や女……そんな、
欲望にまぎれた貴族が嫌だった。だから、身分を隠し、冒険者を、内緒でやってるんだ」

そう言いながら、少し体を離し、タピオカの両の目を、片目で優しく眺めながら、
両の掌で頬を包み込み……そっと、キス。

「……毎日、夜な夜な屋敷に、奴隷や使用人を叩く鞭の音が響くんだ…その後、泣き声や、
喘ぎ声が……そんな腐った奴らと血がつながってるなんて……吐き気がする……っ!」

そう言いながら、手は、タピオカの衣服にかかるだろう……

「でも……俺も、アークス家の人間なんだなって実感するよ……俺は、君を……会うたびに、
孕むほどに、レイプしたいって……思ってるんだ」

そう言う表情には、とても、辛そうな影が見えるだろうか……

タピオカ > 「クレイプニルス……、アークス……。
……クレイ」

告げられる、もうひとりの彼の名前。神妙な顔つきでじっと耳を傾けて。片目へ青緑の瞳を向けた。
やがて口にしたその名に少し歪む表情に胸の奥がぎゅっと締め付けられるような気分になる。冒険者としての名を再び呼び、彼の手を静かに自分の両手で包み。さらなる告白に聞き入っている。抱き寄せられるままに。

「……そっか。そういう事情だったんだね。
……クレイ……、……クレイ。
ごめん……。このお話を打ち明けてくれたクレイのこと、どうにか慰めたいんだけど、……、うまく、……言葉が出なくて……、小さな頃からクレイが……、毎日心を痛めてたって思うと……、僕……、……ぅ……っ」

身体が触れるまま、彼の告白を聞いていると何か言葉をかけてあげたくなる。けれど、悩んでも愚鈍な自分には慰めや道場の台詞が浮かばずに。苦悩のうちにあっただろう彼や、暖かい感情を行き交うはずの家族を吐き気がするほど嫌悪する様に、いつの間にか涙の粒が膨らんで。両頬を伝って落ちていく。
そこへキスが寄せられて、「ん……っ」と甘く呻いた。

「クレイ……。いいよ……。
悩まなくても、いいよ……。
僕で……、クレイの気を静める事ができるんだったら……。
僕のこと……孕むぐらい、レイプして……。
クレイは、その家族と血は繋がっていても、その家族みたいな酷い人じゃない……。
それは、僕が知ってるよ……。
それに……、僕も……、クレイに、抱いてもらいたいの……。僕のこと……好きにしていいよ……」

彼の手で衣服がはだけて、濡れた褐色の肌が露わになるまま。そっとそう呟いて頬を上気させる。
表情も辛そうにする彼の後頭部にそっと両手を回し。
抱きついて、自分からも思慕のキスを首筋に寄せ。
甘いお強請りを浮かべ、裸身を彼の身体に触れさせた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からタピオカさんが去りました。
クレイプニルス > 【継続予定です】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクレイプニルスさんが去りました。