2018/02/19 のログ
■ハク > 「呼び捨ては、少々慣れぬでな。
申し訳ないが、しばらくはマイ殿と呼ばせてもらうにござるよ。」
気軽に、と言われても告げたとおりに呼び捨てにするのは慣れていない。
申し訳ない、と表情だけ軽く謝罪を浮かべてから、うむ、と再び視線を酒場に向ける。
「困った呪いにござる。
故に、マイ殿であれば解呪できる宝物の情報もあるやもしれぬ、と思ってな。
それと引き換えであれば、南の海運国家や東の竜の国などの秘宝の話ださねばなるまいて。」
呪いに関してはうむ、と頷き。
自分が求める情報を素直に話すと、例えば――と指折り数えて名前を出す。
それでうまく彼が興味をひかれてくれればよいのだが、と思いながら――
「ほう?宿代、にござるか……
ん、まぁ、そちらがよいのであれば、うむ」
宿、といわれると頭に浮かぶのは同衾する様子。
それだけでついつい尾を振ってしまう事に気づかないまま、酒場にはいると二人で話を盛り上げていく。
――実際に宿を彼とともにしたかは、彼の好み次第、といった所だろうか――
■マイ > 「はは、それでいいよ
僕は普通にハクって呼ぶけれど、ハクちゃんのほうがいいかな?」
そのほうが可愛らしいとか思って、ちょっとからかい混じりにそんな呼び方も考えてみる。
「解呪のお礼にしてはかなりスケールの大きい情報だね…。
それだけ呪いに苦労してるってことか」
それほどの秘宝を手に入れることができるだろうか、できたとしたらどれだけ名声を得ることになるか、いまいち想像がつかないところ。
ともかく、彼女にとってそれだけの事態なのであれば、解呪のマジックアイテムを中心に探してみるのもいいかもしれない。
特定の人物にであれば、それらも高値で買ってもらえるだろう。
彼女が語る情報はやはり興味深く、じっくり話し込めるために詳細なデータも集めることができた。
結果としては上々だし、上手くいけば彼女の願いを叶えることもできるだろう。
「例えば…富裕地区のスイートとか?
ハクの情報はそれくらいの宿じゃないと割りにあわなそうだ」
マイの財布であれば高級宿の一泊くらい容易く支払える能力があった。
彼女がそれを真に受けるかどうかはともかく、じっくり話しつつ酒を飲み交わしたこともあって、二人とも酔いがいい感じに。
その後本当に高級宿に向かったか、近くの宿に入ったか…
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からハクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からマイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
■フィル=クォーレンス > 夜も更けきった時間でも、酒場のある通りは未だに時折賑やかな声を響かせ。
宿並ぶ道へと歩を進める人影もチラホラと目につく場所。
そんな人気を感じさせる道から外れた一角。
夜風に揺られ、ひっくり返し忘れたのかカラカラと音を立てるのは、オープンの文字の書かれたかけ看板。
雑貨屋と看板に示されている、その家屋の二階の窓から零れる明かりは既になく。
一階へと視線を向ければ、薄暗い店内の雑貨の影に紛れて揺れる影一つ。
カウンターの奥へと行っては、またそう広くない店内へと足を戻し。
カタカタと僅かに聞こえてくる音は、雑貨の整理でもしている、といった所であろうか。
「えっと…今日のこれは、その棚で。こっちのはそこ、っと。
流石にそろそろ切り上げないと。」
手に持った紙に書かれた文字を見るのには問題ない、とはいえ少々薄暗さを感じさせる店内。
本来ならとっくに帰路についている時間なのだろう。
一つ口に手を当てて溢れる欠伸をかみ殺し、伸びをするように天井に向けて伸ばす両手。
また一つカウンターに置いてある小箱を手に取れば、目線の高さにある棚にそれを置き。棚の扉を閉めれば零す一息。
目録の紙を丁寧に折りたためば、カウンターの内側の引き出しにしまい込み。
フードを軽く頭にかけ直しながら、人気のなくなった窓の外へと向ける視線。
「夜食は…朝御飯まで我慢でいっか。
後は…」
戸締り確認して一息いれれば、真夜中まで続いた業務はひとまず完了といった所。
二階建てとはいえ、あまり広くない一階のみが雑貨屋であり。お世辞にもあまり立派な雑貨屋ではないこの店。
それでも商品が一気に入ってくれば、人手の少なさもあって夜にずれ込んでしまうこともあり。そのタイミングを引いてしまったのである。
籤運が悪かったと考えれば、仕方のない事とも思え。カウンター裏の椅子に腰を下ろせば、風が吹く度に音を立てるかけ看板の音に耳を傾けていき。
■フィル=クォーレンス > 「正面口は…帰る時でいいかな。
もう日が出てからの方がいいだろうし。」
治安は比較的に良いとはいえ、あくまでも比較的である。
ここは裏通りとまでいかずとも、表通りからは外れた場所にある雑貨屋。
深夜となれば用心しておくに越したことはない。
しばらく目を細め、店内の仄かな暖かさに時折船を漕ぎかけては目を擦って払う眠気。
裏口も窓もしっかりと戸締りはしたとはいえ、正面の扉は帰る時に閉めようと思っていればまだ鍵は開いているのである。
眠気を払っては、また視線を正面のドアへと向け直す、といった動きをしばし繰り返し続け。
「明日は何時からだっけ…ああ、でも今日此処まで店番してたから…。」
ふと思い出したように零す言葉。雑貨屋での日程を思い返すように、椅子に腰かけ直せば思案を巡らせ。
本来ならば深夜になる前に帰路に付けたのだ。それなら一日休みになるか、時間がずれ込むようになるのか。
実際には店主から告げられないと答えはでないものの、眠気を払うのには丁度いい考え事だったのだろう。
先ほどよりは開いている瞳は、眠気が幾分か紛れたことを示し。
そのままやがて椅子から立ち上がれば、そのまま少し奥まった部屋に消えて行き。
硬質な音と水音を響かせながら、やがて戻ってくるその手に握られているのは湯気零れるカップ。
ただの白湯のようであるが、温まるには十分とばかりに口を付ければ、一つ緩んだ吐息を零し。
■フィル=クォーレンス > 「あつつ…そういえば、今日来てたお客さん珍しい品物持ってきてたのかな。」
外からの仄かな暖かさに、白湯による体内からの暖かさ。
息を吹きかけて少しずつ冷まして飲みながらも、一気に飲むとまだ大分熱いのであろう。
口を開けてハフハフといった様子で呼吸をしつつ、零しそうになる白湯。
その刺激によりしっかりと眠気を払われたようであり。
深夜に閉まっていった品物を思い返しながらも、ふと浮かぶのは夕方に来ていたお客の姿。
店主が直にやり取りを始め、奥の部屋に連れて行ったのを考えれば、特殊なアイテムのやり取りか。
その時にどんな物だったのか教えてもらえるわけもなく。
改めて思い返せば興味は湧いてくることになるが、現物は一階に保管されてはおらず。
店主の元にちゃんと保管されてしまっているわけであれば、想像してもあくまで想像であり。
より興味が湧くことになるが、考えること自体も楽しいのか自然に笑みは零れていき。
「今度見せてもらえたらいいなぁ…。
っと、そろそろ帰る準備しないと。」
興味が尽きないものの、携われるのは何時になるのか。
程よい暖かさになった白湯を、飲み干してから一息零し。
そろそろ朝早い人々の、活動の時間が近づいているのを感じとれば椅子から立ち上がり。
カップを奥の部屋に片付けに動いたり、荷物を整理したりと帰る準備をしていく店員。
全てを確認してお店の外に出れば、かけ看板がそのままだったことに今頃気づくことになり。
少し慌てながらも、改めてクローズが描かれている方に向け直し。
しっかりとお店の正面口の鍵を閉め。
何度かドアを引っ張って確認し、やがて日の出に合わせるように帰路へとついていった―。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店通り」にアラミルさんが現れました。
■アラミル > 非常に賑わいを見せる通り
普通ならば中々歩きづらく、目当ての店までたどり着けないほど人で混雑する場所だが
「………」
その中を悠々と、一人の女性が歩いていく
およそ平民地区にふさわしくない豪奢な衣装と、丁寧に手入れされた出で立ち
この場所よりもパーティ会場などで踊っていた方が様になるであろう恰好
そんな女性は当然注目を引き…、辺りの客は目を奪われ、触れることを躊躇い、道を開けていく
彼女はただ歩いているだけにも拘らず、何かの奇跡のように、人波が割れていく
特に目的もなく、今日も…何か自分を満たしてくれているものはないかな、と探しているだけなのだがちょっとした騒ぎになっていて
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店通り」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「んー…?何か騒がしくなってきたな」
単にあてもなく街をぶらついていたところ
何か騒ぎになっている
そんな様子が気になって騒ぎの中心へと向かう一人の青年
ただ、騒ぎの近くに来た者のどれが騒ぎの元かと
きょろきょろと辺りを見渡しながらひた並みの開いた道へと入っていく
そんな注意はしているが散漫である状況に前から歩いてくる女性に気付かずにいる
このままだと軽く衝突してしまうかもしれない
■アラミル > 「………」
歩いても…勝手に人がよけていくため特に前に注意はしておらず
ぼんやりと月を見ながら歩いていけば、まさか避けていない者がいるとは思っておらず
「……ん。」
ぽす、と、それほど速足ではなかったため大した衝撃ではないが
物見遊山の青年と、軽くぶつかってしまうだろうか
一歩、二歩、と後ずさり、転びそうになるが、何とかバランスを保って
■ジュン > ぽすんと誰かにぶつかったのに気付き
「おっと失礼…大丈夫かな?…おや?」
相手を心配しつつ声を掛ける
■アラミル > 体勢を立て直し、相手を見れば、こちらも気づいた表情になって
「大丈夫。…あ」
相手の匂いに覚えがあれば、表情が少し変わって笑みを浮かべて
「少し、ぶり?」
以前にごはんをもらった相手だとわかればこてん、と首を傾げ挨拶を
■ジュン > 「あぁやっぱりか、久し振りアラミル」
やはり知った顔だとわかれば名前を呼び
「そういやこの辺りで何かあったのか?なんか騒ぎになってるみたいなんだけど」
と彼女がこの騒ぎの中心だと露知らず何かあったのかを聞き
■アラミル > 「うん、久しぶり…?相変わらず、おいしそう、だね」
匂いで覚えているらしく、ぺろりと唇を舐めて
「さぁ…?、騒ぎがあっても、私は気にしない、から…」
彼女にとっては特に何もないのと同じであるため、意識しておらず
聞いても知らないと答えるでしょう
■ジュン > 「美味しそうって…嬉しいやらどうやら」
唇を舐める様子にどきりとしつつも苦笑いをし
「しかしそうかわからないかー…
じゃあアラミルは何を?俺は…まあ何もなくて暇してたらこの辺りがちょっと騒がしくて来たんだけれど」
■アラミル > 「嬉しくない…?」
気持ちよかったし美味しかったのに、と付け加えながら
「何…。別に。…することが、なくなったから、どうしようかな、って…
おなかも、いっぱい、だし…。おかねも、もらえるし。…しようと思うことが、ない」
上を眺めるくらいだし、とか言いつつ
月を指さして
■ジュン > 「ま、まあそういうことなら嬉しい…かな」
疑問形だった
「そう、じゃあお散歩中だったか…月綺麗だねぇ」
さされた月を見上げればそんなことを
「しかしそうか…それじゃ…あー…此処で立ち話もなんだし
何処か入る?」
と、そんな提案をする
■アラミル > 「…?」
よくわからないのか首を傾げつつ
「ん。散歩…確かに。…うん、綺麗」
こく、と頷いて少しの間月を眺め
「別に、いいけど。適当に、きめて…?」
これもまた頷き一歩相手に近づいて
相手が決めた場所についていくつもりのようで
■ジュン > 「適当にね…俺もそこまで詳しいわけじゃないから…
それじゃ、行きつけの酒場でいいか?すぐそこだし
それに宿の下にあるんでな」
そう行き先を提案する
最後に付け加えた言葉には若干の下心が感じられるかもしれない
■アラミル > 「どこでも…、ついていく、よ?
…食べたいなら、そういえばいいのに」
提案には、言った通り素直に従って
下心があったとしても、拒む理由はなく、そっと寄り添うだろうか
青年が歩を進めれば、1歩後を、月下の元、歩き始める
■ジュン > 「あっはっは…まあ正直言うとそうだね
でもまちょっとくらいゆっくりしてからでもいいかなって」
しっかり突いてきていることを確認しながら話をしていれば
「と、着いたね、すぐだったでしょ」
ほんの数分歩けば目的の酒場兼宿屋につきそのまま中へと入っていく
「よっと、なにかに適当に頼む、アラミルはどうする?」
勝手知ったるや中に入ればすたすたとカウンター席へと座りその隣の席を軽く叩いてアラミルを招く
■アラミル > 「…私も、おなかはいっぱいだからどっちでも、いいけど」
彼女にしては異常だが、どっちでもいいと告げてついていき
「ん。うん…」
短く返事をして、そこそこに賑やかなその酒場兼宿屋へと
「私も、何か飲み物とか適当、に…」
令嬢のような姿の女性の登場に酒場がざわめくが、そういうものは気にせずカウンター席へ
給仕が困りそうな注文だが、応用が利く者だったのか、こく、と頷いた後淡々と用意を始めていくだろう
■ジュン > 「んー…さっきの騒ぎの原因アラミルじゃねえかな…」
彼女が入った途端にざわめく店内の様子に
そのようなことを漏らし
「いやあ悪いね店員さんいつもこんな注文で」
と声を掛けられた定員はジュンには
そう思うなら遠慮してくれ
と言いたげな表情を向けつつも手ごろなエールを用意してくる
■アラミル > 「…?」
自分へ話しかけてくるもの以外は興味を持たない今の彼女は首を傾げて
「……」
不機嫌そうな店員からエールが運び込まれれば両手で持ってぼんやりとしていて
■ジュン > 「あまり気にしてない感じだな…
まあ、アラミルなんというか綺麗だし不思議な魅力があるのかもしれないなぁ…」
彼女の首をかしげる様子にとりあえずはそう結論付けて
「ま、取り敢えずいったん飲もう、ほれ、乾杯」
そう言ってぼんやりしている様子のアラミルの持つジョッキに自身のジョッキを軽く当て乾杯し
そのままグイッとエールを煽る
■アラミル > 「よくわからない…。魅力…?
…前は、かわいい、とか言われた、けど…そのこと…なのかな…」
悩みながらも自分だけでは応えは出ず
「…かんぱい?」
その意味も分かっていないようだったがとりあえずはマネをしてジョッキ同士を当てて
酒自体は飲んだことがあるのか、こくこく、とエールを同じように煽り
ふぅ、と小さな吐息を漏らすでしょう
■ジュン > 「そそ、可愛くもあるしね」
とまあ隙あらば褒め言葉を
「おや乾杯知らない?誰かと一緒に飲むときはさっきみたいに盃を合わせるの、まあ挨拶みたいなもんだ…飲みっぷりはいいな、んくっ…ぷはぁ」
と軽い説明をしつつ彼女の飲みっぷりにつられたのか
自身も酒が進んでいく
■アラミル > 「………。」
ふぅん、と…まだ理解していないような生返事を返して
「うん。なんとなく、真似はしたことあるけど
そういうこと、だったんだ…。ん……」
口のサイズ差もあり、それほど進んではいないが…それでも恐れることなくこくこくと
半分ほどは飲み切ってしまう
■ジュン > 「まあアラミルはとにかく可愛いってことさ」
生返事にそうやってしめ
「そそ、まあ乾杯って言われなかったら別にしなくてもいいくらいの事だけどな……結構いいペースで飲むな、本当適当だったけれど酒は大丈夫そうか」
彼女のペースに少し心配しつつも自身も飲み進めてはジョッキを空にしてしまう
■アラミル > 「ん……」
何度も誰からも言われ、段々と実感として染みわたっているようで
こく、と頷いて
「乾杯って言われたら、すればいい、…覚えた…
うん。だいじょうぶ。…私が、吸収できるものじゃないから…ふらふらになったりも、しないとおもう…」
どうやら酒の悪い部分が出てこない体のようで。言葉もしっかりとしている。そのまま、少し待てば、彼女もまたエールを飲み干すだろうか
■ジュン > 「ま、本人が気にしてないなら別にそれでいいしな」
頷く様子にふと手が伸びて軽く頭を撫でる
「しかしそうかー酔わすのは失敗か、まそれはそれで
…飲み終わったっか、それじゃ…宿の方行くか?
すみませんお勘定の方、二人分」
とまあさっそくそちらに移動しようと店員を呼んでは二人分の代金を支払おうとし
■アラミル > 「ん……。」
撫でられれば、目を細めて嬉しそうにしながら
「…残念、ながら。うん…
いこっか…おいしいもの、ちょーだい…?」
二人分の代金を払う相手を見て
宿に移動するなら、これもまたおとなしく、付いていくだろうか
■ジュン > 「よしそれじゃ…このまま部屋の方も取るよ一晩だ」
そのまま宿の代金も払って席を立てばアラミルを抱き寄せつつ部屋へと移動していくのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店通り」からアラミルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店通り」からジュンさんが去りました。