2018/02/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地」にリンさんが現れました。
■リン > 日の落ちた人気のない路地の端に、鼠……の毛皮を着たてのひらサイズの小人が座り込んで
ふつうの人間が食べるような大きさのチョコを抱えてぽりぽりと齧っていた。
なぜか今日投げ売りされていたチョコレートを見て、
以前知り合いに『小さくなれたらお菓子食べ放題じゃない』などと言われたことを思い出したのだ。
そういうベタなことを、案外試したことがなかったので試している。
「ふつうに胸焼けしてきたな。ダメかも」
チョコレートで試すのは良くなかったかもしれない。
棒状のチョコは半分以上残っている。
■リン > 道端の地べたで甘いものなんかダラダラ食べていれば
当然ながらアリがワラワラと寄って来るわけで。
「ぎゃー、あっちいけ、しっしっ」
たかがアリではあるが、鼠サイズの小人にとっては
小型犬ぐらいの大きさになる。
それがたくさん集まってくるとちょっと追い払うのは大変だ。
結局食べかけのチョコは放棄して反対方向へと逃げることになった。
「やれやれ……ま、どうせ食べきれないんだしいいか」
■リン > 「それにしてもアリに負けるって情けないな……」
知り合いの誰かに見られていたらからかわれてただろうが、
呪いのせいだからしかたない。
そう言い聞かせて、建物の隙間へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/路地」からリンさんが去りました。