2018/01/17 のログ
■ホルン > グレードに関しては概ね予想通り。
懐事情は今更どうにもならないし、その辺りは無難にいっておこう。
味の好みは彼に合わせて問題ないとして、とはいえ入ってみるまで分からないか。
「ふふふ、ちょっとした、探検みたいですね……」
たまにはこういう平和な一時も良いものだ。
「とりあえず、ここにしてみましょうか?」
少し先を歩き、適当に目についた店の一つを指差す。
年季の入った店構えでお世辞にもきれいとは言えない、まあよくある酒場の一つだ。
外から聞こえてくる喧騒も酒場ではよくある範疇の騒がしさ。
■ブレイド > 「まぁな…この辺に店構えててそれなりに繁盛してりゃ
まずいってことはねぇと思うけどよ」
冒険者で賑わうこの界隈。
マズメシ出すような店が生き残れるほど甘い場所でもないだろう。
微笑むホルンの言葉に応えながら、ついて歩く。
「おう、いいぜ。席、あいてるか」
提案には頷く。
店の清潔度合いはこの際置いておくとして。
■ホルン > ぱっと見える客層としては大半が威勢と体格の良い男。
冒険者相手の商売をしているのなら当然だろう。
小柄な二人、特に華奢な少女の姿をしたホルンはこういったところでは浮きがちだ。
今日は相手がいるので多少は入りやすいが。
とりあえず端の席を選び、二人並びで腰掛ける。
「私は、まずはぶどう酒……。あとは、サンドイッチ……」
メニューの中から適当に注文を済ませると、ブレイドの注文が終わるのを待つ。
■ブレイド > やはり店内は大柄だったり背が高い者が多い。
物怖じすること無くするすると、店の奥へと進む。
わりとこのような大衆酒場と言うものになれた様子。
見た目は浮いてはいるものの。
ホルンの隣に腰を掛ければ、あとに続いて注文を。
「えーっと、んじゃエールと…ソーセージとじゃがいも、やいたやつ」
ものすごく適当な注文だが、通ったようだ。
■ホルン > 注文しているブレイドの様子をじーっと見つめるホルン。
考えているのは、珍しくまっとうな疑問。
「やっぱり、エールなんですね……」
この辺りの冒険者は特に、最初にエールを頼む者が多い気がする。
ホルンも別に嫌いではないのだが、これまでの習慣でぶどう酒を頼む事が多いので何となく気になっていた事だ。
「皆さん、よくエールを頼んでますけど……、この辺りの風習?」
周りを見てもやはりエールを煽る男たちは多い。
地域差なのか、それともジェネレーションギャップか。
■ブレイド > 「まー、安いからだな。オレが頼む理由ってのは」
見つめられると少しくすぐったいというかなんというか。
だが、出てきた疑問にはものすごく俗っぽい答え。
「ほんとは甘い酒とかのほうが好きなんだけどよ…
果実酒とか。あのへん、高いだろ?」
それほど設けがあるわけでもない冒険者としては
安くて簡単に酔えるエールは酒として好まれるのだろう。
■ホルン > ブレイドの言にそういうものかととりあえず納得。
そういった事情があるのなら一応覚えておこう。
「そういう事でしたら、一杯ぐらいでしたら、おごりますよ?
再会の記念、という事で」
資金的には秘密の商売もあるので少しぐらいおごったところで全く問題はない。
お気に入りに施すのは悪い気分ではないし、酔わせて面白いハプニングでも起きないかと期待しての事だ。
「私も、一緒に飲みたいですし、遠慮はいりませんよ」
断りずらくするフォローも入れる。
後は飲み始めたらなし崩しで更に酔わせても良い訳だし今はあまり不自然にならないよう、がっつかない程度に勧めるのだった。
■ブレイド > 「むしろ世話になったのはこっちだってのに
ここでまで世話にはなれねぇよ」
前に世話になったことを思えば、むしろこっちが奢るべきだとすら思う。
ホルンの思惑は知らないものの。
遠慮はするものの、言葉が続けば流石に遠慮もすぎれば失礼かと思う。
「んー、じゃあ一杯だけもらうぜ。
なんか、わりぃな」
簡単に引っかかった。
■ホルン > 「このぐらい、気にしないで下さい」
大変素直で可愛らしい事だ。
そんな様子を見ていると自然と笑みがこぼれる。
前に一度助けられたぐらいで油断しすぎとは思うが、油断を誘う偽装が上手くいっているという事か。
そうこうしている間にお酒と料理が並べられていく。
「それじゃあ、二人の健康と、再会に乾杯……」
グラスを手に取るとブレイドに向かってグラスを掲げて、まずは一口。
■ブレイド > 「おう、乾杯」
手に取ったグラスを掲げて、ホルンに習うように一口。
ぶどう酒は飲みなれていないせいか、その味の複雑さについて行けてない様子。
まずくはないが、なんだ?という表情。
でも、すぐに元の表情に戻す。
流石におごりの酒で微妙な顔をしてはいられない。
してはいられないが…いがいと強いのでは…この酒…。
「ふへぇ…初めて飲むぜ…」
■ホルン > 「ふふふ……。せっかくだから、他のも色々試してみますか?」
旨さに感動しているという感じではないブレイドに対して、特に感想を求める事もなく早速次を勧める。
そして返事を待たずに二人分の蒸留酒を注文。
その間料理にも手をつける。
「私もお酒は得意じゃないですけど、飲んでいると何となく慣れてきますよ」
飲み慣れない様子のブレイドの事を可愛らしいと思いながら、それとなくフォローする言い方。
「こういうのも、お肉と合うんですよ」
言いながら、ブレイドの皿からソーセージを指で一つ摘むとそのまま彼の口へあーんと。
■ブレイド > 「色々か…まぁ、さっきあんなこと言った手前
遠慮するってなぁ冒険者として負けた気がするよな」
じゃがいもを口に放り込みつつ
蒸留酒を注文するホルンを見ている。
結構どころか明らかに強い酒のような気がするが…
「へぇ、得意じゃねぇのか…。なんか気を使わせちまったかな?わりぃな」
少しだけ申し訳なさそうにしつつ、ぶどう酒のグラスをカラにしてしまう。
ちょっと慣れていないためか渋みを強く感じる。
「ん、え…あー」
少し戸惑うものの、食べてしまう。
肉の旨味で少しでも渋みを消したかったためであるが…なるほど、たしかに合うのかもしれない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」からホルンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」からブレイドさんが去りました。