2018/04/18 のログ
イグナス > 暫くの間、酒だの飯だの、騒がしさ続いて――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 珈琲店」にファニーさんが現れました。
ファニー > 平民地区の大通りから一本入った路地にある小さな喫茶店。
そこでカウンターの席で横を向いて足を組みつつ読書をしている女が一人。
他に客はいないようでマスターが皿を拭く音が小さく響いている。

「ふむ……
 時にマスター、お屋敷と使用人一式を貸し出してくれるような人を知らない?
 使用人全員との爛れた主従プレイって一度してみたくて。」

読んでいた本を閉じて珈琲を一口飲んで一息ついたところでそんな事を言い出す女。
人がいない時だといつものことのようで、マスターは[知らん]とだけ返してきた。

「んー、顔が広いマスターでもだめか。
 本に書かれてて面白そうだったんだが……。」

カバーを付けているので題名は見えないが、読んでいたのはどうやら官能小説だったようだ。

ファニー > 「まあ、メイドさんを雇うより先に店の従業員を見つけないといけないんだけどね。
 最近そこそこ忙しくなってきたからねぇ。」

口コミで広がってきたのか、自分の店に客がよく来るようになって暇が減った。
その分研究したりする時間が減ったので多少は精神的に付かれているようでため息を漏らす。

「とはいえ一般人から雇用すると色々ヒミツなこともあるし……
 まあそれはそれとして、小腹が空いてきたので何か甘い物ないかい?
 ケーキとかクッキーとかがあれば適当に頼むよ。」

ファニー > 「ああ、ベイクドチーズケーキか。
 個人的にはスフレの方が……いやいや、こっちも好きは好きなんだから取り上げようとしないでくれたまえ。」

運ばれてきたチーズケーキを見て言葉を零すと、マスターが仏頂面で直ぐにそれを下げようとしてきたので慌てて奪い取る。
普段はマイペースな女ではあるが、好物を取り上げられるのには弱いようだ。

「ん……後で持ち帰りでいくつか包んでくれるかい?
 甘さも丁度良くて実に美味しいよ。」

フォークでケーキを口に運び、モグモグと一口食べた後で珈琲を飲みながら賞賛を送る。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 珈琲店」にノーチェさんが現れました。
ノーチェ > 「ふぃ~~、疲れた~~。」

仕事帰りに寄った喫茶店。

一人なのでカウンターに向かった。
すると、色気ムンムンの女性が仏頂面のマスターとケーキの奪い合いをしている場面を目撃する。

どうやら、死守したようだ。
女性は複数のケーキを並べては紅茶と一緒に味わっている。

「よう、一人かい?
さっきの見せてもらったけど、なかなか面白い事するじゃないか。」

これ位の美貌の女性だ。
連れの彼氏位居てもおかしくはない。
俺はマスターに誰も座っていないことを確認してから、彼女の隣に腰掛ける。

ファニー > 「ふう……やはり糖分は疲れた脳に効く。
 マスターがこの顔でこんなに美味しい菓子を作れるのが不思議…って、皿を下げようとするんじゃない。
 ただの冗談じゃないか。」

幸せそうに食べてはいるが、失言に近い冗談を言うと再び皿を取り上げられそうになったので慌てて阻止をする。
そんな攻防を繰り広げていると、こちらへ声をかけてきた男の姿に気がついたのでそちらへと首を向け。

「そうだね、特に待ち人もいないし一人だよ。
 ふむ、恥ずかしい所を見られてしまったかな。
 まったく、ここのマスターは顔に似合わずお茶目で困る。」

隣に座る男へと苦笑交じりにニッコリ笑って答え。

ノーチェ > 「マスター、俺は紅茶とスコーンな。」

攻防を繰り広げているマスターに何の遠慮もなく注文する。

「おお、あんたみたいに綺麗な女性でも一人とかあるのかよ。
いやいやあんたも十分お茶目だよな。
少なくとも俺の時はこんな面白いことやってくれねえからな。」

そもそも取り上げられるほど物を注文したこともないのだが。

メガネの奥に見える赤い瞳、胸元の大きなお山に目線をやりつつ。

「あんた、その恰好は学者さんか何かかい?
やっぱり頭使う人は甘い物欲しがるってのは本当なんだな。」

愉快な女性相手に談笑していると、スコーンと茶がやってくる。
紅茶の味が広がるまで待ちきれない俺は先にスコーンをちぎって口に入れる。

「俺はノーチェ。 この辺りで何でも屋をやってる。
宜しくな。」