2018/02/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にハクさんが現れました。
■ハク > 「うむ、確かに。」
銀の尾を機嫌よく揺らす少女が一人、窓口で依頼達成の報告証を提出していくらかの金銭を受け取る。
おおよそ1ヶ月程は仕事せずとも宿で三色昼寝付きの生活ができそうな金貨を袋に仕舞うと、袖に入れて。
「いやしかし、大変でござったなぁ……」
1度の依頼で出来る限り大きな収入を得ようとしたため、行ったものはダイラスへの商人の護衛と、復路での荷物の輸送。
合計で2ヶ月ほどかかった旅路だが、その分収入もよく、ほくほくした様子で嬉しそうに尾を揺らして。
「んー……湯にやはり、入りたいでござるなぁ……」
黒いフィットスーツ状の魔力皮膜、『纏魔装輪』越しであるため体臭は外に漏れていないだろうが、流石にここ3日程強行して帰還したため川での水浴びも行っていない。
さて飯を食べるか、湯を浴びにいくか、どっちにするかとギルドの入り口付近で悩む姿を見せる。
■ハク > 「とりあえず宿を取るでござるかなぁ……んー、やはりいつものように、九頭竜の水浴び場がよいでござろうか……」
頭の中にこの街の宿をいくらか思い浮かべるものの、比較的値段が安く、しかも温泉まで楽しめるあの宿がやはり候補に浮かぶ。
問題?としては基本混浴であり、場合によっては湯殿でそのまま致す事になってしまう事だが……
「んむぅ。」
尾をくねり、と揺らす。
最近ではセックスは嫌いではない――どころかどっちかというと好きな方になってしまっている。
実際依頼に出る前は街中で何度か行為に至った事もあり……あまりに堕落が過ぎる気がする、と気を取り直してこうして依頼に出かけたのだが。
「まぁやはり、少々乱れが過ぎていたでござるし、あの宿はやめておくにござるか。」
お陰で少々理性も戻り、自ら進んで乱れる選択肢を外す事はできた。
しかしそうなると、他の宿は少々割高か、食事がないか、湯がないか。
この時間になると宿も空いていない可能性もある。
さてどうするか、と悩みながら一般人も出入り自由なギルドの壁側にある掲示板、依頼の紙切れの貼り付けられた区域で手持ち無沙汰に依頼を眺める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にマイさんが現れました。
■マイ > 「なるほどなるほど…」
トレジャーハンターとして依頼を受けることもあれば、自分でお宝を見つけ出すこともある。
この時間でも様々な人が入り乱れるギルド内では、特にそういったお宝に関する面白い話が聞ける。
ダンジョンを攻略してきたばかりの顔見知りの冒険者に噂を尋ねてみたり、あるいは談笑に耳を傾けたりなど。
そこそこ情報を聞き出せば、次に掲示板で面白そうな依頼でもないかとハクの近くへ。
「もしもし、君も冒険者?」
なんだか手持ち無沙汰な尻尾少女は確か先ほど依頼の報告をしていた。
彼女からも依頼の道中の面白い話が聞けるかもしれないと気軽に声を掛けてくる。
■ハク > 「む?」
声をかけられて耳をぴんと立たせながら振り向くと、そこにいたのは自分の見た目より少々年上程度に見える少年の姿。
ちら、ちら、と足元から頭まで軽く視線を流し――
「そうでござるが……そういうおぬしも、冒険者でござるか?」
子供にしては体幹の通った動きに、鍛えられているか天性のものか。
ただの一般人の子供ではないと思いながら、首をかしげつつ問い返す。
■マイ > 「やっぱり!なんというか…立ち振る舞いとかそういうのがしっかりしてるからさ」
見た目のわりにはとも思ったが、見た目と精神の年齢が釣りあっていない者などいくらでもいる。
彼女の外見にそぐわぬ立ち振る舞いもその手合いだったりするかも。
何よりこちらを見たときの視線の動き方も、身体をよく動かしている者のようでもある。
「冒険はするけど、宝探し専門だね。
トレジャーハンターってやつ、ここじゃあんまりいないけど」
冒険者といってもお宝探し専門。
ダンジョンに隠された宝などを見つけ出す力と、危険な罠を避ける洞察力を持たなければできないものである。
ただそれだけのスキルが必要ながら危険も大きく、宝を取り逃せば一銭も入らないこともあってやる人は少なかった。
「それで、よかったら旅先でのお宝の噂とかあったら聞かせて欲しいなって。
お礼もするよ」
■ハク > 「ふむ、そう持ち上げられるとそれがしも悪い気はせぬな。」
しっかりしてる、と言われて嬉しそうに尾を揺らしつつ。
少し微笑みながら、うむ、と頷き。
続く少年の言葉に耳を傾けながら、なるほど、と相槌を打って。
「宝探し、でござるか。そうであるならば、遺跡等に潜るのでござろうか?
東の山脈や北の平野にそういうのがある、と聞いているでござる。」
宝探しをする人がいる、というのは聞いている。
しかし自分には鍵開けや罠解除といった、そういう方面のスキルが一切無いため、無理だと早々に切り捨てた分野だった。
――ただ、そういう遺跡にこそ『解呪』の宝物があるという噂も耳にしていて。
「噂、というとこの国以外のものでござるか?
生憎、それがしはこの国での知識はおそらくおぬし程ではないでござるが……
それでもよければ。」
耳を震わせつつ、尾を揺らし。興味がある様子を見せて頷いてみせる。
「おっと、自己紹介が遅れたにござる。それがしは、ハク。
生まれは東国の、旅人にござる。」
■マイ > 「ソレガシ…?…ああうん、そうでしょ」
聞きなれない言葉にはきょとんとするが、なんとなく意味を理解すれば適当な相槌を。
そう言えばオリエンタルぽい風貌ではあるなと思う。
「そう、遺跡とか洞窟とか…あるいは盗賊の根城とかにも…。
僕戦闘はからっきしだから、基本的に一人でコッソリ潜り込んでコッソリ抜け出すほうだけどね」
宝を見つけ出す才も、鍵や罠を瞬く間に解く才もあるが、戦いについてはあまり自信は無い。
なので危険なモンスターひしめくダンジョンを見つからないように潜り込んでお宝を見つけ出していく手法で、ギルド内でもそれなりに名が知られるくらいの名声を得ることができた。
といってもトレジャーハンターをやる人間があまりいないというのもあるが。
「この国のも、国外のでもオッケーだよ。
それにどんな些細な情報でもお宝に繋がってたりするし、時にはガラクタでも人によっては高値を付けてくれたりするから。
マジックアイテムなんか特にね」
興味を示した様子の相手に嬉しそうに笑みを見せる。
大抵の人が思い浮かぶ宝といえば金銀財宝であるが、そういったわかりやすいもの以外にも、特定の人物にとっては高値を出しても欲しがるものがあったりする。
彼女の考えているものも宝にあたるといわんばかりに、マジックアイテムもその一つであると。
「なるほど、東のか。
僕はマイ、さっき言ったとおりのトレジャーハンターだよ」
知り合いの東国出身者とはまた喋り方が違うんだなと感心しつつ自己紹介。
一応マイの名前はギルド内において一定の知名度があったりするが、彼女が知っているかどうか。
■ハク > 「マイ、マイ殿か。ふむ、聞き覚えはあるが……いや失敬。
名前を耳にする事もある故高名な冒険者なのであろうが、詳細は知らぬにござる。
申し訳ない。」
名前を教えられると口内で反芻し、しかし明確な知識には結びつかずに頭を下げる。
しかし自分程度でも名前を知っている、ということは実力者なのであろうと、先輩に対する後輩としてしっかりと謝罪を行う。
「それがしは戦闘こそ、そこそこ出来ると自負しておるが……
如何せん、魔術というものに慣れぬ。故にあまり単独で戦闘行為を行うのは向いておらぬな。
幸いにもコレのおかげで、ある程度の魔術は弾けるでござるが。」
冒険者としての行動基準がそもそも違うと認識しつつ、むぅ、と唸る。
ついで、自分の胸元をぺたん、と叩き……黒い極薄のタイツ状の魔力皮膜に触れてみせる。
身体のラインをくっきりと浮かばせるそれは、昔は羞恥に戸惑ったものだが――
今では、そう、悪いものではないと思っている所があり。
「ふむ、了解した。
しからば隣の酒場で――と言いたい所でござるが、マイ殿は飲酒は可能にござるか?」
様々な宝の話を交わすとなると、このような場所で立ち話もどうかと思い。
親指で隣の酒場を指し示して、どうかと尋ねる。
■マイ > 「別に気にしなくていいよ。
というか、高名とか言われるとちょっと気恥ずかしいかな」
「表」で有名になるのはなんとも言えない恥ずかしさがあって苦笑い。
礼儀正しくされるのもちょっと慣れない、というのも大抵知り合うギルドのメンツは同年代だったり年上だったりがほとんどなため。
「サポートくらいなら僕もできるから、たまに護衛を雇って宝探しすることもあるよ。
稼ぎがいいからってアプローチしてくるの多いけどね。
ていうかそれずいぶん刺激的な服だと思ったけど…魔力皮膜かな…もうちょっと衣服に隠して着用するもんだと思ってたけど…見せるの好きなの?」
モノについての知識があるので、彼女の着ているものを観察すればそれが何か瞬時に理解する。
といってもボディラインがくっきりだし胸もささやかに膨らんでいるのがばっちり浮かんでいる。
あまり恥ずかしそうにしている風でもないので、好きで見せているのかなと。
「もちろん、お酒も大丈夫。
お礼だから僕が奢らせてもらうよ」
大抵さっと話が終わってしまったりするものなので、じっくり話し合えるのであれば願ったりなこと。
酒場への誘いに同意すれば、お宝情報との引き換えとして奢ると。
■ハク > 「そう言って頂けるとありがたい。」
ほ、っと安心した様子で頭を上げる。
昔からの躾で、先輩後輩という立場に縛られた考え方を持っているためだ。
この国にきて大分その価値観もゆるくなってきているものの、目上の存在の勘気には少々弱い。
「なるほど、そうなのでござるな……
む?いや、まぁ……昔は恥ずかしがりもしたでござるが……
それがしは呪いを受けており、これより多くの衣類を身につける事ができぬ。
……見られるのも嫌ではなくなった、というのもあるにござるが……」
ボディラインどころか、羽織が揺れると乳房の先端の形も浮かび上がるし、何より股間の割れ目の形もくっきりと浮かぶ。
そんな姿を晒す理由を素直に漏らし――
最後に小声で、ぼそ、っとつぶやいて。
それより、と気を取り直すように酒場に足を向け。
「む、奢って頂けるにござるか?
ふむ、それは重畳。感謝して受けさせてもらうにござるよ」
奢りという言葉にご機嫌そうに尾を揺らし、酒場で何を食べ、飲むか、考え始める。
■マイ > 「そうそう、気軽にマイって呼んでくれていいよ」
礼儀正しい彼女はもしかしたらそれなりの良家の娘とかだったのかもしれない。
自身も貴族の出身で礼儀作法などは幼少から教え込まれたが、トレジャーハンターを兼ねるようになれば礼儀と気軽さを上手く切り替えられるようにもなった。
「それ以上服が着れない呪いって…変な呪いだな…。
…まぁでも、うん…人それぞれだねぇ。
それにお宝情報があれば、解呪の道具が見つかったりするかもしれないし」
たまにこういった呪いに悩む人がいたりするが、こんな呪いを考えたやつはかなりの変態なんじゃないだろうかと考えてしまう。
自分では絶対に掛かりたくないところ。
彼女のぽつりと何か言ったような気がするが、そこはまぁそれで。
「ふふ、良い情報だったら宿代も奢っちゃう。
さてそれじゃあ…」
尻尾の動きはわかりやすいなと感じつつ、隣の酒場へと二人で向かう。
冒険者たちで賑わう酒場に着けば、適当に酒や料理を注文して、じっくりと宝の話で盛り上がるだろう。